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第五十四章 亮太、テロリストの正体を暴く

マスコミは、何故、要人暗殺捜査本部ではなく、捜査一課に協力要請したのか、亮太に確認しました。

亮太は、「勿論、要人暗殺捜査本部に、事情を説明して、協力要請したわ。でも、自分達が捜査している人物が、狙撃者だと主張して、相手にされませんでした。自分達以外に、狙撃者を特定できないと、プライドがあったのではないですか?すでに彼女はライフルを構えて、狙撃の準備をしていたわ。船川副総理が、講演場所に到着すれば、間違いなく暗殺されるわ。彼女はライフル以外に、何を持っているのか不明で、私一人で、取り押さえる自信がなかった為に、警視庁捜査一課の、知り合いの刑事に協力要請しました。」と説明しました。

捜査一課も、「要人暗殺捜査本部は、プライドが高く、動いてくれなかったので、やむを得ず、私達、捜査一課が動きました。確かに陽子さんは、探偵あがりかもしれませんが、今までの実績を考慮すると、充分信頼できる情報だと判断しました。」とインタビューに答えました。

亮太は、気心の知れた隆一を指名したくて、要人暗殺捜査本部に、房子の職業などの、詳しい情報は知らせず、房子が狙撃犯だと伝えたので、要人暗殺捜査本部は、そんな若い女性が、何故ライフルの経験があるのだ?と狙撃犯だとは信じられず、ガセネタだと判断したようでした。

    **********

そのインタビューを見た秋山総理大臣は、「私の秘書が、容疑者を特定して伝えても、無視して、見当はずれの捜査をするとは、何事だ!責任者と対応した刑事を処分しろ。」と激怒して、二人を処分するように、警視総監に指示しました。

警視総監は、要人暗殺捜査本部の責任者と、対応した刑事を呼び出して、「ひとつ間違えれば、船川副総理は暗殺されていました。要人暗殺捜査本部は、何を捜査していたのだ!総理大臣も激怒されていて、君達を処分しろと指示された。今日付けで、所轄署に左遷します。総理大臣の秘書が、容疑者を特定しなければ、大変な事になっていた。総理大臣が、直属の秘書に任命しただけの事はあるな。今後、テロリストの背景などの捜査は、捜査一課に任せる事にした。要人暗殺捜査本部は、責任者不在となる為、捜査一課の下につける。」と指示されました。

    **********

隆一が房子を取り調べましたが、黙秘権を盾に、何も喋りませんでした。

房子のスマホを調べましたが、内容は全て消去されていた為に、科捜研で復元しました。

房子が最後に、テロリストにメールした内容は、“警察にばれた!私を暗殺して。”でしたので、房子の警備を厳重にして、拘留中は、自殺防止のため、後ろ手錠で猿ぐつわをされていました。

さらに、スマホを調べると、門山大蔵大臣が、京都訪問した際に、暗殺する計画に気付きました。

去年、門山大蔵大臣が、大阪訪問した際に、房子が狙撃しようとしましたが、狙撃には警戒していて、狙撃不可能でしたので、半年後に京都訪問した際に、宴会に紛れて毒殺する計画で、既に、テロリストが芸者として、潜入している事に気付きました。

隆一は上司に報告して、京都府警捜査一課に、協力要請しました。

京都府警捜査一課長は、テロリストは、既に芸者として潜入していると聞いて、芸者の経験がある、広美が係長を務める三係に、担当させる事にしました。

    **********

一課長から説明を聞いた広美は、「警視庁から担当刑事がくるまで待て?冗談じゃないわ。テロリストは、既に芸者として、京都に潜入しているのでしょう?芸者といっても、花町とは限らないわよ。先斗町にも芸者はいるわよ。」と焦っている様子でした。

広美は、京都市の全置屋を対象にして、経験者も含めて、一年以内に採用した、芸者のリストを作成するように、部下に指示しました。

作成したリストの芸者の中で、不信な動きをする芸者がいないか、所轄署にも応援依頼して、調べていました。

三係に一課長がきて、「高木君、警視庁から、担当刑事が到着しました。特に紹介する必要はないですね。」と担当刑事を、三係に連れて来ました。

広美は、「また、隆一なの?あなたは、どこにでも顔を出すわね。あら、陽子さんも一緒なの?よろしくお願いします。」と挨拶しました。

隆一は、「俺と陽子さんと、何故こんなに違うのだ?」と不愉快そうでした。

広美は、「何いっているのよ。今回の狙撃者を特定したのは、陽子さんでしょう?優秀な刑事を集めて結成した、要人暗殺捜査本部も、全く特定できなかったそうじゃないの。陽子さんと隆一とでは、比べ物にならないわよ。」と横目でチラッと隆一を見ました。

隆一が、「何故、京都なの?」と門山大蔵大臣は、他の場所にも訪問しているのになあと不思議そうでした。

広美は、「狙撃が不可能だから、毒殺しようとしたのでしょう?門山大蔵大臣は、キャバレーのように、ざわざわした場所よりも、お座敷でゆっくりしたい性格だと、先日陽子さんから聞いたわ。他府県に比べて、京都は芸者が多いから、潜入しやすかったのではないかしら。」と予想していました。

    **********

後藤刑事が、「係長、祇園の芸者に、不信な芸者を発見しました。」と報告しました。

隆一の目の色が変わり、「どう不信なのですか?」と身を乗り出しました。

後藤刑事が、「あら、隆一さんが担当刑事なの?普通芸者は、他の芸者やお客様と、親しく話をするのですが、不信な芸者は、他の芸者との交流が少なく、お客様との会話も少なく、いつも、一人だけ離れています。写真を入手しようとしましたが、写真嫌いで、写真がないそうなのよ。踊りの稽古などにも身が入っていない様子で、何故芸者になったのか、不信です。」と説明しました。

