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俺、友達と遊びに行って、奴にも会う

バイトは終わり今日の予定はナリサさんと一緒にお出掛けするだけだ。一緒に遊びに行く友達はまだナリサさんだけで忙しい毎日をおくる僕には一緒に遊びに行くなんてあまり出来ることでは無いので普通に嬉しい


準備も終わって後はナリサが迎えに来るのを待つだけだ、そう言えば前に僕の作ったアップルパイが美味しかったからまた作って欲しいって言ってたから作ってあげようかな、喜んでくれるといいな


「ミリー!居るかー?迎えに来たぞー」

「いるよー中に入ってきていいよー」

「ほんじゃっ お邪魔しまーす…おっ!この匂いは!」

「お出掛け前に少し食べようと思って」

「さすがっ!ミリー大好きだぜ」


ナリサさんはあいかわらずの食べっぷりだな、ナリサさんは結婚したらどうするのだろうか?料理は肉や野菜を切る、焼く、しか出来ないし切った食材も大きさがバラバラで焦げたのもあればまだ火が通りきって無いものもある、料理だけじゃない家事全般が絶望的だ、この前に泊まりに行った時に掃除だけで1日も使った、それから休日には時々掃除しに行ってる


「なぁミリー、一緒に住まないか?」

「せめて片付けができるようになってからね」

「クソーふられたー」

「努力をする前から諦めないの」

「ミリーも意地悪なとこあるよなー」

「まったく」


アップルパイを食べ終わり食後の休日を終えて廃墓地に向かう頃にはもう夕方になっていた、アンデット系のモンスターは夜になると強くなる

そのためか経験値も多い、そして夜にはボスと呼ばれる高位のモンスターも出現する時がある、これを倒すと個体差はあるけど何日間はその場所でモンスターが発生しなくなる、そのためか報酬が多いのだ。なので強い冒険者は夜に働く事が多い


「うわぁーうじゃうじゃいるな」

「ほんと、誰もここには仕事に来ないから」

「ギルドの仕事も大変なんだな」

「今日の罰ゲームは?」

「この前は倒した数だったからなーよし!今日は先に一撃食らった奴が負けで罰ゲームは1日勝った奴の玩具だ!」

「え、本気?」

「この前負けたから不安なのか?」

「…負けても取り消しは無しね」

「決まりだな!」


30分が過ぎたところだろうか?

アンデットの数は半分まで減り残すは多少ランクの高いモンスターだけだ、まだ2人とも攻撃をくらっていないが、ここからが厳しくなるだろう、なぜなら奥にはボスの姿がある、ボスを無傷で倒すには周りの敵が邪魔で倒しに行けないから今は敵の数減らしに全力だ、早く終らせないと


「ここかー お前の言うストレスを発散させるのに丁度いい場所は」

「ええ、ここにはアンデット系のモンスターが溜まりやすく、倒しに行く人もいないので増え過ぎてぎちぎち何ですよ、そこに力一杯の攻撃魔法を放つといい感じなんですよ」

「それは楽しみだな!」


ん? この声はもしかして殿下じゃ?

すぐさまナリサさんを回収して物陰に隠れる


「どうしたんだミリー?」

「あれ見て」

「げっ、クソ王子じゃねーか!せっかくいい所だったのに邪魔しやがって」


ナリサさんは2度殿下に言い寄られている、この町に住む多くの女性は殿下を避けている、気に入られたら最後待ってるのは絶望だけ、そんな話が定着してる為、町の人はみんなで協力して女を庇っている、ナリサさんのように力ずくで逃げれる女性しかこの町では自由に歩き回る人はいない



「おぉーいるいる!結構多いな!」

「あれ?こんなに少なかったっけ?それに低級がそんなにいないな」

「なんか言ったか?」

「いえ、何も」

「お前のそのぼそぼそ言うの直した方がいいぞ、不気味だ」

「いえ、それでも殿下よりはモテるので大丈夫です」

「ん?なんか言ったか?」

「いえ?なにも?それより僕も一緒に撃って良いですか、最近ストレスが溜まってて」

「あぁいいぞ」


「『ファイアージャベリング』 どうだ!」

「さすがですね殿下!『ゲイボルグ』ふぅスッキリした、もうなんも出来ねぇや 殿下そろそろ帰りますか」

「…そうだな今日は帰ろう」



「ありがとうミリー助かったぜ」

「ほんと保険をかけておいて良かったわ」


『ゲイボルグ』が撃たれた瞬間ナリサとミリーは直ぐにバリアを出したナリサのバリアは衝撃波には耐えたが破れてしまい、後のエネルギーはすべてミリーの結界が防ぐことになった


「にしても、ほんとにあいつはスゲーよな、さすが俺の惚れた男だ」


殿下を護衛するあの人は町では人気ものだ強いことはもちろんちょくちょく殿下を馬鹿にする所や殿下せいで発生する厄介事を事前に阻止したり最低限に抑えたり、ちょっとした英雄になっている


あの人、実はミリーの友達で僕が入れ替わる前のミリーは大親友だと思っていたのだが、時が経つにつれて遊ばなくなりとても悲しかった記憶はある、そして殿下とは天と地程の好感度だった事も覚えている。ナリサさんを応援したいが流石に今のナリサさんをくっつけるのは可哀想なのでせめて料理と掃除を教えておこう

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