毒読-どくドク-
この世界のルールについて説明させてもらう。
解釈不一致は決して許される行為ではないことを頭に入れておけ。
そして初めに注意しておくことがある。
毒されるものは立ち去ること⋯
勇気のあるもののみルールを読み世界へ入るといい。
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この世界のルール
一.全ての世界において、疑うことは固く禁ずる。疑いを向けた場合は以下の罰を与える事とする。
現実世界:*堕落者*の称号を与える。
中間/反転世界:現実世界に送られる。
※ 堕落者とは無理やり虚無にされてしまうこと。なんの役割も担えなくなるもののことである。生きることも死ぬこともできなくなる。
二.中間世界に住むものは、自由に現実と反転を行き来して良いが、決してそこでは反対側の世界のことや中間の世界の話をしないこと。した場合は現実送りとする。
三.反転世界のものは現実世界に許可なく行くことは出来ないこととする。もし入ってしまえば二度と戻ることはできないこととする。
四.どの世界も共通に、毎日日記を綴ること。
五.我々神の存在を中間者はほかの世界のものに話してはならない。
以上。
????を△△◾︎□□?目線から合格/不合格とさせていただく。
採用
追記 六
日記は神のみが閲覧することができることとする。それ以外の部外者が覗いた場合には即刻堕落者とする。
採用 □△?◾︎ 済⃠
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中間世界 [桜都宮 梓の日記]
もう、ここへ来て何年経ったのかな。それとも何十年?何百年?⋯そんなことはきっとどうでもいいのよね?
今日は日記を見返した。
初日の日記────
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一/二二四五三 アビス期 前半期 ?
ここはどこなんだろう。
見覚えはあるし普通に人々が行き交うような街…でもどこか違和感が拭えない。
街の人に話を聞くとここは中間世界という場所らしい。
普通に暮らしているみたい⋯。
ここでのルールを聞いた。
この日記帳に毎日何があったのか書かなければいけないらしい。守らなければ堕落者?になるとかなんとか…堕落者ってなんだろう⋯?でもその言葉は何となく聞いちゃダメな気がして聞けなかったなぁ⋯。
機会があれば聞いてみよう。
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一/二二四五四 アビス期 前半期
とりあえず、ここでは普通の生活をしながらこの世界のルールとやらを聞いてみることにした。
そしたらついでに堕落者についても聞けるかもしれないから⋯。
というのは浅はかな考えだった。
堕落者の言葉を口にした途端みんなの顔が青ざめて恐怖に怯えていた。
それが何を意味するのかは何となくわかった。
聞くことを諦めた。
どうやらこの日記はカミサマとやらに見られているらしいね?しかも中間世界の人間にしかその情報は知り得ないらしい⋯。どういうこと?
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⋯これが本当に最初の頃の日記。懐かしい。
今となってはもう疑問などなくなってしまった。
疑問に思えば思うほど、誰かに見つめられている。誰かに追っかけられている。そんな感覚がしてしまうから。
⋯私は、私は今⋯
⋯⋯そう言いながら桜都宮は、日記をペラペラと捲りアビス期全盛期の時の日記に目をつけた。
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一/二三五八〇 アビス期 全盛期。
今日はバイト明日もバイト
代わり映えがなくつまらない。
最近気づいてしまった。
私は段々とこの世界に飲み込まれてるのかもしれないと。
私は、私じゃなくなる日が来る。
そんな気がして怖い⋯
明日は久々に現世に行ってくる。
行ったとしても戻ってきたらきっと記憶また吹き飛ばされるんだろうけどね⋯。
この世界のルールとして、現世と中間そして、反転は交わっては行けない。だからそこの住民たちにここの話と現世、反転の世界の話はしては行けない。
おもたい。おもたいおもたいおもたい。すてたいすてたいすてたい。
たすけて。たすけてよ。ねぇ、かみさま⋯。
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一/二三六五七 アビス期 全盛期
どうして合格できないんだろう。どうしてどうしてどうして???
なんで?みんなは合格できてるのになんで私だけ?こんなに頑張ってるのに。どうしてなの?
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一/二四八六三 アビス期 全盛期
私は一体何者?私は誰で、あなたは誰?
1期目はもうすぐ終わるんだって神様が告げていた。
2期目こそは⋯
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⋯桜都宮は少しため息を着く。
2期目は最も荒れ狂っていた時期だった。
問答無用で不合格を食らった。
神は私を見捨てたのかもしれないと本気で悩んだ。
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二/一〇〇四七 アビス期 初期
⋯私が私じゃなくなった私が私じゃなくなった私が私じゃなくなった1,111,111,111⋯⋯
やだやだやだやだやだやだ。何もしたくないなにもしたくないのなにもしたくないよ。
それでもみんなの前では笑わなきゃ⋯。泣いちゃダメだから。
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二/一〇七七七 アビス期 初期
どうしたらいいって言うの?