広美は、「それだけだと、なんとも言えないわね。その芸者の名前は?」と広美が芸者として、接触しようと考えている様子でした。

後藤刑事は、「春やっこです。」と報告しました。

広美は、「了解。その芸者については、私が調べるわ。その他にも、怪しい芸者がいないか、捜査を続行して下さい。」と指示しました。

広美は母に電話して、情報入手しようとしていました。

「私だけれども、祇園で芸者の取り纏めをしている置屋は、どこか知らない?」と、取り纏めの置屋を確認しようとしている様子でした。

母から取り纏めの置屋を聞いた広美は、早速連絡していました。

「花町の鶴千代どす。祇園の芸者はんと、交流したいと思っとります。明日にでも、芸者数名と、よせてもろおても、よろしゅうおますか?十時ごろ、よせてもらいますので、昼食を御一緒させて頂けませんか?」と祇園に乗り込もうとしている様子でした。

広美が交渉した結果、提案が了承されましたので、準備を始めました。

広美は、「明日は、後藤刑事も同行願います。」と指示しました。

隆一が、「えっ!?後藤刑事も、芸者になるの?」と興味本位で聞きました。

広美は、「いいえ、芸者は、うちの置屋から、数人連れて行くわ。私が、それとなく春やっこと話をしますが、途中で出て行くか、最初から来ない可能性があります。その後の事を、後藤刑事にお願いするわ。もし、春やっこがテロリストだったら、一人では危険だわ。隆一も同行して。」と指示しました。

亮太が、「俺も行くよ。」と立候補しました。

隆一が、「そんな手の込んだ事をしなくても、置屋に、春やっこを紹介して貰ったら・・・」と広美の考えが、理解できない様子でした。

広美は、「隆一、何考えているのよ。もし、私達が春やっこを捜していると悟られると危険だわ。房子さんも、ライフルを乱射して、自殺しようとしたのよ。もし、お座敷や置屋で、銃を乱射すれば、どうなると思うのよ。私が気付かれないように、春やっこを特定しますので、後藤刑事、後をお願いします。二人とも、防弾チョッキを着用の上、拳銃を携帯して下さい。陽子さんには、拳銃は無理ですが、防弾チョッキを貸し出しますので、着用して下さい。」と隆一に幻滅していました。

隆一は、「危険な任務だから、女性刑事じゃなく、男性刑事のほうが、いいのではないの?」と広美の人員配置に、疑問を感じていました。

広美は、「テロリストは女性なので、女子トイレなど、男子禁制の場所に入る事も考えられるわ。そこで変装して、テロリストを見失うと、大変な事になるわよ。そのような事を考慮すると、女性刑事のほうが、都合いいのよ。」と説明しました。

広美は、母の初美に電話して、「私だけれども、明日、朝一番から、芸者を三人ほど、私に貸してくれない?」と依頼しました。

初美は、「突然何?変な事件に、うちの芸者を巻き込まないでよ。」と心配していました。

広美は、「花町の芸者代表として、祇園の芸者と交流するだけよ。情報交換して、お昼ご飯を一緒して、解散するので、三時ごろには、置屋に戻れるわ。だから、経験のある芸者をお願いするわ。でないと、花町の芸者の恥を、晒しに行くようなものよ。」と危険な事はないと安心させました。

交流当日、広美は、小菊と小春と小梅を連れて、祇園に向かいました。

広美は、祇園の芸者と交流しながら、雑談していると、春やっこを発見しました。

一旦トイレだと席を外して、春やっこの写真を、気付かれないように、スマホで撮影して、後藤刑事に送信しました。

広美は、「後藤刑事、春やっこの写真を送信しました。話をすると、芸者になってから、半年になるにも関わらず、芸者の事は何も知らないわ。芸者になろうとしている様子が見られない。何か他の目的がある様子で、プライベートは何をしているのか、他の芸者も知らなかったわ。確かに怪しいわね。彼女の事を調べて下さい。」と指示しました。

暫くすれば、後藤刑事から着信がありました。

「履歴書に記載されている、名前も住所も出鱈目でした。交流終了後、彼女を尾行して、調べます。」と報告がありました。

広美は、「了解。交流でわかる範囲の事は調べるわ。彼女と故意にぶつかった時に、何か金属のようなものを持っているようでした。銃の可能性があります。相手は、テロリストの可能性がある為、充分注意して下さい。」と油断しないように警告しました。

亮太が、「もし、尾行に気付かれたら、深追いすれば、銃を発砲する可能性があり、一般市民を危険にさらす事になります。すぐに中止できるように、三人、別々に尾行しましょう。」と三人とも、離れて、尾行していました。

最初は隆一が尾行して、正子と亮太は、春やっこの前方を歩き、別れ道では、正子と亮太が別れていました。

隆一が携帯で、「陽子さんのほうに行ったよ。」と知らせていました。

やがて隆一が気付かれて、前方を歩いていた正子が、立ち止まって、携帯で電話している芝居をして、春やっこが通り過ぎるの待ち、尾行を交代して、正子が気付かれると、亮太が尾行しました。

亮太も気付かれると、亮太は男装していたので、上着を脱いで、ブリッコ服にして、帽子も脱いで、長い髪をたなびかせて、女装で尾行して、やがて、春やっこの目的地まで、尾行成功しました。


次回投稿予定日は、10月22日を予定しています。

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