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SUPPORTING ACTOR - 天落の魔術学園 1st-  作者: MIST・CAT
4th episode 学生の敵─テスト─
32/86

期末テスト当日

「あ~……連絡してた通り、今日は期末テストだ。まぁ、今日さえ乗り越えれば明日から返却日までは自由だ。返却日以降もまぁ休みなんだけどな……頑張れよ~。あと少ししたらテスト配るからな~」



やる気の感じられないサカタ先生からの朝の連絡(と思われるもの)が終わり、先生が出て行った後、教室が騒がしくなる。ノートや教科書を見るもの。大人しく座り、テストを待つもの。



キヨは後者だ。キヨにとって、テストは楽勝だからだ。クラス分けテストよりも難易度は低いことが過去問から分かっているのだから、なおのこと。



そして、サカタ先生が帰ってきた。



「じゃあこれからテストを配るからな~。おら、席につけ~」



──時間割予定──

一時間目─国語

二時間目─数学

三時間目─魔法陣・術式

四時間目─国史

昼休み

五時間目─世界史

六時間目─アンケート

────



五時間目を終え、テストを終えた生徒たちが、ぐったりと机に突っ伏す。キヨも、流石に疲れたらしく、その中の1人になっていた。



「よ~し、じゃあラストのアンケートだ。これ、終わり次第帰っていいらしいから、さっさとやっちまえ……ほいよ、早くまわせよ~」



最後のアンケート用紙には、授業についてや、先生への評価、何故か分からないが、『生徒の中で凄いと思うものを挙げよ。何人でもよい』とか、『先生の中で好感を持てるのは誰か。何人でもよい』などがあった。



(……凄いと思う……まぁ、シド・フランツくらいたな……好感を持てる教師……担任でいいだろ)



さらりと書いたキヨは、担任であるサカタ先生に提出した。



「おぅ、お疲れ~。7月10日に教室に来いよ?成績簿渡すから」



「はい、分かりました」



それだけ答え、キヨは教室、学園から出る。テストの手応えは上々。恐らく問題ないだろうと思ったキヨの心は軽い……なんてことはなかった。



(さて……過去問から推測できる、夏休み明けの授業の予習に……ガルダスの魔法の完成と習得……実家にも顔出すか……)



これからの、わりと重大な予定があった。どこまでも真面目なキヨである。

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