表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
SUPPORTING ACTOR - 天落の魔術学園 1st-  作者: MIST・CAT
6th episode 日常─ガルダス─
63/86

ガルダスの日常2

(……【ムグナルク】を使ってるからいいものの……素なら辛いのだ……)



流石に2キロの荷物を持つのは、ガルダスだけの力では難しい。因みに、以前キヨと試したところ、1.5キロまでは普通に持てたらしい。



「まぁあと少しだから頑張れ~!!」

「頑張れ~!!!」



ライとヒョウカの応援に応えるようにガルダスは足を進める。とは言え、元々がギルド近くにある森。ギルドにこの荷物を運べばいいわけで……



──ギルド──



「はいっ!!クエストクリアですっ!!!お疲れ様でした!!!」



時刻は午前10時30分。昼食の為にも、そろそろ学園に戻らないといけない時間だ。ガルダスは二人に一言告げてから、ギルドから帰ってきた。



「キヨ!!!」

「おかえり」



キヨの部屋には、既に昼食が並べられていた。今日はパスタのようだった。それを素早く咀嚼、食べ終わると、再びギルドへと向かっていった。



「おっ、帰ってきた!!」



「すまぬ、待たせた……」



荒い息を整え、ライたちと合流する。どうやら、あと一つだけ依頼が残っているらしい。そして、その依頼の場所が今日遊ぶ予定の場所とのことだ。



「じゃあ行くぞ、皆!」



──少年少女移動中──



「はい、それじゃあこれを向こうの竜にあげてきてね?」



「はぁ~い!!」



「竜にあげてきてねって……大丈夫なのかな……」



牧場ことビーストファームにて、小さい子どもたちが妙に嬉しそうに走っていくが、その姿を心配そうな目のヒョウカが見つめる。その様子に、



「大丈夫よ?ヒョウカちゃん。彼らもご飯と子どもたちを一緒に見ないわ?」



依頼主の女性がなだめる。名前はミーティア・ヒノ。そう、食堂にいる日野の妻である。 日野とはなんやかんやで知り合って結婚したらしい。



子どもたちが各々、仕事をもらって移動。残ったのはガルダス、ライ、ヒョウカの三人。



「さて、年長の君たちには……」



そこで一度言葉を切るミーティア。ゴクリ、ガルダスたちが唾を飲む。



「君たちの仕事は……」



「「「仕事は?」」」



「……正直ないのよね……」



グシャア、ガルダスたち三人がずっこけた。



「いやぁ……気づいたら力仕事なかったのよねぇ~……残ってる仕事は皆いてくれないと大変だし」



「え……いや……え?」



「まぁそんな訳で、少し休んでてね?」



ポカーンとした顔の三人を置いて、一人だけ軽やかな足取りでミーティアはその場から離れる。



「……ど、どうするのだ……?」



「……と、とりあえず、言われた通り休憩しましょうか……ね?」



「だな……」



三人は結局、言われた通りに休憩することにした。移動し、ギルドの子どもたちがいつも使う休憩所に向かう。



「しかし……竜って……なんでこんなところにいるのだ?」



「なんかこの牧場のオーナーさん……ミーティアさんの旦那さんが各地で任意捕獲(テイミング)してきたんだってさ」


「任意捕獲?」



「任意捕獲っていうのは、魔物に餌付けなんかをしてなつかせるのよ。で、なついた魔物を使役すること。因みに、ここの旦那さんとかの、任意捕獲を得意としてる人たちを魔物使役士(モンスターテイマー)っていうのよ」

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