ep6.激闘! 危険生物VS若き騎士たち
注意:今回はかなり長くなっております。余裕をもってお読みください。
相変わらず雨の多い日々が続き気分は憂鬱だった。
体調が崩れやすいのがそれを助長させる。症状や感覚は軽いもので休むほどじゃないのが尚更鬱陶しい。きっと天気の所為だと思う。
(今日も雨か。正直ウザいけど、ハルトさんにあんま心配はかけられねぇし……)
雨音を聞いていると妙に気が苛立つ。落ち着かない。
日頃から欠かした事がない抑制剤を飲み、朝から宜しくない気分で出勤した。基地での業務はいつも通りで特に語るような出来事はない。
いや、1つだけあった。他の騎士らと修練場で鍛錬していた時の事だ。
ゼノンを含め4、5人ほどで集まり異能の掛け合わせをしていた。連携の中でも難易度の高いもので、得手不得手が出やすいものである。
「おっし、混ざったぞ」
「ではこちらの水に入れてごらん」
声を掛けた男が持つ容器の中に手中の炎に似たものを入れた。
青く泡立つ炎は水に入れても尚煌々と揺らめく。炎なのに消えないのだ。
「水と炎の融合、成功してる」
「こうしてみると不思議なもんだなぁ」
「ゼノン君は繊細で器用だね。炎の思念石は使えないのに」
他者が持つ容器の中を覗きながらアレックスが感心する。他の者達も同様だ。
「相性が悪くても関係なしとは――」
「ちょっと難しかったです。さっきの先輩の水を氷にするほうが楽でした」
「いや、打ち消すならともかく干渉するのは結構難しいんですよ」
「そうなのか。俺からしたら割と普通なんだけど……」
独り言のように呟いたゼノンに周囲が苦笑した。
特にαの2人とβの2人で反応が異なる。αのほうは本当に難しいんだよという風、一方でβ側は両者の気持ちがわかるといった様子だ。最初にアレックスが口を開く。
「ボクらは力押しに限界があるから。周辺利用の中で感覚が身につくんだよ」
「あぁ、確かに制御と工夫は違うって感じるね」
「もちろん必ずしも得意とは限らないけど。あ、次僕と合わせてみない?」
「はい。やってみましょう!」
融合において特に難度が高いのは他者や外部の力と合わせる事だ。自分の力だけであれば自然と混ざる場合があるし、それほど難しく感じない者もいた。
地の能力者とスノードームのような物体を作る姿を見守る2人。
1人はアレックスで、もう1人は水使いの優美な雰囲気がある男だ。熱心な後輩を微笑ましい様子で見つめている。
「正直助かるよ。氷が扱えて融合センスまである水使いはこの基地に少ないから」
「ボクとなら某風雨や吹雪とか出せそうだな~」
「くれぐれもこの場で試さないでね」
「当たり前じゃないですか。それにしても上達したなぁ」
今で両者の距離感が近づき、何気ない日常の風景となっていた。
☂ ☀ ☂ ☀ ☂ ☀ ☂ ☀
数日後、休日は久しぶりの晴天だった。スッキリした気分で目覚める。
朝食を作りハルトを見送ってから掃除、洗濯を済ませ一息つく。十分にまったり寛いだ後で外へ出かけた。せっかく晴れたのだから気分転換したい。そう思ったからだ。
歩きなれた街道を行き、街角でふと気になるものが視界に入る。
(あそこにいんのはレイだよな。絡まれてんのか?)
