ゴブリンの村
ゴブリンの村のテントはティンピーのイメージです。
階段を降りると、先程までと同じようなダンジョンの中だが、チョット違うのは、一つ一つの部屋が随分大きく、ちょっとしたフィールドっぽい広さがあることだった。
魔素認識で見たマップの構造は頭に入っているので、特に驚きはしないと思っていたが、薄暗いダンジョンの中とは思えないほど、光に満ちた世界が広がっていた。
「これは・・・ここはダンジョンの中じゃろ?」
「ええ、そうですね。随分と明るい」
「驚かれましたか、これが我らがここに村を作った理由でございます」
ゴブリンの説明によると、この階層と下ニ階層、つまり六階・七階・八階がゴブリンたちが自由に歩ける階層で、六階に畑や水場もあり、七階と八階に獣系の魔物が生まれてくるので、狩りに行くらしい。村にいるゴブリンの数は百体前後、繁殖力が旺盛なゴブリンにしては少ないように思ったが、畑作や狩りによって生活が安定した頃から、その位の数で収まるように成ったようだ。
ダンジョンの中の灯りは、壁や天井などが発光しているように見えるが、実際は、空間魔素自体が光の属性を強く持っていて、その光が天井や壁に反射しているのだった。ゴブリンの話によると、一日の陽の光と同じように、段々明るくなって、夜の時間帯には、暗くなるということだ。ただ、漆黒の闇になるのではなく、光の魔素が集まって、星のようになり、光量を落とすということらしい。見ていないので断言は出来ないが、そう考えれば説明がついた。
「ゴブリンが農耕を・・・」
ガリクソンはそれに驚いていた。確かに、魔物は奪うばかりで、何かを作るという認識はこの世界ではされていない。まして、生活が安定しているなどという感覚があるとは思われていなかった。
「お前たちは、何故あの牢屋に行こうと思ったんだ?」
結構歩く距離もあるようなので、道々聞いてみる。ガリクソンが変な目で見てくるが、仕方ない。
「大魔王さまにお願いしたいことにも関係するのですが」
と前置きをして、話し始めた。
「最近、下の階の狩場に、我らに襲い掛かってくる魔物が増えてきたのです」
ゴブリンが魔物って表現をするのに違和感が有るが、そういうことなのだろう。
「人間達も、我らにとっては魔物と同じですが、大魔王さまは流石に我らに襲いかかって来られませんでしたので」
ゲヒヒと笑いながら、そう言った。
「人間の感覚でも、話もせずに襲い掛かってくる強いものは、魔物と呼びませんか?」
なるほど、話もせずにいきなり襲い掛かってくるのは、魔物か。その辺りの認識はオレたちと同じといえば同じだな。一応、ゴブリンが話していることをガリクソンにも訳して伝えているが、彼も思うところが有ったようで、神妙な顔をして聞いていた。
「その魔物の被害が多くなって参りまして」
「その魔物を片付けて欲しい・・・ってこと?」
オレが先読みして聞くと。
「いえいえ、それらの魔物は、一対一では難しいですが、我らが連携して戦えば遅れは取りません」
と、少し自慢気に答えた。が、
「問題は、魔物どもが恐らくダンジョンの番人の影響を受けていると思われることです」
「番人?」
「はい。このダンジョンは奥深く、最深部が何処まであるのか我らは知りません。ですが、今の安定した生活は我々にとって平和なものでした」
緑っぽい肌色に、決して人間の美的感覚で、可愛いとか綺麗とは言われないであろう見た目のゴブリンが、思慮深く話をしているだけで、随分と見え方が変わってくるから不思議なものだ。
「その平穏を与えてくださったのも、先の大魔王様であったとお聞きしております」
「ん?いつ頃の話?」
「我らは人間族に比べれば短命なため、既に五世代ほど前の村長の話ですので、二〇〇年ほど昔だと思いますが、その辺りも今の村長に聞いていただければよろしいかと思います」
