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コブシの魔術師  作者: お目汚し
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心の闇

ああ、お腹が減ったのでスミマセン

遅れて食堂に着くと、一悶着起きていた。


「あのような魔物風情に先に配膳するとは、どういうことだ!」


先程、退出前に気がついた魂を黒い霧に包まれてしまった男が声を荒げていた。


「大体、何故あいつらが私達よりも上座なのだ!!」


と、騒々しいこと甚だしい。


見ると、怒られているのは格さんだった。そういえば、一般の生徒には衛兵頭や魔狼たちのことは伏せてあるから、ここの世話は昨日の晩出かけたメンツだけということか・・・見ると、助さんやミッツまで、エプロンを身につけて給仕している。


「・・・」


無言で特に何の反応もせず、長髪男の文句を聞いている格さん。少しうつむいているが、何の痛痒も感じていないように見える。凄い精神力だ。


「ルキノくん、ちょっと、助けて!!」


後ろから小声で呼ばれ、何かと振り返ると、厨房からジョセフくんが顔を出していた。


「ん?どうしたの?」


「実は、困ってて」


厨房の中は、カレーの匂いに満ちていた。ああ、カレー食いたいな。


「カレーが足りそうに無いんだ」


「何おーーー!!!」


「声が大きいから・・・」


カレーが食べたいなと思った途端に、カレーが無いかも知れないなんて言う、スピリチュアルアタックは、ある意味、攻撃力を伴った精神攻撃魔法かもしれない。しかも、カレーを食べたいと思ったきっかけが、匂いだったりした日には、カレースパイスの刺激を受けるまで、脳内はカレーに支配されることであろう。


「おまえ、この状況でそんなこと許されるわけ無いだろう?」


「そんなことわかってるけど、皆が沢山食べちゃったんだよ」


そもそも、今回の会談は領主の家で行われるはずであったのだから、料理は用意していなかったはずだ。だが、マーリン校長がせめてものおもてなしということで、献立を思い出し、カレーなら人数分くらいあるだろうという安易な考えで、昼食に誘ったということか・・・年少組の成長度合い、特に食欲を見誤ったのが校長の敗因だな。


まあ、オレも社交辞令的な意味もあったが、引き止めたしな・・・


「で、どうすれば?」


「それで困って呼んだんだよ」


要するに、足りないってことね。


「あと、どれだけあるの?」


「これだけ・・・・」


見せてくれた鍋の中には、精々8人前あるかどうかといった量しか残ってなかった。


「今から作っても・・・」


「間に合わないよね・・・」


食堂の方も何やらヒートアップして、ヤメろとか、そうだ!!とか聞こえてきているが、仕方ない。


「私塾特製カレーにはならないけど・・・何とかするから、チョット出てくれる?」


「え?」


「余り見られたくないことをするから、少し外して欲しいんだ」


「・・・見られたくないこと・・・」


「へんなことじゃないから、気にしないでね」


「分かった。頼むね」


「できれば、食堂のほうが大騒ぎっぽいから、皆を手伝ってきてくれる?」


そう言うと、付け合せのつもりだったのか、大皿に盛りつけられたサラダを押し付けて、ジョセフくんを追い出した。


「さて、あまり時間もないし、変なものも出せないから・・・」


オレは分体を創りだすと、お金を渡し材料を調達してもらうように頼んだ。と言っても、カレーの材料ではない。


「頼んだ」


「任せろ!」


すぐさま、転移で飛んでいった。


この世界で記憶が戻ってから、ずっと見ていなかった調理法があった。材料は全てあるのだが、何故か、この方法だけは見たことがなかったのだ。ズバリ、揚げ物である。


とりあえず、カレーの方を何とかしないといけないので、鍋をもう一つ用意すると、


「琴ちゃん。分析よろしく」


そう言って、カレーの構成を分析してもらう。


”完了しました。おそらく、お鍋の底に残っているルーは焦げているため除外しますが、それ以外の成分は、ほぼ均一に同一成分のルーと、その他の具材に分けられます”


「サンキュー、構成データを教えて」


脳内に流れ込んできたデータを元に、空いている鍋に、空間魔素から生み出したカレーを作り出す。違和感を与えないように、具材の形状のみ不均一にする。中身の具は、人参、玉ねぎ、じゃがいも、肉、という簡素なものだ。ちなみに、肉は豚と牛の混合と言った感じである。


出来上がったカレーを、念の為に一口試食する・・・何か足りない。


「琴ちゃん、こっちのカレーと鍋の残りのカレーの相違点を解析できる?」


”完了しました。成分上は98%同じです。2%は焦げの部分だと思われますが”