私は、わたしは⋯
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二/一〇七七八 アビス期 初期
今日もいつも通りに過ごしたよ。
これで満足?
反転側に行って帰ってきただけ。
一体いつになったら合格できるの私は、神様。
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二/一一八九〇 初期?
あーーーあーーーもう嫌だやめてしまいたい全部。
諦めてしまいたい。
どうしてなんでなんで、?みんなは合格してるのになんで私だけ⋯こんなのおかしいよ。
いっその事堕落者になった方が楽になるのかな⋯。
ねぇ、神様、私は、どうしたら、いいの
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二/????? アビス期 ??期
え、なにここ。
なにこれ。
こんなの知らない。
私は、堕落者になんかなりたくないの。
お願い許して許して許して。
もう二度と真相を探ったりしないから。
痛い痛い。全身がやけどしてるみたいな。すごくヒリヒリして燃えている感覚。痛い痛い、いたい、いたいの。
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⋯地獄はここからだったな…今はもう、堕落者だから…何も出来ない、、こうやって自分の日記を持ち歩くくらいしか⋯。
はは、ははは、なんで⋯こうなったんだろう。
桜都宮の目に大粒の涙が浮かぶ。
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神目線 (桜都宮 梓)
桜都宮は、知りすぎだ。
最初は優等生らしく振舞っていた。
しかし、じょじょに、じょじょに、彼女は変わった。
生きる活力をなくし、最終的には自暴自棄になりよった。
あの子は一度合格した。
でもそれを我ら神は取り消した。
理由は、三期目に入った時、、偽りの日記を書いた。
それに併せ、真相を知ってしまった。
この世界は⋯
桜都宮 梓日記 閲覧 済⃠ 合⃠格⃠︎︎︎︎☑︎堕落者
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反転側 [赫坂 紘の日記]
俺は 一期目にして合格を得られた。
理由は分からない。ただ幸せだけが俺の心の中に残る。
しかし、俺の家族はどうなった?
ここの世界の他の住民は?
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一/ 一日目 アビス期 初期
ここは反転側と言うらしい。
ここでは皆、神に祈りを捧げ、幸せであることに日々感謝をしなければいけないようだった。
俺は皆の言う通りに供物を捧げ、幸せだと感じたことをここ(日記)や神様に報告を事細かにした。
すると周りの人が尊敬の眼差しで俺の方を見てくれていた。
とても幸せを感じた瞬間だった。
まだここへ来て一日目だが、心地が良いことと幸せなことに感謝をしよう。
そしてこれからも。
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一/ 二〇二九日目 アビス期 中期
今日は俺の妻だと名乗る人が現れた。
幸せだと感じた。
妻もとても幸せそうな顔をして微笑んでいて綺麗で可愛かった。
とても温厚で話を聞くのが上手な印象を受けた。
神に祈りに教会に行くと既に俺の噂が回っていたのか、周りの方々から祝福をもらえた。幸せだ。
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一/二七七一日目 アビス期 中期
双子の子供が現れた。俺たちの子供だと名乗った。
可愛い双子に恵まれ、俺も妻も幸せだ。
一人は女の子でもうひとりは男の子。
女の子はしっかりしていて、男の子は甘えん坊な子だ。見ていてとても癒される。妻もとても幸せそうな顔をしていた。
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一/五一六四日目 アビス期 全盛期
今日も妻と子が可愛くて仕方がない。
俺は専業主夫として家で家事や育児を担当しているのだが、中でも料理はみんな美味しく食べてくれた。とても美味しそうに食べてくれる。幸せだ…
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一/ 合格。
⋯⋯合格?ということは、終期か。
妻と子はどこへ行った?
探さなければ。
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それ以降似たような内容が綴られている。
神目線
この人は合格⋯と⋯。
にしても⋯随分と雑な日記になったものだな。
しかも嘘と偽りだらけだ。
おもしろい。この後の世界に行ったらお前は間違いなく殺られてしまうだろうな…。
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反転側 、裏の話。
神の言っていた『嘘と偽りだらけ』について語ろう。
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赫坂 紘 の 妻 の日記
⋯毎日モラハラをしてくる。
常に暴力を奮ってくる。
怖い、助けて誰か。
なんでこんな時に子供が来たの?