そう言うと、先の方を指差した。
「見えてまいりました。あそこが我らの村です」
そこには、粗末ながらも簡単な柵に囲まれた集落のようなものが見えてきた。まだ、しばらく到着まではしばらく掛かりそうだが、周りに開墾されたと思われる畑が広がっており、整ってはいないが農耕を行っている様子が見て取れる。
「これは、少し知恵を貸せばもう少し作付面積が稼げそうじゃな。そういったことを教えても良いのかの?」
と、ガリクソン。何やら畑を見てウズウズしているようだ。
「そういったことも、お願いごとを聞いてからなら、良いのかもしれませんね。でも、ガリクソンさん、ゴブリンに農業を教える気ですか?」
「こやつらの言うところの、見た途端に襲ってくるのが魔物だという認識からすれば、ワシラは魔物じゃった。せめてそうではないことを教えてやりたくての」
そういうと、目元で笑った。
「お前さんの言うように、こやつらがみんな魔物というわけではなさそうじゃしの」
そして、
「お前さん、ゴブリンと話して居ったせいか人間の言葉が少しおかしいぞ。ワシに敬語はいらんじゃろ」
そういうと、さらに笑いを深くした。
それから数分歩くと、村の入口と思われる柵の切れ目にたどり着いた。門番のようなゴブリンが二体で番をしていたが、こちらから一人ゴブリンが先行して知らせに行っていたせいか、その奥に、さらに年をとったように見えるゴブリンが杖をついて立っており、その周りを、若い屈強なゴブリンが数体で守っていた。
「村長、大魔王さまをお連れしました!!」
オレを連れてきたゴブリンが、恭しく長老に頭を下げる。数体のゴブリン、特に護衛だと思われる若いゴブリンがこちらに敵意を向けてくるのが分かる。まあ、オレたちが仮にゴブリンを街に連れて帰ったら、もっと敵意を向けられるだろうから、それは仕方ないだろう。
「おい、人間を連れてくるとはどういうつもりだ!!」
「とっとと追い返せ!!」
「なんで村の外から来た?階段からは入ってきたものは居なかったはずだが?」
数体が一斉に声を上げ始める。このままエスカレートするかと思われた時、村長が手を上げ若いゴブリンたちを制する。
「何だ!村長!こいつら人間だ・・・ぞ?」
なおも言い募ろうとしていた若者が、村長のただならぬ様子に思わず口ごもった。
村長は驚愕に目を見開き、しかしハラハラと涙を流してオレを見ていた。
「そ、村長が泣いている・・・」
その場に居た村人達が全員驚いたように立ちすくむ。そもそもゴブリンが泣くと言うことを初めて知った。
「よくぞ参られた、救いし者よ。粗末な家で申し訳ないが、我が家にお越しいただけますか?」
村長は、それだけを何とか口にすると、若者たちに付き添われて村の中心部にある、他の家よりも一回り大きな家に案内してくれた。村全体で20ほどの家が立ち並んでいたが、大きさは村長の家以外は、ほぼ同じくらいだろうか。
家と言っても、テントのような感じで、獣の革をなめして屋根や壁にしているようで、柱などは木が使われているが、骨などが多用されている。変な匂いもなく、比較的清潔な住まいだった。
中は獣脂のランプで明るく照らされているが、普段は昼間の時間帯は屋根が開閉式になっていて、外の光が取り込めるそうだ。そもそも、ここはダンジョンの中なので、雨は降らない。それでも、外との気圧の関係か、風が強い時があるようで、そういった場合や、今回のように話し合いがもたれるときに屋根は必要なのだそうだ。円形のテントなので、入り口から中央の柱まで楽に10mはありそうなので、中の面積はなかなかのものだ。
奥の席に村長が座る。足が痛いようで杖をついて歩いているが、慣れない様子だ。最近痛めたのかも知れない。その横に、先程の他のゴブリンより一回り体つきの大きな護衛が座る。もしかすると、息子なのか?オレとガリクソンが村長の前に並んで座り、さらにその周りを村人たちが囲んだ。