と言われ、いつも給仕のおばちゃんが作っている工程を思い出す。


「それ、多分大事なんだ!!」


いつもおばちゃんは、先に肉を炒めて、その後野菜を炒めて、水から煮ていた。多分、それが焦げの成分として、琴ちゃんに排除されたんだ。


「ごめん、焦げの成分も転送して」


もらったデータを元に、鍋の中に0.01%づつ添加していく。スプーンで味見しながら作っていくと、0.97%ほど足したところで、なんとなく良くなった気がする。こんなに少しでも、分かるもんなんだな。足していく中で、明確に雑味になっている炭化した食材の部分と、旨味に変わっている部分が何となく分った気がするので、意図的に、旨味であると感じられた物を少し多めに足してみた。


「おお!」


何やらいつものカレーよりおいしくなっている気がした。あれ?これって本末転倒?まあ、うまいものを喰って文句は言われないであろう。


「ただいま戻りました」


分体が返ってきた。


「サンキューサンキュー」


買ってきたものを受け取りながら、分体には戻ってもらう。


”何を作るのですか?”


興味津々と言った感じで、琴ちゃんが聞いてきた。


「とんかつだよ」


オレは、そう言うと、ちょうど良さそうな大きさの鍋を取り出すと、コンロにかけて、牛脂を主な成分とした油を熱していく。

油があたたまるまでの内に、肉屋で買ってきたステーキ肉を半分に切っていく。この世界のステーキは、デカイ。基本が400から500g位あるのだ。そのため、そのままカツにしてしまうと、ちゃんと揚げられないかもしれない。

見た目にも気を使いながら、一応40枚分のカツの元を作り上げた。

そして、再び、分体の登場!!×9だ。


これをするためにジョセフくんには出てもらったのだ。流石に、オレが10人いたら、驚くでしょ?


説明のひつようもなく、全員オレな厨房作業が始まり、あっという間に終わる。

肉に塩コショウを降って、小麦粉を付けて、卵をつけた後、ざっくり砕いたパン粉を付けて、鍋で揚げるのだが、この揚げるという作業が実はネックなのだ。時間が無い今は特に。というわけで、熱した油にくぐらせた後、中まで火が通るように、炎熱の魔法と、空間遮断、いわゆる結界魔法を使って、一気に40枚のカツに熱を通す。


試しに一枚切ってみると・・・


「うまい!!」


切っただけでは飽きたらず、小腹が減っていたオレはひとかけら喰って見たんだが、柔らかく肉汁もたっぷり出てきて、たまらなくうまかった。


そのまま、10人体制で皿に米を盛り付け、カツを切って乗せると、敢えて、カツが見えにくいようにカレーをまわしかける。


「おし、ありがと。助かった!」


オレがそう言うと、分体達はハイタッチをしながら、空間魔素に帰っていく。


こうして、余剰分も含めて、40人前のカツカレーが出来上がった。


「ジョセフくん!!出来た・・・よ・・・?」


なんとなく、静かになった気がしていたが、食堂には誰も居なかった・・・


「あれ?」


慌てて、魔素認識の網を広げる。どうにも、塾の中で気を抜きすぎている気がする。


大勢の人間が訓練場にいる。


慌てて、短距離転移で訓練場の入口前に飛ぶと、そのまま駆け込んだ。


そこに展開された光景は・・・


5人の兵士に囲まれた、魔狼王と衛兵頭が訓練場の真ん中に居た。


取り囲んでいる兵士たちには戸惑いがみえ、囲まれている魔狼王と衛兵頭は達観したような顔をして、涼しいものだ。


その手前で、こちらに背を向けて大きな声を上げて、「ヤレ!ヤッツケロ!!」と騒いでいる髪の長い男が居た。


「あ、ルキノくん!」


オレを見つけたジョセフくんが駆け寄ってきた。それを見たミッツたち3人衆もやってきた。


「なんだか、どちらのほうが立場が上なのか、教えてやるとか言う話になって・・・」


「で、こうなったわけだ・・・」


「あの、副隊長とか言う者、どうにもいけ好かないやつだな」


ミッツの言葉がそのまま、全体の意見だと思われる。ただ、兵士の皆さんの反応が、少しおかしい。

いつもはこんなことは無いのに・・・と言った感じだろうか?


そう思いながら、魂をみてみると、先程よりもさらにどす黒く、霧が渦巻いており、よく見ると、魂自体が黒く染まり始めているようにも見えた。

このままでは、魂が染まってしまいかねない。そう思ったオレは、ひとまず、黒い霧の部分を魔力認識と操作を使って、残らず削ぎ落とした。


その途端、一瞬頭を振って、立ち直ったかに見えたが、再び、焚き付け始める。


変わらない?!


