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 未来の願いは聞き届けられた。


 神様は言ったのだ。


――うん、わかったよ。「一人」の人間を消す代わりに、別の人間をこの世界によこせ、でしょ? きゃははっ


 未来はその時、訂正するべきだったのだろう。


 その復唱された文の微妙な差異に。


 結果、消えたのは「守りたかった少女」で、「自分」ではなかった。


 一人の人間が消え、変わってしまった世界。


 そんな世界に取り残された未来は、もうその「守りたかった少女」を守る事はできない。


 あの「星の少女」に似た少女を。


 未来がいつも見ていた夢は、変わってしまった世界の残滓だったのだろう。


 未来はその少女を呼び戻してほしいと、神に願った。


 けれど、神は首をふる。


 奇跡の大盤振る舞いはできないと。


 奇跡は一つの世界に生きる一人の人間が、一つしかおこせないから奇跡として成り立つのだと。






 しかし、落ち込む未来に声をかける者達がいた。


 それは、桐谷と円だった。


 彼女達の助けを経た彼は、「守りたかった少女」を呼び戻す事に成功する。


 書き換わってしまう世界で、未来たちはその事を覚えてはいられない。


 けれど、未来は強く心に刻み込んだ。


 今度こそ、あの少女を守って見せると。



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