「村の入口でのご無礼、平にご容赦くだされ、ワシがこの村の村長でございます」
改めて村長が頭を下げる。
「こやつはワシの護衛についております、衛兵頭でございます、あとは村人たちです」
「村長、こいつら本当に信用できるのか?」
早速、衛兵頭が問い詰める。ちなみに、これらの話を全て同時通訳でガリクソンに説明している。
「ルキノよ、ゴブリン達には名前が無いのか?」
ガリクソンの素朴な疑問。オレもそう思っていた。後で聞いてみよう。
そう思っていると、村長が話し始めた。
「皆の者、よく聞くのじゃ。ここにいらっしゃる方は、伝承の通り現れた。救いし者である」
おお!!とか、声が聞こえてきた。
「黒髪黒目の人間族ながら、我らを襲うこと無く対話し、魔を払い、安定をもたらして下さった、それが我らを救いし者じゃった。この方は、その伝承の通りであろう!!」
ははー!!っと言う感じで、一斉に頭を下げる、下げに下げて、またもや五体投地状態になる。
「あの、話しが見えないので説明してもらってもいいですか?」
オレがそう言うと、イテテテ、と言いながら痛む足をかばうように村長が座り直した。無理しなくてもいいのに。それに続いて、皆が起き上がったが、先程までの敵意は無く、むしろ崇められるような感じに変わっている。
「なるほど、以前に現れた救いし者と貴方様は別人でございましたか。それでも、我らの声を、話を聞こうと言う人間は、我らにとって救いになりましょう。」
そう言うと、村に伝わる伝承を語り始めた。
「我らの故郷は、遠く西の森の向こうに有ったそうです。しかし、突然現れた魔王を名乗る強力な魔族が我らの村を襲い、蹂躙し、我らは服従するしかありませんでした。人間の領域を攻めるという話でしたが、我らは元より狩猟と採集で暮らしていたため、戦場では恐怖しか無く、我らを見ると襲い掛かってくる人間たちに討ち取られ、数が減ると強制的に繁殖を促され、どれほどの犠牲者が出たか定かではありませんでした」
村長の話に皆聞き入っている。
「人間の領域に進行して、数ヶ月経った頃、大きな街を攻めることになりました。我らは楯として最前線に送り込まれ、人間たちの放つ矢や魔法に撃ち抜かれるばかりで、もはや命の意味もわからなくなったと、当時の村長は言われたそうです。無理やり繁殖させられたとはいえ、自分の子や孫が、無残に死んでいくのをただ見守ることしか出来ず、我慢も限界を越えた彼は、自らの命も顧みず戦場に飛び込んでいったそうです。村長は、老齢だったのと、人質の意味で、前線が見える陣地の中に軟禁されていたのです。」
望んで戦って居たわけでは無いということか・・・
「その時です。戦場に立ち、無残に死んでいく同胞たちを前に咆哮した村長の前に、あの方が立たれたのです」
「あの方?」
「そう、救いし者です」
戦場で出会ったんだ・・・
「人間の魔法使いが目の前に現れ、村長は死を覚悟したそうです。その時、あの方は言われたそうです。ゴブリンも泣くのかと・・・」
感動のシーンなのだろう、周りのゴブリンたちからすすり泣く音が聞こえ始める。
「村長は自分が涙を流していることに気がついていませんでした。ですが、その慟哭の声を聞いて、あの方は駆けつけたのだそうです。救いを求める声が聞こえた・・・と。村長の話を一通り聞いた後、あの方は、村長のキズを、戦場ではなく陣地の中で虐げられてつけられたキズを癒し、魔王軍の陣地に飛び込んでいくと、あっという間に大将を討ち果たし、戦闘を終わりにしてしまったそうです。あまつさえ、自ら大魔王を名乗り、先の魔王の兵を全て傘下におさめると、我らを開放してくださったのです」