そう思って、魂を見ると、表面が真っ黒に変質してしまっている。黒いガラスを通して、その中で何かが燃えているようにも見えるが、既に器は黒く染まってしまっている。

こんな短時間で・・・


オレは、副隊長の魂から目を離さないようにして、衛兵頭と魔狼王を囲んでいる兵士達の中に入っていった。


「これは何の騒ぎですか?」


よく見れば、兵士たちが抜いているのは真剣だった。対する衛兵頭は無手で、魔狼王も当然無手。もっとも、魔狼の場合は、その体そのものが武器なので、無手とは言えないのだが・・・


「俺たちも命令でやらされてるんだ。どうしたら良いか、よくわからないんだよ」


兵士の一人が囁くように、だが、明確に嫌だという意思表示をしてきた。


「何だ小童!!貴様、私のすることに楯突くつもりか!!」


例の長髪男改め、副隊長が叫んでいる。


今回は、マーリン校長と、何故か隊長さんと領主まで兵士に捕まっている。


「もう一度聞きます。自分たちの住処を離れ、遠路はるばるやってきた使者に対するこの仕打と、上司たる領主さんや隊長さん、あまつさえ、当塾の校長を捕縛するとは、どういうおつもりか」


「どういうつもりも、何もあるか!!人間こそが最も崇高な生き物なのだ!!下等生物と、慣れ合う必要など無いのだ!!」(・・・・・・・)


「?」


何か、こいつの声の後に聞こえた・・・魔素認識と魔力認識を集中させて、もう一度聞く。


(怖いんだよ。魔物が人間の世界に、友人面して入り込んできて、ある日突然牙をむかれたら。人間なんかより、よっぽど強い。そんな魔物が、近くにいるだけで、怖いんだよ。なんで、私は強くないのだ。大切な家族や、子供たちさえ守れる気がしない。せめて、隣にこいつらが来る前に、その前に防がなければ・・・)


聞こえた!!

血を吐くように、必死な思いが伝わってきた。特に、誰かを守りたい。なのに自分は弱い。守りたいものが守れない。という思いと。魔物は強い、人間では勝てない。という諦めた気持ちが強い。


「なるほど、怖いんですね」


「な、なに!」


「貴方の心の声が聞こえました。魔物が怖い、魔物に襲われた時に、大切な人を守れないことが怖いと」


「ふ、フザケルナ!!お前らのような下等な生き物たちに、私の気持ちがわかってたまるか!!」

(そうだ、怖いんだ。助けてくれ、あいつら達を救ってくれ!!)


自分自身の救いではなく、自分の大切な人たちを助けてくれ。という思い。


「救って欲しいなら、救えば良いんですよ」


「な、なに?」


先程と、全く同じような反応が返ってきたことに、思わず笑いそうに成った。


「だが、いくら助けてやったとしても、裏切られればそれまでではないか!助けたと思っていた相手に、背中から切り裂かれるなんて、まっぴらだ!!」

(怖いんだ、怖いんだよ)


「相手のことを良く理解しようと、耳を傾け、よく見て、救いたいと思ったら、どうすれば助けられるか、それのみを本気で考える。後のことは、後で考えるんです」


なおも、何か言い返そうとしていた副隊長が、つっかえたように言葉が止まった。


(後のことは後で考えるって、魔物は強いんだ。私たちは弱い。弱いものは強いものに負けてしまう)


「勝ち負けでは無いんじゃないですか?強さってのは、力だけじゃない。思いだって強さです。貴方の大切な人を守りたいという思いは、今、こうやって人を動かしているじゃないですか」


心の声に耳を傾けながら、それと対話している。だが、誰もそれに違和感を感じて居ないようだった。


「自分に害になるかもしれないから悪、自分の味方だから正義。正義や悪なんて言葉で、世の中は語れないんじゃないですか?立場が違えば、見え方も違う。いま、ダンジョンモンスターの代表としてここに来ている彼らは、少なくとも、ここまでされても、襲ってこないじゃないですか」


「それが、証明だと。私達を襲わない証明だと言うのか?」

(・・・・・・・・・・・・・・・・・・・)


心の声も沈黙している。


「いえ、違います。そんなものは証明にもならない」


「!!!!」

(!!!!!)


「これで分かるのは、彼らがオレたちを襲いたいと思っていないということです。彼らは、オレたちを仲間だと思ってくれている。彼らは、仲間のためなら結束して戦う。証明だとするなら、襲わない証明ではなく、仲間の証明です」


