極私的、「野島伸司」 論? (かぎりなくカルト作家としての)
野島伸司、
私は彼を、フィリップkディックとか
スチーブンキングのような
カルト作家?と自分勝手に分類している。
『家なき子』これは確かに衝撃的だった。
1994年、それまでこんなホームドラマが?あったろうか。
そこにあるのはたとえ母の手術代稼ぎとはいえ、少女が盗みをしたり、
執拗ないじめであったり、
自殺であったり、少女人形を愛玩する奇怪な謎の老人であったり?
繰り返される児童虐待であったり、
障碍者の差別であったり、
おかしな老人の少女趣味のいけにえに?されたり、
これは
はっきり言って子供に見せたくないドラマの
典型ではないか?
母も病死して
親類の家をたらいまわしされて
そのたびにいたぶられ
差別され
虐待され続ける
いたいけなイノセント、少女「スズ」の姿は
まるで
極端かもしれないが
あえてみずから苦行を
選び取ったその昔の
キリスト教の、聖人聖女の
苦行風景とさえ私には見えるのである。
なぜ「スズ」はこれほどまでにいたぶられ
打たれ
辱められなければならないのか?
まるでルイス・ブニュエルの映画、
「ビリディアナ」のように
あるいは「トリスターナ」のように、
さもなくば、、ブレッソンの「パルタザールどこへ行く」の
あのロバのように、、、
それは贖罪だったのだろうか?
だとすればそれは、
いったい何の贖罪なのだろうか?
キリスト教的な?それは神に至るための
贖罪行?だったとでも言うのだろうか?
いたぶられ
差別され
裏切られ
愛する人には死なれて、、、
スズはそのたびに
耐性を身に着けて
まるで本来はおとなしいのに
抗菌薬にいたぶられれて、、、ほんとはおとなしいただの腸内菌にすぎなかった大腸菌が
悪魔的な病原性大腸菌に変身・進化せならざるを得なかったかのように、
恐ろしい
聖少女?へと変貌を遂げていく。
「同情するなら金をくれ」と声高に叫び、
純粋な青年教師(保坂直樹)をまんまと欺いて
陰で、「うまくだまされたな。一生、青春してろよ」
と独語する。
純アリスはついに変貌、、進化?して
ついに
聖アリスへと脱皮して
それは
魔少女への転生となる。
エンディングに被さるように流れる中島みゆきの
太い?地声の?
「空と君の間に」、、、
これはカルトホラードラマでなくてなんだというのか?
これが多分?今、再放送できない理由であるし
DVD化も不可能な所以であろう。(DVDもないはず?)
これに比べたら?つい最近世間で物議をかもしたあの
芦田真菜ちゃんの (おお?これは野嶋伸司、監修?ですよ、、、)
「明日ママがいない」などはまだ、、甘い?ドラマなんでしょうね?
(野嶋伸司、、、老いたり?)
まあそれにしても現代の放送基準からしたら
「家なき子」は再放送できないドラマでしょうね?。
さて、、
同様に
野島伸司のかってのテレビドラマ、
『高校教師』1993年放映。も
自殺、教師と女生徒との禁断愛、暴力、など
危険な香りに満ちている。
真田広幸が大学の研究者を辞めて?から女子高に赴任するファーストシーン
駅でふとしたことから女生徒(桜井幸子)を救ってやる。
赴任校に行くと彼女がいる、
桜井幸子がつまり「まゆ」がこういう。
『私が守ってやるよ。』
きょとんとした真田広幸。
だがそこから
危険な愛が始まってしまうのだ。
死によって終わるしかない禁断の愛が。
当時桜井幸子演ずる『二宮繭』は私の永遠のビーナス?でした、、。
ああ懐かしい。。。
これも現在では、再放送禁止?ドラマではないだろうか?
広い意味での禁断の恋モノ映画です。テレビドラマです。
許されない恋、これほど人を駆り立てるものもありません。
どうぞご勝手にと、万人が認めるような恋では人はこれほど燃え上がりません。
江戸時代の心中モノもそうです。
商家の手代と箱入り娘の許されない恋だからこそ燃え上がるのです。
さて前置きはこのくらいにして、
真田広之と桜井幸子の「高校教師」よかったですよね?
私は桜井幸子の大ファンなので思い出深い作品です。
駅の改札で初めて出会うあのシーン、暗示的でしたよね?
まゆが『私が守ってあげるよ』というシーン。
白髪だらけのこの老耄した私にも、また、青春がよみがえってくる感じでした。
そういえば桜井幸子さん完全引退しましたね。残念です。
女子高に赴任した若い独身教師と美貌の女生徒との禁断の愛?、これは永遠のタブーのテーマですね?
許された恋でなく、人は禁断の恋ほど燃え上がるのです。
実際問題、高校教師と女性徒がめでたく?結婚したという話は世の中にはたくさんありますよね?
ただし、
もし、高校教師が妻子持ちだったりすると、これは大問題ですが、独身なら結婚すればいいわけですから意外と
ノープロブレム?ですね?
森田童子のテーマ曲がまた泣かせます。
「僕たちの失敗」今でも身に染みる歌です。
これは青春映画の秀作といってもいいでしょう。
ただ、、
教師と女生徒の禁断の恋?ですから今なら放送は難しい?でしょうね?
「明日ママがいない」などのように糾弾されて?
放送禁止?でしょうね?
再放送できないテレビドラマ?
といえば
「家なき子」安達由実もそうでしょうか?
是だって相当今見れば
問題シーン?が多すぎですよね?
これも再訪送できないテレビドラマ?なんでしょうね?
カルトなドラマであることは間違いない。
こうしたドラマをこれからテレビで放送することは限りなく不可能であろう。
何しろそこに描かれるのは
暴力、自殺、禁断愛、障碍者差別。児童虐待、なのだから。
最近、、、野島信二監修の
「明日ママがいない」が
人権侵害で問題視されて
BPOに訴えられているという。
「家なき子」や「高校教師」からすればずいぶんマイルド?な作品とは個人的には思うが。
野島伸司、、老いたり?でしょうか?
それとも放送基準が厳しくなった?
まあ
今現在の人権意識からすれば
「高校教師」も
「家なき子も
再放送できないように?
「明日ママがいない」も今の時代では
ムリ?なんでしょうね?
とはいえ、、
子供が
怪物?というカルト映画は昔から外国映画などにはよくあって
「悪い種子」とか
「小さな悪の華」とか
最近では「エスター」とか
ありますけどね。
まあしかし、、
これは映画であって
お茶の間でR15指定もなくて
誰でも見られるテレビドラマとは違いますけどね。
おそらくは?
映画として作り
R15指定であれば問題にはならなかった?
んでしょうね?
悪い高校教師?といえば
私が思い出すのは
アランドロンの「高校教師」です
なんかちょっと設定が野島伸二の高校教師と似てますよね?
これは1972年の映画ですから
もしかしたら?野島伸二は、、影響されているのかもしれませんよね?
何やら書けば書くほどに、まとまりのないただの雑文になってしまいましたので
このへんで終わりにしますね。
あしからず。