いま、すごく簡単そうに聞こえたけど、無茶苦茶な話だな・・・
「ですが、人間世界で開放された我らに、森を超えて魔界に戻る術もなく、そもそも、村が壊滅してしまったので、戻るところもなかったところ、それを聞いたあのお方は、魔物に心があることを教えてくれた御礼だと言われ、このダンジョンを教えてくださったのです。この先、数百年は大丈夫だと、しかし、頃合いを見て外の世界に出るように言われて、世界征服に向かわれたということです」
「それって・・・」
「十中八九、ルネッサじゃな」
ガリクソンが目に涙をためて言った。
「おお!人間が我らの話で泣いておる!!」
衛兵頭が囃し立てる。
「うるさいわい!年を取ると涙腺が緩むんじゃ!」
ガリクソンが言い返した。
あれ?今通訳してないけど・・・
”ガリクソンにソウルリンクが発動しました”
そうるりんく?いきなりな琴ちゃんの説明である。
”ガリクソンとゴブリンの魂がシンクロしました。言語ではなく、感覚的に相手の言っていることや考えが理解できるようになります”
とのことですが、それからも当然のように、二人はギャーギャー言っている。ゴブリンはガフガフと、ガリクソンは人間の言葉で。
「まあまあ、お仲間の方も我らのために泣いていただけるとは、どうやら人間も理解し合えるのかもしれませんな」
なんてことを村長も言ってくる。
「そうじゃの、魔物とは理解し合えぬなどと言えぬ状況じゃの」
またしても通訳無しで会話している。ソウルリンク・・・恐るべし!!
「このダンジョンは構造が複雑でして、6階への入り口を塞いでしまえば、後は生活に困らない環境が御座いました。モンスターゾーンもその一つ。もともと魔界と同じ性質なので、我らには住みやすい環境でした」
村長の話が続く。
「しかし、数週間前に突然ダンジョンの主が目覚め、それと同時に隠されていた入り口が発見されて、人間が入り込んできたのです」
ああ、そういうことか。
「で、もう一度入り口を塞ぎたいと・・・」
「それもそうですが、これは救いし者が言われた外の世界に出る時が来たのかと思っておりました。しかし、偵察に出た村の者が数人、人間に襲われ、慌てて逃げ帰ってきて今は、人間が入ってこないように警戒をしておりましたが・・・」
「オレたちが入ってきたと・・・」
「そうです。しかし、主の覚醒と共にダンジョンも生き返ったようで、トラップが発動したということは、今後はどうなるかわかりません。どうしたものかと相談していた折に、かつての大魔王さながらの魔力を放つ人間が現れたということで、ご足労頂いたというわけです」
そういうことか。平和に暮らしていたゴブリンたちにとって、ダンジョンの開放と人間は、脅威以外の何物でもなかったということか。
「そこで、お願いなのですが」
「人間への橋渡しをすれば良いのか?望むなら魔界まで送り届けることもできると思うよ」
おお!!と村人から声が上がったが、
「いえ、このダンジョンの奥がどうなっているか、我らも知りません。ですが、既にこの地は我らにとって故郷も同然。今更魔界に帰りたいとは思いませぬ」
「では、お願いとは?」
「このダンジョンを攻略して頂けませんか?」
思わぬ依頼だった。
「どういうことだ?」
「実は、ダンジョンの主が蘇った影響か、下の階層の我らの狩場に、魔物が現れるようになりまして、さらに下の階層からやってくるようなのですが、既に我らにも被害が出ております」
そう言うと、自らの足を撫でながら。
「年甲斐もなく、私も狩りに出かけておりまして、やられてしまいました」
と、自嘲気味に言う。村のヒーラーの癒やしの力では完治できないと言われたそうだ。
「とりあえず、被害がこれ以上出ないように、その魔物を討伐するとして、ダンジョンの攻略は仲間たちにも相談した上で、いいかな?」
