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SUPPORTING ACTOR - 天落の魔術学園 1st-  作者: MIST・CAT
1st episode 理由─ワケ─
7/86

クラス分けテスト─実技試験直前─

午後1時15分前後、キヨは食堂から実技試験の会場に向かう。どうやら、キヨの読みは当たったようだ。



先程、一緒に筆記試験を受けていた生徒が見かけられた。他にも、キヨが見たことない生徒も多くいた。



(赤髪赤目か……珍しいな……ちっ……胸糞悪ぃのがいやがった……)



キヨはアイツに気づかれる前に移動を開始した。が、都合悪く見つかり、声をかけられてしまった。



「お~い、キヨ~!」



「…………」



だが、その声を無視する。如何せん、コイツは……



「キヨ、無視しないでよ……」



金髪で緑の目の、所謂イケメンという人種である。今までコイツとされていた人物であり、名前は、ルニア・アサイラムという。



そして、キヨはルニアがかなり嫌いである。過去にマジ死ねよ、と直に何度も言っているほどである。



「そうですわ!何をルニア様を無視しているんですの!」



「ルニアを無視しやがって……あんま調子に乗んなよ?テメェ……」



「キヨ、無視しちゃ駄目だよ?」



上から、一番始めに話した人物は即出であるティーシャ。容姿は、分かりやすく言えば、金髪縦ロールで青目。体型は普通、身長は165㎝くらいだろう。



次の不良っぽいの声の主は、イツキ・メフラ。赤髪緑目の元ヤンである。悲しいまでに凹凸はない。身長はティーシャより微妙に低い164㎝。パッと見その差は分からん、とキヨ。



最後のはポップル・ブラッサム。三人の中では一番身長は小さい160㎝。だが、発育は誰よりもいい。茶髪を伸ばしており、黒目という若干珍しい感じである。



因みに、キヨとポップル、ルニアは一応、キヨ本人は誠に不本意だと言うが、幼なじみである。



(……はぁ……無視は良くない?笑わせるな、糞ども……)



そう思っても口には出さないキヨ。曰く、辛抱出来る偉い人間だろうとのこと。確かに、人を散々無視していた人たちに言われたくはない発言である。



「…………」



とにかく無言を貫くのはキヨ。キヨとしても、周りと同じく集中力を戦闘時にマックスになるようにしておきたいからである。



「っ!?テメェ……いい加減に「いい加減にするのは貴様らだ」なっ!?」



ふと、ビッチ'sのビッチC……元ヤンことイ ツキと、その態度を見かねたらしい生徒が居た。正確にはイツキの拳を受け止めている生徒が、だが。



(大方、ビッチCが俺を殴ろうとでもしたんだろうな)



おそらく、いつまでもうるさいビッチ'sに堪忍袋の緒がキレたんだろうあの生徒が、キヨに迫っていた拳を止めたのだろう。



(そんなところだろうな。まぁ関係ないから知らん)



さっさとその場から立ち去ろうとしていたキヨの肩に



「おい、待てよ。お前」



「……何の用だ……集中力高めてんだから……話しかけてくるな……」



ガシッと手が置かれた。しかし、キヨは気迫をぶつけて、一瞬だけ出来た隙を見逃さずに手を振り払うと、その場から離れる。



(……壁際に行って、寄りかかってるか……)



壁際に寄りかかり、時は流れる。午後1時30分、実技試験が開始された。



大まかに試験の状況を話すと……



まず、某龍玉の天下一を決める大会にあるような会場がある(室内であるが)。



そこに、光の神級魔法【サンクチュアリ】が4つ、掛けてある。



【サンクチュアリ】は一定範囲内ならば、死なないようにする結界。パッと見としてはただの光の箱があるようにしか見えない。



つまり、


┌─┬─┐

│ │ │

├─┼─┤

│ │ │

└─┴─┘



こんな感じに、闘技場の上は仕切られている。そして4つの会場それぞれに教師がいて、実技試験を行っているのだ。

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