表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
あゝ、我が家  作者: t.kazuko
35/38

三十五話


どうして幸せは


私を避けて通るのでしょう


やっとつかまえた幸せなのに


音も荒々しく逃げ去って


やって来るのは苦しみばかり


幸せ求めて乗り越えた


苦しみだったはずなのに


またも、逃げ行く幸せが


悲しみだけをおいてゆく


追っても逃げゆく幸せなら


この世で幸せあきらめて


生きてゆくほか


ないのでしょうか


でも、人間はなぜか


死ぬまで夢を追う




「雪子の兄さんが事故死」


と、聞いた高杉先生は飛んでやってきました。


そして、雪子の肩に優しい暖かい手を乗せました。


雪子は、その人が誰だかわからないほど、混乱していました。


ただ、誰かにすがりたい、そうしないと、暗闇の中に沈んで砕けてしまいそうでした。


誰かが自分を支えていてくれないと、兄の所へ行ってしまいたい衝動にかられました。


時がたつのも忘れて、高杉先生の胸で泣いていました。


涙が枯れるまで泣きました。


(お兄ちゃんは、私を大きくするために、生き残っていたのでしょうか。私が成人したのを見定めたようにして、この世を去ってしまうなんて、、、)


思えば思うほど、涙は頬を伝わって流れ落ちました。


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