と聞くと、
「ありがとうございます。そのように簡単に引き受けていただけるとは、思いませなんだ!」
と表情を明るくした。僅かな期間だが、ゴブリンて結構表情豊かなのね。
「と、その前に。足見せてもらっていいかな?」
「は?私の足ですか?」
村長は、一瞬怯んだがおずおずと足を差し出してきた。
「チョット見せてね」
そう言ってキズを見せてもらうと、ヒーラーの力か傷口自体はふさがっているものの、右足の腿の筋肉が3分の1ほど削り取られていた。これは爪痕・・・
「どんな魔物だった?」
「あれは魔狼だと思うのですが、こちらの呼びかけに全く答えず、いきなり襲い掛かってきまして、この有様です」
「普通は呼びかけて何とかなるの?」
「もともと魔狼は我らとも親交のある種族だと聞いております。魔界では共同して狩りをすることもあったと聞き及んでおりますが、全く通じませんでした」
ふむ。200年もここにいれば、状況も変わったのかもしれないが・・・
「そもそも、意志の光が見えませんでした」
衛兵頭が補足する。
「意志の光?」
「我らモンスターゾーンの者たちも、人間達も、意志のあるものは目に光が有ります。ですが、あの魔狼にはそれが無かったように思いましたので」
オレはふと思いつき、魔素認識でゴブリンたちを見る。
・・・有った!!赤い光に包まれた魔素!!
やはり、魔物だから黒いわけでは無いようだ。こっそりガリクソンも見てみるが、同じ色をしている。
「魔狼の数は?」
「それが、最初は1体だったので村長が怪我をしましたが、その場に居た残りの者で討伐することが出来ました。その時、魔狼が仲間を呼ぶ咆哮を使ったので、すぐに倒したのですが・・・」
「仲間が来たと・・・」
「はい、しかも、上位種が居るようで、群れで下の階層を徘徊しております」
「え?すぐ下の階?」
「はい。この階につづく階段はひとまず封鎖しましたが、いつ破られるかは全くわかりません」
むう、期せずしてこの村は人間世界でも最終防錆線になっていたようだ。
「ちなみにそいつが、番人って言う奴?」
「だと思われます。その魔狼が現れてからは、我らの攻撃は全く通用しなくなりまして・・・」
「わかった。じゃあ、ちょっと下に降りてみて、様子を見てくる。可能なら魔狼たちを討伐してくるよ」
そう言って、階段に案内してもらうことに成った。当然のようにガリクソンが付いて来る。
「あ、その前に」
オレは振り返ると、村長の足に手をかざす。そのままパンチスキルを起動すると、周りに居るゴブリン達が後ずさった。村長の顔も引きつっている。気にせず村長の足にメガヒールをかけると、欠損していた筋肉が盛り上がり、元通りに成った。
「お、おおお!!」
「む、村長の足が!!」
すぐに村長が立ち上がると、無事を示すようにピョンピョンと飛び跳ねてみせた。
「おお、痛みもない。むしろ、以前より力強い!!若返った気分ですぞ!!」
村長はそう言うと感謝の五体投地をしてきた。先程よりメチャメチャキレがある。周りのゴブリン達も一斉にひれ伏す。いやいや、そんなに感謝されても。
「先程の魔気、聞くと見るとは大違いでございました。貴方様は間違えなく、我らの救い主で御座います」
「どうか我らの命をお使いください」
「我らは救い主と共にあり!!」
そんなことを言いながら、武器を手に持ったゴブリン達が5名ほど討伐に名乗りを上げてしまった。ありがたいんだけど、多分一人のほうがやりやすいんだな・・・
「えーと、じゃあ道案内”だけ”お願いしようかな」
オレが”だけ”を強調してそう言うと、
「「「「「は、喜んで」」」」」
唱和した。わかってるのかな??
まあ、とりあえず、7階に案内してもらいましょうか。
次回は無双回になる予定・・・




