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SUPPORTING ACTOR - 天落の魔術学園 1st-  作者: MIST・CAT
6th episode 日常─ガルダス─
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ガルダスの日常3

子どもたちの安全を確認するついで、という言い訳を思い付いたガルダスは、二人とともに牧場を見て回ることにした。



「色んな魔物がいるのだな!!」



そこには、鳥竜種の魔物、飛竜種の魔物、牙獣種の魔物、悪魔種の魔物、人型種の魔物、スライム種の魔物などが大量にいた。



「改めて見ると、すごいよなぁ……どうやってテイミングしてんだろ……てかここの魔物たちって、お互いに攻撃しないんだな……」



「天敵ってやつのこと……?そう言えば確かに……」



ライ、ヒョウカの呟きに、ガルダスは首をかしげる。



「別に変なことじゃないではないか。主人……というのか……友達の友達に攻撃はしないのではないか?


だって、ミーティアさんの旦那さんの友達を攻撃したら、ミーティアさんの旦那さんが悲しむではないか。それは、皆にとっても悲しいことなのだ!!」



でも……と、納得がいかない顔の二人。魔物はどこまでいっても魔物。彼らの中ではそれが根強くあるのだろう。



ガルダスは元々魔族であり、記憶喪失。人間の常識は当てはまらないのかもしれないが。



「ま、とりあえずガルダスの見たかったものは見れたろ?早いところ戻ろうぜ?」



「そうね。なんかあの後にやることある……みたいなこといってたし……」



ガルダスの目的を達成した三人。名残惜しさを滲ませるガルダスを引きずるようにライ、ヒョウカは三人で休憩所へと戻った。



「帰ってきたわね……じゃあ、これ!!」



帰ってきた三人に待っていたのは、



「……ケーキと……クッキー?」



ケーキとクッキーだった。



「飛竜種の卵を使ったケーキと、牙獣種の乳と鳥竜種の卵を使ったクッキーなんだけどね?味見してくれる人たちを探してたのよ~。で、子どもたちのおやつにもなるから味見役をと思ってね?」



じゃあ遠慮なく……と、三人も口にケーキを運ぶ。



「あ、美味しい」

「うまっ!!」

「美味しいのぅ……味がしっかりしているというか……ちょうどいい濃さ、というのか……」



「ふむふむ……クッキーの方は?」



メモ帳片手に、何やら書き込みながらミーティアはクッキーの感想を求めてくる。三人も促されるままに、クッキーを咀嚼していく。



「……なんかパサパサしてる……」

「でもうまいぞ?」

「乳が薄いのではないかの……というか、量が少ないとか……かの?」



やっぱり、という顔のミーティア。元々思い当たるところがあった様子だ。



「やっぱり、パサパサしてるわよね……旦那にどうしたらいいか、聞いてみるわね?そしたらまた味見してくれる?」



のんびりしている内に、日が傾いてきていた。そろそろ、子どもは帰る時間が近づいてきたことになる。



「もう遅いし、ギルドまで送っていくわ!!」



というミーティアの提案を受け入れて、全員でギルドへと帰った。そこで、今日の依頼完了の報酬を全員で分けた。



「うむ。ではもう私は帰るぞ!!また今度よろしくなのだ!!!」



「じゃあな、ガルダス!!!」



手を振りながら、ガルダスを見送るギルドの子どもたちに、少し後ろを向きながら手を振り返して走るガルダス。



「【ムグナルク】!!!」



身体強化魔法を発動し、いつもよりなお速く駆けていく。一時間かかる道のりを僅か30分で走り抜けた。部屋に入ると、



「おかえり、ガルダス」

「ただいま!!」



ご飯の準備を終えたキヨ。



「どうだった、今日は?」

「うむ、楽しかったぞ!!」



今日の出来事を楽しそうに語るガルダス。それをただただ、聞いているキヨ。いつものような、賑やかで、楽しい日常がまた1日、過ぎていった。

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