3話 モンスター登場
俺はもうここの村に来てから3年がたった。
今日で7歳になる。
そしてこの村に来てから今まで学んだことを紹介しよう。
この村は人間の街から3〜5kmくらい離れた土地にあり、街道を通る商人くらいしか人間は来ない。
魔物はよくラノベの出てくる
イエローオーク、レッドボア、ゴブリンがよく狩りの獲物になる。時々はぐれウルフも捕まる。
難易度はオーガからすれば問題なくよく無傷で帰ってくる。
イエローオークはなんか黄色い二足歩行の豚。レッドボアは赤くて成人男性の2分の1くらいの猪。
ゴブリンは言わずとも分かると思うが緑っぽい色の人形の魔物。正直顔はキモいし匂いもきつい。
はぐれウルフは群れから追い出されたウルフで小汚い灰色をしている狼。強さはゴブリン並。
この村は人(?)口が30人くらい。家は15棟くらいだ。
オーガたちにはそれぞれ役割があり、狩人、長、裁縫、解体、釣り師、薬師の6個位だ。
案外オーガは手先が器用らしくよく魚を振る舞ってもらった。 服は微妙だけど…
そして俺と一緒にこの村に来た狐っ娘は俺と同い年。
種族は妖狐族。そう!ふわふわの尻尾とふにふに動く耳が特徴だ。
尻尾は3つくらいあって動きで感情が現れるらしい。本人は気づいていないが…。
名前は月。
俺が4歳の時名付けた。 オーガには名前の文化がないらしくそれに気づいた俺が慌ててつけた。
本人は「えへへ〜ありがと〜らーくん♪」ってごきげんだったけど。
可愛かった… えっへへ…
うちの家主の姉御は今は「母さん」呼びが定着しつつある。
本人は「な、なんだよそりゃぁ。なんか、こう変だな…」なんて照れてたがまんざらでもないらしい。
家事は全くと行っていいほどできない。
始めてみたときの料理はオークの生肉と炭になったオークの肉。いや生肉と消し炭の肉って…
基本、家事は俺と月が担当している。
掃除は月のほうがうまいが料理で負けたことはない。 ドヤァ
気持ちを切り替えて皆さん大好きステータスさんの登場です。
《ステータス》
個体名:ラナン
種族:人族
クラス:魔剣士
職業:なし
レベル:1
年齢:7
HP:4
筋力:5
知力:5
MP:5
俊敏:3
耐久力:3
スキルポイント:0
《スキル》
全言語理解:Level3ーオーガ語:LevelMAX
必要経験値10分の1:LevelMAX
アイテムボックス【無限】:LevelMAX
魔法付与:Level1
鑑定検索:Level3
剣術:Level5
家事:Level3
調合:Level3
我流剣術
《魔法》
炎魔法:Level1 ファイア
土魔法:Level1 アース
天魔法:Level1 ライト
無魔法:Level1
《称号》
異世界転生者、フォースマジシャン、豊穣の女神に祝福されしもの、女神の加護
こんな感じだ。ステータスの内容は俊敏、耐久力が年相応で他が異常らしい。
剣術は村の訓練でレベルを上げている。
魔剣化は魔法付与に変わっている。 魔剣化だと限定的だからかな?
ステータスの内容も鑑定できるらしい。
内容とすれば、
《異世界転生者》…異世界から渡ってきたものの称号。HPが上がりやすい。
《フォースマジシャン》…4属性の魔法を操る希少な魔法使い。MPが上がりやすい。
《豊穣の女神に祝福されしもの》…女神フロラに祝福されしもの。初期耐久力、俊敏が低いが耐久力と俊敏のステータスの上がり幅が2倍になる。
《女神の加護》…女神の寵愛を受けしもの。知力が上がりやすい。
魔法の隣りにあるのは今の魔法レベルで使える魔法。
検索さん曰く何度も使うと熟練度のレベルが上がるらしい。
基準として母さんと月のステータスを載せる。
《ステータス》
個体名:無
種族:オーガ
クラス:無
職業:狩人
レベル:310
年齢:23
HP:245000
筋力:305000
知力:500
MP:50000
俊敏:120000
耐久力:202000
《スキル》
剛腕:Level6
不屈:LevelMAX
指揮:Level3
鈍器使いLevel6
《称号》
姉貴!、頼れるリーダー、荒ぶる鬼、もう立派な母
《ステータス》
個体名:月
種族:妖狐族
クラス:聖女
職業:無
レベル:1
年齢:7
HP:270/270
筋力:100
知力:500
MP:1450/1450
俊敏:120
耐久力:90
《スキル》
回復魔法補助:LevelMAX
回復量アップ:Level1
家事:Level3
《魔法》
天魔法:Level1 ライト
聖魔法:Level1 ヒール
固有魔法:Level1 幻、小結界
《称号》
聖女、美少女、サードマジシャン、みんなの癒やし
となっている。つか月聖女って…絶対勇者の仲間になるやつじゃん…レアクラスだし
まぁ2人のスキルと称号について説明しよう。
《不屈》…常時発動。耐久力を1,5倍にする
《剛腕》…使用すると筋力が1時的に2倍になる。スキルレベルが4だと効果は4分。
クールタイムは30分。
《指揮》…指揮を取りやすくする
《鈍器使い》…鈍器の扱いがうまくなる
《姉貴!》…誰からも尊敬され憧れられるものの称号。効果はない。
《頼れるリーダー》…何かで指揮を取った際大きき功績を上げ尊敬されたものの称号。スキル:指揮を獲得
《荒ぶる鬼》…戦闘を300回以上繰り返したオーガの称号。筋力の上がり幅アップ。
《もう立派な母》…母としての自覚があり、子から尊敬されるものの称号。効果はない。
…母さんの称号はうん、ネタ称号がある。称号でスキルも獲得できることがあるらしい。
次に月のだ。
《回復魔法補助》…回復魔法の扱いに補助があり扱いやすくなる。
《回復量アップ》…回復魔法の効果がスキルのレベルによってアップする。1だと1,5倍。
《聖女》…クラスが聖女のものの称号。MPが上がりやすい。
《美少女》…誰からも認められる美少女の称号。自慢できるね!
