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コブシの魔術師  作者: お目汚し
23/65

世界を望み 世界を憂う者

一風変わった展開を・・・


その中に色はなく、ただ闇の色は黒ではないということだけは言える。


黒も色の一つだ。


光のない世界は、闇。


光のない世界には、色がない。


そんな色もない世界に、意志が漂う。


世界を救うために勇者を創った。


力を求めるものにそれを与えた。


望む力が手に入れば、思うように出来るだろうと彼らの望むままに、力を与えた。


だが、あるものはその力に溺れ、別のものは望んだ力なのに使うこともなく。


忌々しい、あの大悪党は、魔物や魔獣だけでなく、あろうことか魔王までも配下として


力を持ったはずの勇者たちも退けながら


この世界を・・・


だが、最後の勇者たちが上手くやってくれた。


かの大悪党は倒され、再び元の世界に戻った。


あのまま滅びるかと思われたあの世界も、勇者の生き残りが英雄となり、


国を起こして、この地を平定した。


あの頃のように、人間同士がいがみ合い、憎みあうことはもはやない。


絶対的な王が、この世を支配しており、その王も、私の言葉を神託として実行してくれている。


望むべき世界の形が、もうすぐ体現されよう。


その時が・・・・



忌々しいのは、あの大悪党の転生を制御できなかったこと。


我が手をすり抜けたということは、この世界に転生しているはずだが、200年以上も経つのに、


何も起きない。


平穏な時代。


もはや、あの大悪党は、前世の記憶も失い、ただの人としてこの地を這いずりまわっているのであろう。


そう思えば、多少は気も晴れる。



邪魔者は消えた。今こそ、望まれる世界を・・・


我が望む世界を・・・


平和で、憎しみ合うことのない、世界を・・・

一応、転生の神の独白です。

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