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転生したら魔剣士になりました。  作者: 紫ノ葉
オーガ村編
2/7

2話 絶体絶命&こんにちは…

今日は魔物とこんにちは。

おいおいおいおいおいおい…うそ…だろ?

俺は「今の俺」の体のざっと5倍はあるであろう大きさの

「鬼」みたいに角をつけた魔物にガン見されている。

あのドジっ娘女神…冒険者の家に生まれたいとは行ったけどさ…

こりゃないぜ…

なんでこんな状況になったのか説明しよう。




うん? 目を開けたら俺は横たわっていた。

体は赤ん坊ではないな…。 まぁ小さいことに変わりはないが…

3歳くらいの男の子の体だな。手足もちゃんと動く。

視界も良好。見えるのは部屋? いや馬車の荷台の中だな。

周りには様々な種族の子供が泣きながら座っている。

?隣に狐っぽい尻尾はやした可愛らしい獣人族もいる。 かわいい… 

まさに異世界って感じの美少女

なぜ? というかなんで馬車なんかに乗せられているのか。

それは全米が涙するような辛いつらい道のりだった。


今の俺は2歳。ある素行の悪い中堅冒険者の子供だ。

夫婦仲は最悪。 父親は俺にも母親にも暴力を振るっていたらしい。

クズ親じゃん… まあ続きだ。

母親は俺だけでもこの状況を脱せるよう奴隷に売り出そうと考えたらしい。

でも父親に言わず勝手に売ると怖いから俺を売って金をもらおうと父親を説得し奴隷商の売ったらしい。

今までいた街はイリス帝国のカラマスって街らしいが。

冒険者が多く事件というか犯罪まがいのが多いというのか…

とりあえず治安があまり良くなかったらしい。

そんなところに俺は生まれた

という設定である。

というのも当たり前だがここは物語の世界ではない。

なのですべての生き物に意思があるしそんなに都合よく転生する日に子供が死ぬわけでもない。

だから死んでしまった子供に都合よく転生…なんてできない。

なので女神様がどこか孤児院に拾ってもらえるような場所に新しく子供の体を用意してくれて、

そこに転生したってわけだ。あ、名前は前世のとき使っていたゲームのキャラの名前にした

でも…なぜかタイミングよく奴隷商人がいてなぜか奴隷商人に捕まり、なぜかトントン拍子に奴隷にされるというハプニングが起きた

なので俺は今奴隷商人の馬車に乗せられているわけだ。

…なんでや

なんでこんな最悪な状況になったのかはわからんが今考えても仕方がない。


話は変わり俺の名前だ。

神様が幸せになってほしいという願いを込め花言葉が「幸福、魅力あふれる、飾らない美しさ」の

「ラナンキュラス」から《ラナン》と名付けてくれたらしい。

うん… いい神様だなぁ。


俺がしみじみしていると急に馬車が止まった。

何かあったんだろうか。

まあ俺には関係な

「逃げろぉぉぉぉ。お、お、お、オーガだぁぁぁぁ」

くはないようだ

奴隷商の護衛の冒険者が走って馬車に逃げて来た。

前の馬車が「オーガ」なる者に襲われたらしい。

え… オーガってあれだよね? 

あの筋骨隆々のムキッムキオーガだよね? 

俺死ぬんじゃね? 3歳だよ? 絶対一撃で死ぬよ? かすっただけで死んじゃうよ?

絶体絶命じゃん…


《えぇ…只今オーガに人が襲われています。しばらくお待ち下さい。》


何分たっただろうか。

隣の子は生きてるな…

息を殺して隠れてたら急に首の首輪が外れた。 なんで?

!! 馬車の前に新しい血溜まりができている。

俺を捕まえた奴隷商人のものなのだろうか

「ひぃっ」

…我ながら情けない声だ。 でも怖いものは怖い。 脳がパンクしてしまった。

2歳児にはまだ早かったようだ。 俺は目の前が真っ暗にな…



それで起きたらオーガがこっちを見ていたわけだ。

ひぃぃぃぃ、怖いて…  誰か助けてぇ。

そしたらオーガたちが何やら集まってきた。

なんか喋ってるのか?

「……@:・^@;ノガキドウスル?」

「クウカ?モッテカエルカ?」

ひぃぃ、なんか言ってるよぉぉ

今食われるか、持って帰えられてそこで食われるかしかないのだろうか。

ひっでえよぉ。

つうかなんで途中から聞き取れるようになったんだ?

《スキル:全言語理解が発動しました》

ひぃ!? なんだ? スキル?

…あぁ、女神さんにもらったやつか。でも全言語理解なんてもらわなかったぞ?