「・・・・・・・」


この時点で、周りを囲んでいた兵士たちは全員剣をおろし、鞘に戻していた。

副隊長の魂を見ると、まだ、黒いが随分と薄くなってきているように見える。


「だが、私は取り返しの付かないことを・・・」


正気に近づいたせいで、今度は自分を責め始めた。

そんな副隊長に無頓着に近づいていくのは、護衛頭である。


「大魔王さま、腹が減りました。一緒に飯を食おうと、この男に伝えてください」


そう言うと、副隊長にまるで握手を求めるように手を差し出した。

衛兵頭の言葉を、通訳すると、副隊長は戸惑ったように手を取ることに躊躇していたが、


「アンタは大切な人を守りたくて心を尽くした。俺はそんな人間もいるんだと嬉しくなった。困ったことが合ったら呼んでくれ。きっと助けに行きたいと思う」


そういったことを通訳すると、崩れ落ちるようにして、だが、しっかりと握手をして、嗚咽を漏らし始めた。


「腹がへっただろ、飯にしよう」


困ったように、頬をポリポリと掻きながら衛兵頭がいう。


「そうだな、済まなかった。飯にしよう」


そう言うと、副隊長が立ち上がり。


「友と呼んでも良いのか?」


「命をかけてともに戦うのは、戦友って言うんだぜ」


と言いながら、訓練場から出て行った。

この時点で、副隊長の魂は、一点の曇もなく赤々と燃えていた。

そういえば、彼らは途中から通訳を必要としていなかったわけだが、案の定、副隊長が衛兵頭との間にソウルリンクが発動していた。


副隊長の勝手な行動をどう処分するかと、影で話していたマーリンやアレス達には、魔狼王や魔狼神が、面白い余興だったと、全く気にしていないアピールを繰り返したことによって、言外に、不問にしろ!!と圧力がかかり、ウヤムヤの内に、無かったことに成った。


結局、食堂に戻ってきて、席順など何の問題もなく、席に収まる。


ちなみに、アレン領主の方も、魂の闇はすっかり消えている。


さて、腕に縒りをかけて・・・というか、魔法を使ってと言うか、作ったカツカレーだ、ご賞味いただこう!!


「えー、思いつき料理をご披露したく、作ってみましたので、ご賞味下さい!!」


と言った途端。


「何勝手なことしてんだよ!!」

「オリジナルカレーでいいんだよ!!」

「は?なんだ思いつきって!!ああ!!」


と、大ブーイングが起きた。おそらく主に元塾生たちからであろう。


嫌なら食うな!!と思いながら、表向きはにこやかに、だが、実際には頭にきたのでそいつらのカツカレーからはカツを抜いてやろうかと考えながら、既に冷めつつあった皿の上のカレーを、魔法で温め直すと、配膳していった。


「それでは、いただきましょう」


のマーリンの声に合わせて。


「「「「「いただきます!!!」」」」」


の大唱和が起きる。


後は、ガツガツとカレーを掻き込む音が聞こえてきたが、それと同時に・・・


「なんだ!!この肉、さくさくした物の中に入ってやがる!!すげーうめーぞ」


とか、


「うお、肉汁がすげー、これうめー!!!」


などの悲鳴が上がった。


「ルキノくんチョット!!」


マーリン校長からお呼び出しだ。


「後で、これの作り方を教えなさい。良いわね!!」


と何やら直々に料理を教えることになりそうだ。


「ルキノくん、美味しいよ。このお肉、凄いね!!・・・あと、良く間に合ったね・・・」


とは、ジョセフくん。


おかわりは無いのかという言葉に、先程不満をぶちまけていただいた方には、カレーのみのオリジナルを楽しんでいただき、素直に賞賛いただけたお客様には、残ったカツを乗せてお出しした。結果、最初に不満をぶつけていただいた数人の方から、丁重な謝罪の言葉と、鬼の料理長という称号を頂いた。もちろん、ステータスウインドウには表示されないやつだ。


目を向けると、衛兵頭と副隊長が、肩を抱くようにして、話し合っている。ふたりとも、10年来の親友と語り合っているのか?と思うほど、笑顔に溢れていた。


さて、一件落着だ。だが、十中八九、今回のアレスさんと副隊長の件はルネッサ絡みだと思う。

衛兵頭たちを送って行ったら、もう一度、話を聞きに行ってみようと思った。


「ルキノ殿。我らの食事は・・・」


ふと見ると、食堂の入口付近の床に、おっきいのとちっちゃいの、2体の真っ黒な犬が、恨めしそうに俺のことを見上げて伏せていた。


「・・・・・忘れてた・・・・・」


カレーじゃ合わないだろうな・・・と思ったのは確かなのだが、その後、考えてなかった。

慌てて、昨日の晩ミッツに連れて行かれた食堂に走ると、おばちゃんが居てくれて、肉とミルクを分けてもらえた。帰り際に、妙に衛兵頭の怪我を心配していたのだが、その頬が赤かったのは、きっと、暑さのせいだと思いたい・・・


交渉も、何となくうまく言ったようだし、何より、気持ちの上でのわだかまりも払拭できることが分かった。地味だが、大きな一歩だと思いたい。


明日は、皆を連れてダンジョンの村に帰らないとな。


慌てて書くと、文体がぁぁぁ、言い回しがぁぁぁぁ

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