私服姿のレイが老齢の従者をつれて複数人の男達に囲まれていた。
老齢といっても、従者の背筋はシャキッと伸びており毅然と前に立ちはだかっている。だからといって見て見ぬふりはできない。ゼノンは颯爽と駆けだす。
「はいそこまで。通行人の迷惑と個人への危害は止めてください」
「あぁーってガキ1人じゃん」
「ま、普通はその反応になるか。ほれ」
財布から騎士証を取り出して見せる。男達は訝し気に見つめ顔を見合わせた。
「おい、証のと顔が一致してるぞ。本物じゃないかコレ」
「俺達危害なんて加えてねーよ? ちょっと友達と話し込んでただけ」
「――って言ってるけど?」
「友達じゃありません」
従者のほうも肯定して連中との会話を証言する。
男達が反論してきたので基地に任意同行を求めると、それは嫌な様子で程なくあっさりと認めた。厳重注意したら嫌味垂らしく応じ立ち去って行く。
「反省してんのかねぇ」
「助けてくれてありがとうございます」
「おう、怪我がなくてよかったよ。にしてもなんでまたこんな所を歩いてるんだ。車は?」
「今日は徒歩です。ゼノンさんを見習って体力をつけたくて」
普段見えない景色で楽しいともレイは告げる。
(気持ちはわかるけどな)
「不用心だろ」
「俺の実力を信じてませんね。これでも日々成長してるんですよ」
「護身ができないとまでは思ってねえよ。でもな」
(それとこれは話が違うっていうか)
しばらく話し、2人と別れてからまた歩き出す。
音楽関連の店に十分な時間滞在した後で食材を買いに向かう。その道中の事だった。雑多な音の中に不協和音の如きものが混ざる。破壊音と悲鳴だ。
次第に混乱は周囲の人々にまで広がっていく。異形が出たのか。そう思い、人の流れに逆らって騒動の中心地を目指す。
――逃げろ。もう大分入り込まれてる。
――危険生物が出たんだってよ。
――まだ逃げ遅れた人がいるんじゃない?
(危険生物だと? あ、そうだ)
駆けつける中で聞こえた言葉。ゼノンは思い出したように方向転換した。
見つけた緊急ポストと騎士証で基地に伝言を送る。これは指導に則った行動だ。応援を呼んだら迷わず現場へと向かう。
現場に到着すると避難誘導や救助をしている人物が1人いた。
とてもよく知る顔、マルクだ。服装からして勤務中ではないのであろう。どこからどう見ても手が足りていない。初めて遭遇した危険生物に一瞬慄く。
だがすぐに恐怖を振り払った。助けに入ろうとした時、今まさに危機に瀕している者の姿が視界に入る。深く考えるより先に足が動く。
(あそこにいるのは!)
こちらも知った顔だった。何人かいる内の1人はベアトリクスに間違いない。
巨鳥の如き体躯を持つ生物の脚が車を抉るように踏み潰す。翼を広げ、甲高い雄叫びを上げるソレに震え上がる少女。怯えながらも令嬢を守らんと武器を構え前に出る従者達。
(間に合えッ)
「ん、あいつなんで……はっ!?」
走るゼノンの姿を視界の端に捉え、向かう先に気づいてマルクは目を見開く。
「くらえ、化け物!」
「ピィギャァァァーッ」
近づきながら水弾を連射。しかし敵の意識が映らない。
唇を歪め逆方向に水を噴射して飛ぶ。両者の間に割り込んだ後、渾身の思念で水壁を作り敵を弾き飛ばした。火事場の馬鹿力に等しかったが距離を離すのには成功したようだ。
息を乱しながら前方を睨みつけつつ背後に向け声を掛ける。
「無事か? 動ける?」
「ええ。動けますわ」
「なら俺が引き受けてる間に逃げ――」
「ピィィルァァッ」
立ち直った危険生物が咆哮を上げて迫ってきた。狼頭の口に並ぶ鋭い牙。
(防御を! うっ、さっきの反動が……)
どうにか思念を練ろうとするが力が入らない。
瞬発的に大きな力を出した影響が出ていた。こういう所がαに及ばないというのか。悔しく思いつつも他に策はないかと考える。だが間に合う筈はなく――。
「ピィィイィー」
死を直感して息を飲む。しかし危険生物は途中で進行を止めた。