《サードマジシャン》…3属性の魔法を操る貴重な魔法使い。MPが上がりやすい。
《みんなの癒やし》…場にいるだけで和むものの称号。回復量2,5倍アップ。
…月もネタ称号ありかよ。
つか名前がみんなの癒やしとか明らかネタ称号なのに効果がスキルより高いって…
固有魔法ってのもあるのか。推測で言えば幻は妖狐族固有で小結界は聖女の固有魔法か。
あとスキルポイントっていうのは俺にしかないらしい。ラノベで言えばスキルが取れたりするんではないか?
まぁいまは0だから確かめようもない。
多分ポイントが溜まってからだと分かると思う。 レベルアップでもらえるのか?
「……ン〜」
「…ナン〜」
「お〜いラナン〜」
おっと遠くで誰かに呼ばれているようだ。
まあ俺の名前この村で呼ぶやつなんて母さんと師匠しかいないんだけどね…
「お〜いラナン、今日は成人の儀で魔物討伐でって言っただろぉがよぉぉ!」
ひぃぃぃ。 師匠じゃないですかァァァ。
そう。俺の剣術の師匠はあの俺を引き取る際「ケッ」とか言ってくれて兄ちゃんだ。
今では俺には厳しくあたるくせに月には甘々なんだよ… ロリコンか? まぁ強さはトップクラスなんだけどね…
やっべ…早く行かないとまじめに半殺しにされる…。
「い、今行きまぁぁぁすぅぅぅぅぅ」
俺は家を飛び出して師匠のいる広場に行った。
広場につくと月、師匠、同い年のオーガ3人と長がいた。
「おい、ラナン。おっせぇぞぉぉぉ!」
ひぃぃぃ。 怒ってるぅぅ、半殺しにされるぅぅ。
「す、すいませんでしたぁぁぁぁぁぁ、師匠ぉぉぉぉぉ!」
「ちっ。待たせるんじゃねぇ。早く並べ。」
危ない危ない。今日は成人の儀。森で魔物と戦い倒すと一人前の戦士として認められる。
「もう。お兄ちゃん遅いってば。」
プンスカ月が怒ってる。 かわいい…
「ごめんごめん。ちょっと考えごとしててね。」
「そうだったの? 月はこころが優しいので許してあげます。」
平謝りすると、怒った顔が一変。お姉さん顔してニコニコしだした。
まだ7才だもんな。お姉さんぶりたい年頃なのだろうか… そんな事を話してたら長が喋りだした。
「オッホン。え〜、今日は成人の儀じゃ。皆これを乗り越えておとなになる。皆も今日のために鍛錬に励んできたことじゃろう。存分に発揮するように。あと絶対に死ぬでないぞ。これでわしの話は終わりじゃ」
村長なりの激励らしい。 さぁて。じゃあ月とがんばりますか。
「じゃあ行こうか。月。」
「うん!お兄ちゃん」
こうして俺達は森に入っていった。
歩いて10分くらいしただろうか。
遠くで声が聞こえた。
「お兄ちッ」
「しー。月。あれはゴブリンだね。気づかれないうちに奇襲するよ。」
「あ、ありがと。了解です!」
俺らは足音を忍ばせながら魔物に近づいていった。
ピキッ。
俺の足の下には折れた枝が…今の絶対にバレたよね? うん。 やばい…
「キシャャャァァァァァァァァァァァァァァァァァァァ!!!」
くっそ。初めての狩りがこれとかさい先悪いな!
うおぉぉぉぉぉ!!
俺は月に攻撃が当たらないようにヘイトを集めるべく大声を出しながら走り敵に向かって剣を突き出した。
ステータス書くのって難しい…
あといいねありがとうございます!
更新内容
オーガの母さんのレベルを十倍にしてステータスも100倍にしてチート感マシマシにしました!
魔剣化を魔法付与に変更しました。