第2話
父上から話が合った。なんでも、2年前から交際している女性がいる。その方と再婚をしようと思う。
父上もまぁ、精悍な顔つきと言えばそうですし、お金持ちですし、寄ってくる女性は多いのでしょうけど。
「お前達二人に彼女の為人を見極めてもらいたい」
だそうです。れいは父上の再婚話を手放しで喜んでいる。私はというと、微妙。母上との思い出がれいよりも多いからかな?玄関の特大の写真もあるし。あれ……私も気に入ってるんですよね。毎朝「私は今日も頑張ります!」と気合いを入れる感じで。
父上の交際相手だという楓さんと後日街中のカフェで会った。楓さんに手を引かれるように女の子が⁉
「私の子だ。ほら、この鼻筋とか私に似ているだろう?」
そういう問題じゃなくてですね。父上。交際開始でいきなり手を出したということですか?やはり『浮気性と噂の将校閣下』はれいの婚約者として相応しくない!
「えーと、楓さん。この子の父親は父上で間違いないですか?」
「ええ」
頬を染めて言われてもなぁ。
「父上には私やれいのような娘がいますけど、気にならないのですか?」
「亡くなられた奥様、さぞやお綺麗だったんでしょう。お二方ともお綺麗ですね」
そういう質問だったのではないのですが…。
「正直に言いますと、その子が本当に父上の子だという根拠がないというのは不安ですね」
「コラ、失礼だろう?れいはどう思ってるんだ?」
「確かにお姉様の言う通りですね。一歩間違えるととんでもないことになりますから」
楓さんが阿婆擦れだった場合、我が家の商家越後屋としての信用も失ってしまう。
「そういうだろうと思ってだなぁ。これをご覧」
父上に出されたのは楓さんが連れてきた子と父上の親子関係を示すDNA鑑定の結果。
そこには確かに99.9%親子という結果が示されている。
「これは誰が「鑑定しましょう」と言い出したの?」
「楓さんだ。まあ、お前達にどう思われるかわからないからなっ」
私は思う。父上の髪の毛は簡単に採取可能だろう。本当にこの子の体から採取された細胞で鑑定されたものだろうか?そこまで疑ってかかる。
「では、今この場で父上の髪の毛とその子の髪の毛を採取。その上で親子関係が証明されるのかを調べましょう?」
「華!お前はそこまでするのか?」
「そこまでしなくてはならない事案なんですよ?」
私は両名の髪の毛を採取。鑑定してくれる機関に提出した。
結果は親子関係は認められないというものでした。
親子関係は疑わないとね。店を乗っ取るつもりなの?