ゼノンは怪訝な面持ちを浮かべる。様子がおかしい。気迫は衰えてないが、周囲を見回して苛立ったような声を上げていた。周囲にある物を蛇の如き尾でなぎ倒す。
その間に彼らの元へマルクが駆け寄ってくる。彼の腕輪に嵌められた石が仄かに光を放っていた。
「もう少し後先考えなよ。――ご無事ですか。さあ、今のうちにお早く」
前者はゼノンに、後者は要救助者へ向けて言う。
この際マルクは従者に武器を借りれないかと頼む。2人が準騎士だと知っていた従者らは快く剣と長銃を貸してくれる。
「動けるよね。どっちがいい?」
「この状況なら俺が剣だろ」
「わかった」
剣を受け取りベアトリクス達を安全圏まで連れて行く。
十分な距離まで護衛し終えると、再び現場に戻り物陰に潜みつつ観察した。危険生物は散々暴れ回っていたが頭を強打した後でまた様子を変える。
「幻聴覚が解けたか」
「やっぱ惑わしの術がかかってたんだな」
これまでの状況に合点がいく。敵は標的を見失っていたのだ。
「では、まず敵の状態を確認する。援護してくれ」
「了解」
即座に次の行動を指示して別々に物陰から飛び出す。
ゼノンは囮となり、マルクが異能を用いて敵の身体を隅々まで確かめた。急所は見ただけでの判断難いが、体内器官であれば見える。気になる部位が幾つかあった。
再び思念石で幻聴覚をかけ、2人は互いの声が聞こえる距離感で身を潜める。
「体内に袋があり何かを吐く可能性が高い。尾のつけ根に核らしき物、爪や牙には毒がありそうだ」
「急所は核っぽいのがある尾のつけ根ってこと?」
「いや、胸に心臓があったから尾は再生する程度の認識がいいだろう」
「蛇っぽいもんな。じゃあ心臓狙ったほうが早いか」
「言うのは簡単だが難しいぞ。敵は飛ぶ」
おまけに毒の可能性を考え接近時は注意が必要だ。
今持っている物が通常武器である事も忘れてはならない。思念を込めれば傷つけられるが不利な事に変わりなかった。無茶せず増援までの時間を稼ぐのが妥当だろう。
「ピィギャアァァァッ」
「もう効果が切れたのか」
「2度目だからね」
こうなると次はかかるかも怪しいとゼノンは考える。
長く隠れている訳にもいかない。2人は顔を見合わせ頷き、覚悟を決めて飛び出す。それぞれ別方向に駆けながら一方は銃撃、もう一方は水弾を放つ。
「ギャアァァァ」
「――――ッ!?」
翼から放たれる強風。口から吐き出される冷気。
両者は合わさり、迫る水弾を凍てつかせ砕き鉛玉は叩き落とす。同時に冷風はこちらの脚を鈍らせた。飛ばされぬよう踏ん張らねばならず足が止まる。そこを狙われてしまう。
突進からの頭突きを食らい吹っ飛ぶ。咄嗟に受け身を取るが痛みに声が漏れた。
「ゼノン! ――はっ」
状況を目で追うが、長い蛇の尾が迫ってきて転げるように回避。
「ピィギャアァァッ」
「不味い、とどめを刺す気だ。逃げろ」
「うくっ……」
マルクは数度転がってから体勢を立て直し銃を構え発砲。
注意を引くつもりだったが敵は意に介さない。よろめくゼノン目掛けて鋭い爪を突き立てんとした。逃げねばやられる。しかし痛みが身体の動きを妨げた。
死を覚悟し、抗いようのない恐怖に身がすくむ。それでも、逃げられないならいっそ――。
(カッコ悪いけどこれしか思い浮かばねぇ)
ゼノンは裏着く足に鞭打って剣を構えた。切っ先をまっすぐ敵のほうへ。
「ピィィィッ」
刹那、突進してくる敵の頭に切っ先が触れる。
だが剣は負荷に耐えられず折れてしまう。敵は止まらず身を反らし脚爪が左肩と背中に食い込んだ。勢いのまま障害物に焚きつけられる。激痛からせりあがってくる悲鳴を飲み込む。
肉を切って骨を断つ、なんてカッコいいものじゃなかった。剣を取り落とし、苦しみから逃れようと手で脚を掴んだ。必死に抗うが敵わない。
(離せ、よ)
「構え。打て!」
足音を響かせ現れた騎士団。異能が込められた弾が飛ぶ。
弾は足元を避け上半身や翼を狙う。だが敵は攻撃から逃れようと獲物を掴んだまま飛び上がった。身体が浮く感覚に怖気が走る。抵抗が緩んだ。
恐る恐る首を動かし下を見た。全貌は見えない、が高い。誰かが走っている。
