第五十八章 亮子、テロリストから狙われる
ある日、亮子が下校途中、誘拐されようとしている事に、亮子の悲鳴で気付いた、警ら中の警察官が駆け寄り、犯人が焦った瞬間、亮子が犯人の腕に噛みついて、亮子を離した一瞬のスキに逃げ出して、警察官に助けを求めました。
犯人は、警察官の制止を振り切って逃走した為に、警察無線で、誘拐未遂事件発生と、子供は無事な事、犯人の車の車種、色、車両番号、逃走方向と共に、緊急連絡しました。
やがて、パトカーに発見されて、警察に追い詰められて、パトカー数台に囲まれた犯人は、車を乗り捨てて、近くのビルに逃げ込み、ビルの屋上から、飛び降り自殺しました。
車は盗難車で、犯人は自殺した為に、その背景などは不明ですが、テロリスト集団の首謀者が、特定できていない為に、テロリスト集団を壊滅に追い詰めた、亮太の動きを封じて、再度テロリスト集団結成を企んでいる可能性があるとして、亮子と亮太と泉は、警察が護衛する事になりました。
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亮子の登下校には、拳銃を携帯している亮太も同行する事になりました。
親子なので、亮太と亮子が一緒に登下校し、その前後を、私服警察官数名が警戒していました。
数か月間、特に問題がなかった為に、護衛の警察官の人数が減り、半年後には、護衛も解除されました。
亮太は、亮子の護衛だけでも続行してほしいと、警察と交渉しましたが、亮子の護衛も解除されました。
亮太は帰宅後、夕食時に雑談しながら、亮子の護衛の話をしていました。
「古田友二の時と同じじゃないか!こうなることを想定して、亮子の近くにいる人物を、秘書に尾行させておいて、正解だったな。」と一人で納得していました。
泉は、「亮子ちゃんの近くに、同じ人物がいれば怪しいの?通勤は同じルートだと思うから、何人も、いるでしょう。」と亮太が何を考えているのか、納得できない様子でした。
亮太は、「護衛が解除されたかどうか確認するのは、同じ人物だとは限らないよ。だから、亮子の近くにいる人物を尾行させた。その結果、数人は、同じビルの同じ部屋に入っていったよ。俺は秘書とともに、亮子の護衛があるから、泉、その部屋を借りている人物や賃貸借契約書や支払いについて、調べて。」と泉に依頼しました。
秋山総理大臣は、「警察は、もう大丈夫だと言っていましたが、さすが陽子さん、鋭いですね。その結果次第で、私が警察を動かします。」と感心していました。
亮太は、「親が同伴していれば、襲ってこないのは、当然だ。だから、近くにいる人物に注目していた。警察も何を考えているのだ?」と不満そうでした。
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数日後、泉が夕食時、「亮太、例のマンションの部屋の事だけれども、先ほど私の秘書から報告がありました。亮太は直帰になっていたので、後で連絡する事にしました。あの部屋は、流星会が借りていたわ。隆一さんに確認すると、全国にネットワークをもつ、やくざだったわ。」と亮太に報告しました。
秋山総理大臣は、「わかりました。亮子ちゃんに対するストーカー行為と、流星会とテロリストとの関係を調べるように、警視総監に指示します。」と警察を動かすことにした様子でした。
警視庁捜査一課長は、「警視総監が、総理大臣に呼び出された。その後、警視総監から、秋山陽子さんは、亮子ちゃんの護衛をしていて、流星会が近くに潜んでいる事を突き止めたらしい。お前ら、亮子ちゃんの護衛をしていて、何も気付かなかったのか!警視総監から、お前ら、それでも刑事か!なぜ私が総理大臣から怒られなければならないんだ!と怒鳴られたではないか!総理大臣も激怒されていたそうだ。秋山陽子さんと仕事するときは、もっとしっかりしないと、要人暗殺捜査本部と、同じ運命をたどり、交番巡査に移動させられるぞ!」と部下に指示しました。
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捜査一課で内定捜査した結果、亮子ちゃんの様子を窺っていたのは、流星会のやくざで、その前線基地が、亮太が発見したビルにある部屋でした。
亮子ちゃんに対するストーカー行為で、そのビルと流星会本部を家宅捜索しました。
テロリストは、まだ準備期間中で、油断していた為に、各種資料が押収できました。
現在世界中で、不幸な老若男女を探していて、テロリストに引き入れようとしている段階で、前回は亮太に邪魔された為に、娘の亮子を誘拐して、亮太の動きを、封じ込めようとしていました。
その資料から、首謀者や、バックにいる大富豪が判明しました。
両者とも、アメリカ在住の為、資料と共に、アメリカ政府に対応依頼しました。
日本でも、流星会本部と支部を、テロリストの構成員として、一斉摘発しました。
不幸な人物以外にも、首謀者からの入金目当てで、流星会の資金源として、テロリストに協力していました。
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夕食時、亮太は、「これで、テロリストの件は、落ち着いたな。」と安心していました。
秋山総理大臣が、「その件だが、先ほど、アメリカ大統領から、陽子さんに感謝状を贈りたいと依頼があった。優秀な助手がいたからだと、泉さんの事を伝えると、泉さんにも感謝状が贈られる事になった。私も同行しますので、来週、私とアメリカに来てください。」と指示しました。