子供はきちゃだめ。
私が何としても守らないと。
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ついに子供たちにまで手を出しやがった。
でもごめんね、こんなお母さんで⋯私にできる精一杯はこれなの。
ごめんね、ごめんね⋯。
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嫌だもう死なせてよ。
お願い。こんな世界いや。
幸せを強制されて、何されても幸せですって言わないといけないなんておかしい。
私たちみたいな人は誰も合格できないよ⋯おかしいよそんなの。
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神様に現世送りと告げられてしまった。
嫌だ。嫌だ。なんで?どうして?私が悪いの?この子達はどうなるの?
あのクソみたいな旦那は許されてどうして私たちは許されないの?
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それから問答無用で現世に送られてしまった。
泣いていると一人の女の人に声をかけられた。
え⋯?
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現世の世界 [実原 采音の日記]
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三/五四七三七 三期目 アビス 後期 戦
声をかけたら、え、って言われた…なんで、、?私なんか変なこと言ったかなぁ⋯。
目の前にいる女性が誰なのかも分からないのに声掛けちゃったから確かに⋯変に思われたよね…謝らなきゃって思って謝ったら今度は顔をすごく見つめられてる気がした⋯。
彼女はハッとした顔をしてごめんなさいと口を開いた。
ここはどこなのか聞かれたので現世だと答えたら絶望の顔になっちゃった⋯大丈夫かなぁ⋯?
こんな所で話すのはちょっと危ないから基地に案内しました。
案内すると、その女性は安心したのか気絶しちゃった⋯。そのまんま寝かせておくことにして、隊長のもとに急いで報告だけしに行ってきた!
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三/五四七九〇 アビス期 後期
彼女は悪夢でも見ていたのか魘されてたので起こしたけど⋯起きてからもしばらくは震えていた。起こして正解だったのか不安になっていたら彼女が感謝してくれた、心の底からホッとした。
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三/五四七九五 アビス期後期
今日は彼女に何期目なのか聞かれた。
3期目だと答えたら驚かれた。
その後も沢山質問をされたけど⋯ほとんど覚えていない。
ただ唯一覚えているのは、なんで戦争をしているのか。
私はこう答えた。
敵の隊長とこっちの隊長が1万期前くらいにこっちが優先だろ、いやこっちが⋯というどうでもいい言い争いが戦争のきっかけとなってしまったらしい。と話した。
具体的に言うと、敵が情報交換を持ちかけたらしくそれがこっちにとって不利なことが多かったため、我らの隊長が怒り、そっちが交換をしたいのだからこっちが優先されるべきだろう。いやいやいや⋯みたいなやり取りをしたらしい。あくまで噂だから真実は知らないけどね⋯。
こんな1万期もかけて何をやってるんだろうか⋯。どちらかが謝れば済む話なのに。そうでなくともどちらかが折れればこんな無駄な争いしなくていいのに⋯。平和になって欲しい。
もうこの争いのために何人何千、何万人が死んだ。
いい加減にしてよ。
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アビス期 終期 神目線から語ろう。
その後、赫坂の妻、実原は結託し、力を合わせてこの戦争を終わらせた。話し合いで。
結論から話すとしよう。
実原は合格。
赫坂の妻は不合格。
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え⋯?
ここどこ⋯?
私は⋯合格、したはず⋯
⋯!!!
あ、あああああああああああ⋯ぁぁあ!!
そういう、、、ああ、、ああああ。
いやだいやだいやだ。夢だと言って。
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私は、私は⋯
実原であり、赫坂の妻で、桜都宮だった⋯
そうだ、思い出した。
なんで忘れてたんだろう。
私の名前は⋯
この世界の意味は⋯
※ 反対から読んでねもう一度。
実原▶︎妻▶︎赫坂▶︎桜都宮の順だよ。
実原の日記、赫坂の妻の日記に関してはそのまんまの意味で逆から読んで。それ以外は普通に反対から読むこと。
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主人公 FILE ⋯ BUG ⋯
四人目:縺ゅ↑縺
縺ゅ↑縺溘?荳也阜縺ォ謇?螻
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4莠コ逶ョ縺ッ縺ゅ↑縺溘〒縺吶?ゅ≠縺ェ縺溘?荳也阜縺ッ縺ゥ繧薙↑荳也阜縺ォ謇?螻槭@縺セ縺励◆縺具シ
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四人目はあなた。
今まで神目線で読んでいませんでしたか?
⋯無礼な方ですね。
あなたは───
追放。いますぐでていけ。
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あとがき。
なぜ出ていかない。
我々を甘く見すぎだ。
お前は知りすぎだ。
消えろ消えろ消えろ。
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世界創造主 やおやより。
ほかの神は
出ていけだのなんだの言ってますが、
作者である私は深く感謝してますよ。
ここまでご拝読いただけて嬉しい限りでございます。
さぁ、もうお話は終わりです。
ご退場ください。




