俺、また気になる話を聞いたので少し気をつけることにした
今日は喫茶店のバイトがある日だ、ギルドのバイトとは違って落ち着いていてゆったりとできる、音楽が流れていてまかないもでるので大好きなバイトだ、もちろんギルドのバイトも好きだけどね、お給料はギルドより少いけど楽しいので辞められないのだ、ギルドの冒険者もそうだけど喫茶店のお客さんもこの街に住む人はみんないい人だ、住みはじめた時もよくしてもらっていた
「ミリーちゃん、コーヒーおかわり!もちろんミリーの手作りで!」
「はーい」
「おいおい、たまには俺のコーヒーも飲めよ」
僕もコーヒーを淹れれるようなってから
お客さんの注文が多い
まだまだ店長の淹れるコーヒーには敵わないのに美味しそうに飲んでくれる
「いつも美味しそうに飲んでくれますね」
「そりゃーミリーちゃんが淹れてくれたコーヒーだからな!美味しいに決まってる!」
「ありがとうございます、でも店長のコーヒーも飲んであげてくださいね、最近飲んでくれる人が少いから拗ねてるんですよ」
店長に聞こえないように耳元で囁くとお客さんは顔を真っ赤にしてお勘定をおいて帰っていった
「ハッハッハ、ミリーが来てから4倍は儲かってるな」
「あのお客さん、どうして急に帰ったのかな?もしかして失礼なことでもしたかな?」
「気にすんな、あいつは30代なのに女に免疫があまり無いからな、喋るぐらいまでしかできないんなんだろう」
昼の1時から2時の間は店を閉め休憩の時間になる、日本と違って休憩の間は店を開けていないのが店では常識らしい、お昼は店長が昼ごはんを作ってくれる、店長が作ってくれるご飯はとても美味しいのに一皿でお腹いっぱいになる、しかもヘルシーと至れり尽くせりだ!喫茶店のバイトの日はこれをただで食べれる!昼ごはんを食べて少し休んだら2時からまたお店が始まる、コーヒーにラテやオレなどの飲み物やオムレツにサンドイッチやカレー、僕の日本での知識も生かしてこの店はこの街最高の喫茶店と噂されるまでになった、僕の知識だったはずなのにどの料理でも店長には勝てない、何か料理スキルとかでもあるのだろうか?
今日のバイトも終わりをつげようとしている、明日は休みだからウキウキだ!最初の頃はへとへとで一日中家にいたけど、慣れればそうでもなくなるのだ!明日の予定は出来てるので楽しみだ
「そう言えばきいたか?」
「なにがだ?」
お客さんの話が聞こえてきた
「なんでも王子様がまた婚約を取り消しになられたそうだ」
「へぇー またなんで?」
「そこまでは知らないが、あの王子のことだきっとろくでもないことだ」
「そうだな、この国はじまっていらいの問題王子様だからな」
「じゃあ最近王子を街で見るっていうのは」
「きっと新しく可愛い妻で探してるじゃないか」
「あの王子と結婚なんてしたいやついるのか?」
「顔はいいからなー羨ましいぜ」
「やっぱり顔かー、イケメンに生まれたかったぜ」
街では殿下の噂をよく聞く、街で広まる噂は貴族で広まる噂と違って殿下の至らないところの話が多い、至るところが無いのでしょうがないことなんだけど
でも最近殿下が街をうろついている話をよく聞くな、絶対に会いたくない!会ったところでなんて言われるか分かったもんじゃない、気をつけよ