二人とも、「了解しました。」とアメリカに行くことになりました。
マスコミは、「いままで、判明していなかった、テロリストの首謀者と、バックにいる大富豪を、総理大臣直属の第三秘書の、秋山陽子さんが特定しました。アメリカ在住のため、アメリカ政府に対応依頼しました。この件で、アメリカ大統領から、感謝状が贈られることになり、来週アメリカに発つことになりました。」と報道しました。
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亮太と泉は、秋山総理大臣と、総理大臣専用機で、アメリカに向かいました。
亮太も泉も、簡単な英語しか喋れない為に、挨拶や感謝状の贈呈時は、直接大統領と会話していましたが、テロリストを特定したことなど、細かい話は、通訳を通じて会話していました。
アメリカ大統領との会話が終了すれば、テロリストを特定した経緯など、アメリカの捜査当局も参考にするために、FBIやCIAなどの捜査当局の代表と会話していました。
その後、亮太は、マスコミのインタビューに答えて、やっと解放されたかと思うと、亮太が元男性だとは知らない接待担当の女性から、ホストクラブへ誘われました。
泉は亮太を見て、「どうするの?」と笑っていました。
亮太は、「なんで俺がホストクラブにいくのだ?」と不満そうに断りました。
接待担当の女性は、「そうですか。ホストクラブでは、物足りませんか?ほとんどの国では、ストリップショーの踊り子は、女性ですが、アメリカには、男性のストリップ劇場もあります。そこへ行きましょうか。」と誘いました。
亮太は、「だから、そんなことには興味がありません。」となんでお金を払ってまで、男の裸を見なければならないんだと不満そうに断りました。
結局、普通のスナックに行きました。
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翌日、亮太と泉が、帰る準備をしていると、秋山総理大臣から、連絡がありました。
「陽子さん、先ほど大統領から聞きましたが、陽子さんはレズで、男性に興味がないと噂されているそうです。“当たらずとも遠からず”ですね。大統領から、何か理由があるのでしたら、はっきりと説明したほうが良いと助言されました。今後の事を考慮して、日程を一日伸ばして、説明しましょう。」と指示されました。
亮太たちは、大統領の部下を集めて、他言無用と前置きして、すべてを説明すると、最初は信じられない様子でしたが、首の手術痕などを見せられて、最終的には、世界的名医の東城陽子先生が主治医だと聞き、更にアメリカで検査した医師も、間違いなく、首から上は男性で、体は女性ですと診断した為に、納得していました。
日本に戻ると、あかりなど、仲の良かった女性から、「アメリカ大統領と直接話をするなんで、すごいじゃないの。」と次々と電話があり、バタバタしていました。
そんな亮太の様子を見て、泉が、「先日、亮太を女子会に連れて行った理由がわかったでしょう?会えば一度で済むから。今からでも、女子会開催を呼びかけましょうか?」と泉もアメリカに行って、大統領に会っている為に、自分にお鉢が回ってくる前に、女子会開催を考えていました。
亮太は、「女子会のメンバーには説明したから、今更開いても仕方ないよ。」と女子会には消極的でした。
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暫くすると、あかりから、泉に着信がありました。
あかりは、「アメリカでの話は、先日、陽子さんに聞いたけれども、泉さんでしたら、その裏話を何か知らない?」と泉なら、何か知っていそうなので、知りたそうでした。
泉は、「ええ、色々と知っているわよ。私も思わず吹き出したこともあったしね。先日開催したところだけれども、また、女子会を開催しない?そこで、色々と説明するわ。」と何回も説明するのは面倒なので、女子会開催を提案しました。
女子会では泉が、亮太がホストクラブに誘われたことなどを説明していました。
啓子が、「陽子さん、男性ストリップには行かなかったの?」と笑っていました。
亮太は、「なんでお金を払ってまで、男の裸を見なければならないんだ!女の裸なら考えてもいいがな。」と不満そうでした。
照子が、「陽子さん、女性の裸を見たいって、男性みたい。」と不思議そうでした。
泉が、「あっ、そうか。照子さんは知らないのね。亮太、良いわよね。陽子の本名は亮太で男性よ。亮子ちゃんの父親よ。」と亮太の正体を教えました。
照子は、「嘘でしょう?陽子さんは母親じゃないの?」と混乱していました。
泉は、「母親は私よ。陽子の本名は亮太で、交通事故で、・・・」と説明して、すべてを説明しました。
照子は、「嘘でしょう?でも、そう考えると、陽子さんが男っぽい理由や、秋山総理大臣が、陽子さんと養子縁組した理由も納得できるわ。」と信じられない様子でしたが、納得はしている様子でした。
泉が、「そういうことじゃなく、亮太がまだ商社の社員だったころに、亮太が女子更衣室に入ってくると、事情を知っている昌子さんたちは、慌てて体を隠したでしょう?と言えば、説明しなくても、理解して頂けますよね。」と笑っていました。
亮太は、「照子は、スタイルもよく、涎がでそうなのを、いつも我慢しながら、照子の裸を見ていたよ。」と笑っていました。
照子は、「えっ!?」と一瞬動きが止まりましたが、泉がテロリストの話に戻して、その後、女子会を続けました。
次回投稿予定日は、11月8日を予定しています。




