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千年の眠りから覚めた天才魔道具師は創りたい〜冬眠装置に誤って入った私が目覚めたのは、一度文明が滅びた後の未来でした〜

作者:黄舞
 魔道具。
 どこの一般家庭にでもある便利器具から一点物の特別なものまで。
 そんな魔道具を開発し、創り上げるのが私たち魔道具師の仕事だった。

「これが、噂の人工冬眠装置かね?」
「はい。師匠」

 天才と称された私が作り上げた魔道具を、私は作動させてしまう。

 長い眠りから覚めた時、時は千年を過ぎ去り、私が知っている文明は既に滅び過去の遺産となっていた。
 魔道具を作り上げる技術や知識も失われ、未来の世界ではアーティファクトと呼ばれ、一攫千金を狙う発掘屋たちのお宝として扱われている。

「そのアーティファクト。偉く新しいな! まるで新品みたいだ!!」

 未来の世界では初めて出会った発掘屋クレイのお世話になることになった私は、一つの強い衝動を堪えきれずにいた。

「ああ! 魔道具を創りたい!!」

これは、天才魔道具師が千年の時を経て目覚めた世界で、国宝級のアーティファクト(魔道具)を創り、騒動を起こしていく物語である。
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