表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
1/117

プロローグ

日本のお父さんお母さんへ


お元気ですか?

一回死んだはずの私はエリアスという国で生を受け、すくすくと育ち、今ではもう17歳です。

時が経つのは早いものですね。

生まれ変わった事に気付いて混乱していた頃が懐かしいです。

ちなみに今世での私の名前はフェリシア・カレトヴァーと言います。

少し名前が長いと感じたかと思われますが、私より長い名前の方はくそほどいます。

まぁ、その話は後ほどするとして……。

そうそう、心配性なお父さんとお母さんの事ですから、そろそろ私の体調などが気になっているのではないでしょうか。

それなら、安心してください。

私の身体はとても健康で、風邪をひいた試しがありませんから。

そう、身体は。

非常に残念な事ですが、精神状態は健康とは言えないかもしれません。

これも全部、脳内お花畑の両親と契約した精神年齢5歳の大精霊、そして目が離せないドジっ子執事と寡黙すぎて最早口下手な婚約者のせいです。

あと、すぐに喧嘩する聖騎士と暗黒騎士、穏やかすぎて役に立たない王太子、後先考えない王女なんかも入ります。

しかも全員悪意がないから、余計にたちが悪いんですよね。

しかも、近いうちに魔王が復活するようですし。

本当に大変です。

あぁ、それともうひとつ。

ここはどうやら乙女ゲームの世界みたいなんです。

しかも私はゲーム内で必ずといっていいほど、死にまくる悪役キャラに転生したみたいです。

びっくりですよね。

本当に踏んだり蹴ったりです。

私が何をしたっていうのでしょう。

運命の神とやらがいるのなら、ぶん殴って差し上げたいくらいです。

まぁ、何だかんだ言って一応楽しんではいるので。

そこは安心して下さいね。


お父さんとお母さんの娘より

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