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異世界神隠し  作者: 長上郡司
3/3

だれかいる?

「あれ~?」


ユキミは間の抜けた声を出しながら村を散策する。


「誰も居ないじゃんか~」


先程からユキミは村の中を、あちこち行ったり来たりしたが誰一人居ないのだ。


「腹減ったなあ…」


ふと、目の前の平屋建ての家から食欲を注る匂いがした。


中々に立派な家だが、村の村長でも住んでいるのだろうか?


「すいませーん?どなたか居ませんか~?」


扉を叩きながら訪ねるも返事はない。


「すいませ~ん…」


何となく取っ手に触れると


「開いてるし…」


扉が開き、室内が見通せた。


「どなたか居ませんか~?…」


返事はない。


「…入ってみるか?」


待っていても何も進展が無さそうなので、ユキミは人の気配の無い平屋建てに侵入するのだった…



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