表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
7/22

07 依頼


 そんな感じな挨拶も済ませて、


 アランさんの事情を聞くことができました。



"魔灸の森の生態系を乱す生物の調査、及び駆除"



 実はアランさん、"漆黒の滅殺公人"という二つ名を持つ、害獣・害虫退治のスペシャリスト。


 誰が呼んだか、その名も"滅殺公人『バリアラン』"!



「いや、『有害生物研究所』のシュメリ博士に付けられちゃったんだよ、その呼び名」


 僕はカッコイイと思いますよ。



 今回のシュメリ博士からの依頼は、この魔灸の森で最近起こっている生態系の異変の調査、


 と、できれば事態の収拾。



 実は、異変の方は原因判明済み。


 どうやら、本来この魔灸の森に生息していない動物が、生態系を乱している模様。


 いわゆる外来種の大暴れってヤツですね。



『リグラルトとびねずみ』


 手のひらに収まるくらいの小さなねずみなのですが、


 雑食性な上に食欲旺盛で、びっくりするほどよく食べるのだとか。


 名前の通りリグラルト王国にしかいない固有種で、本来このエルサニアには生息していないはずなのですが、


 少し前から、アグラタケを始めとするこの地方の名物食材が森から消えはじめて、


 調査に向かった冒険者が繁殖を確認した、と。



 魔物ではないけれどかなり賢い動物で、


 とにかく逃げ隠れることがめっぽう上手い。


 対処に窮したエルサニア冒険者ギルドが、リグラルト王国のヴェルクリの街にある『有害生物研究所』に依頼、


 そして『バリアラン』ことアランさんに白羽の矢、ですか。




「正直、駆除の方は気が進まないんだよね」


 どうしてです、アランさん。



「知り合いのお仲間さんたちを駆除しちゃうのって、やっぱり嫌だし」


 お知り合い?



『すみません、私の同族がご迷惑をおかけしてしまって』



 はて、ゼシカさんの方から、何やら聴きなれない小さな声が?



評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