《女神フロラから転生特典として追加されました》

女神フロラ? あの女神さんフロラって名前なのか。

なんかの神話に出てきた花と豊穣の女神と同じ名前だ。

それよりこの頭に響く無機質な女性の声はなんぞや?

《スキル:鑑定検索の効果です》

あぁ〜、ってあの考えたスキルこんな凄いのになったの!?

これは検索の方の効果かな? なんか転○ラの○賢者みたいになってる…

まぁこの話は置いといて、こんな事考えてるよりもこの状況を変える方法を考えなくては…

《前のオーガ♀を見つめることを推奨します》

お?検索の姉御、そんなことも分かるんですかいな?

俺はすぐに実行に移した。

じぃーーーーーー。見つめること30秒。オーガ(♀)の顔が少し赤くなった気がした。うん気がした

よしきた。

「ナ、ナァコノガキドモ、モラッテモイイカ?」

きたーーーーーー。向こうの姉さん折れてくれたよ。 検索様マジ感謝。

そしたらまた話が聞こえてきた。

「ナンダァ?クウノカ?」

「イヤクワネエヨ。コイツキニイッタ。」

なんか説得しているようだ。

ありがてぇ… 前半は巧く聞き取れなかったがまぁいいだろう。

「ホカノセンリヒンはヤルカラヨ」

もうひとりは悩んだ末

「ケッ、カッテニシロ。…オマエライくぞ」

許可してくれました。


男も折れたな…というか少しだけ言葉が流暢になった気がした。 なれかな?

《スキル:全言語理解の熟練度が100に到達したためスキル:全言語理解Level2になります》

《スキル:全言語理解Level2の効果、スキル:オーガ語を所得しました》

おぉぉ…よくあるスキルのレベルアップだな?

よしきた。というか熟練度ってこんなに簡単に上がるもんなんだな…

つかオーガ語って…

《スキル:必要経験値10分の1が常時発動しているため上がりやすくなっています》

マジデスカ…強っ。スキルの熟練度にも適用されるのか…


「おい、このガキもつれてかえるぞ。」

俺のことも連れて行ってくれるらしい。獣人の子も一緒だ。今は気絶しているけど。

やったぁ! ってお姉さん?近づいてくるのは良いんですが首根っこ掴むのはやめてください!?

らめぇぇぇ、そこ敏感なのぉぉぉ。 持ち上げないでぇぇぇ。

ーーーむにゅ…


お父さん、お母さん。 元気ですか? 僕は元気です。

…僕は今天国にいます。 なんだろう、この夢心地は。

柔らかくてフッカフカ。 少し臭うけどいい気持ちだ… これぞ人類の夢…

…大きいっていいね! みんなもそう思うでしょ?

なにとは言わないが。 …みんなも夢はビックに持とうね!



こうして夢心地クッションにのていたら遠くに柵が見えた。

オーガの集落についたようだ。

…何だこの集落? まるで人間の農村のようじゃないか。

オーガ全体が手を取り合って生活しているみたい。

建物も木の骨組みに植物を乗せた縄文時代の建物に似ている。

というか改めてオーガが恐怖の対象じゃなくなるとなんかオーガたちの格好が恥ずかしい…

その…大きい分目のやり場にこまるというか… 

オーガたちの格好は男は腰に布一枚。女の人(?)は胸部と腰に一枚ずつ。

…隠せてないよ? ちょっとはみ出してるよ。


そんなこと(?)はおいといて、前から杖をついたおじいさんがやってきた。

「よくかえってきたせんしたちよ。してそのこはなんだね?」

俺のことを聞いているようだ。 穏便に済め… 

「おさ、このガキはあたいがひろってきた。」

ちょっとぉぉぉ?この人(?)村長?

「…わかった。」

いやわかるんかい! 魔物は人類と敵対してるんじゃないの?

「ありがとう、おさ。じゃああたいはかえるよ。」

さっきまで俺を床においてたのにまた持ち上げてきた。

ーーーーむにゅ…


またしても天国だ…

僕は今世界で一番幸せな人かもしれない。



オーガの姉御は俺を家の連れ帰った。

家の中は…

うん。思った通り散らかってるね。 臭いし。

…俺、動けるようになったら掃除しよ。

獣人の子は寝てしまったようだ。

姉御は俺のことを床において寝っ転がった。

眠くなってきたな…。 俺の今日の活動限界が来たようだ。

…かっこよく言ったけどおネムの時間だってことだな。

俺はこの体の不便なところを改めて実感した。

そうして俺は意識を手放した。


5月の20日くらいには出せたら良いな…

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