(落ちたら、けどこのままでも……)
どっちにしろ死は確実だ。抵抗してか、しないかの違いでしかない。
不甲斐なくも神頼みしたい気分で、名誉ある死を望むほど騎士道に溢れてはいなかった。
飛び上がった狼頭の巨鳥をアレックスは睨み走る。
すぐ傍を同僚らが追従しており、彼らの視線も鷲掴まれた後輩を捉えていた。
「私が茨で敵を捕らえる。援護を頼む」
「了解、風で軌道補助をします」
「俺のゴーレムを苗床に使え」
「わかった。有難く使わせて貰う」
α騎士が危険生物にも負けぬくらい大きなゴーレムを生成。植物使いが触れると、うまく融合した茨がその身体から放たれ伸びる。
しかしこれだけでは高く飛び上がった敵に届かない。そこで活躍するのが風による援護だ。茨を持ち上げ空中を誘導していく。矢の飛距離を伸ばすのと似た要領である。
追尾する茨が敵を捕らえ空中で動きを封じた。
拘束したらゴーレムが茨を掴み綱引き状態となった。生成物の能力はそれを操る使い手の力に左右される。負けじと根競べする最中、アレックスが動く。
風で身体を安定させながら茨の上を駆けあがり剣で敵の脚を切り裂いた。
「ピィギャアァァァッ」
「あ……」
「ゼノンくん」
悲痛な叫びをあげ獲物を手放す。落下する後輩に手を伸ばした。
全身全霊で風の力を行使し、空中で手を掴み、手繰り寄せて抱き、同時に持てる限りで衝撃を抑える。ふわりと速度を落とし地に降り立つ。吹き込む風もまた緩衝材となった。
「無事か」
「はい。最後の助力ありがとうございます」
更に幾人かの騎士が駆けてくる。
アレックスは落下時に見えた仲間の功績に感謝を示した。
ゼノンは危険生物から助けられて地に降り立つ。
「アレックスさん、俺……」
「なんとか間に合ってよかったよ」
(また、助けられちまった)
情けない姿ばかりを見られている気がして恥ずかしい。
駆けつけた騎士の手で治療を受ける。喧騒は今なお響く。少し離れた地点で拘束を破った敵との攻防が繰り広げられていた。ゼノンは身体の状態を確かめ立ちあがる。
「俺、行きます」
「だがその怪我で戦えるのか?」
治療してくれた騎士が当然の疑問を言う。
「無理そうなら大人しく引きます。やらせてください!」
「わかった。無理するなよ」
補給を兼ねていた騎士から武器を受け取り力強く答えた。
駆け足で前線に向かっていく。怪我の状態を感覚で感じながらペースを考え、状況把握に意識を向ける。冷気を吐く敵に火炎や岩壁で対抗する騎士達。上昇を妨げる為に翼を積極的に狙っていた。鉱物系の異能を鎖代わりにしたり、植物の異能でも飛行を妨害している。
細部の穴を防ぐのはマルク達無系の能力者だ。彼らの貢献が仲間の負傷を減らし、情報面での気づきを与えていた。
先程まで共に戦っていた人物を見つけ近づく。相手もすぐに見つけ声を掛ける。
「もう大丈夫なのか?」
「ああ。状況を教えてくれ」
自分だけの認識に頼らず聞いた。その力故か、彼は視野が広い。
「有効な攻撃手段を持つ者が十分に動けない」
「具体的に何をすれば?」
「向こうに展開してる先輩方と協力して妨害と防御支援を頼む」
「了解!」
迅速なやり取りで済ませ指示された部隊の元に向かう。
流れ弾を避け、余波で荒れた足場を見極め進む。ちらりと仲間の様子を見る。敵の攻撃は冷気と風、ならば弱点はそれ以外だと推測できた。少なくとも冷気を吐く敵に氷や水は効果が薄い筈だ。
進行方向にも目を向ける。以前訓練で顔を合わせた水使いの騎士がいた。他にも数名水を操る者らの姿があり、風使いも少々か。
「応援に来ました。異能融合で支援しましょう!」
「君か、助かります」
優美な雰囲気のある騎士が他の皆に号令をかける。
「融合の軸は君だ。頼みましたよ」
「任せてください」
陣形を組み膨大な力を練り上げていく。中でも優美な騎士の水はけた違いだ。
それぞれ癖の違う力にゼノンは感覚を傾けた。融合の具体的なイメージは裁縫や料理みたいなものだ。バラバラな素材を繋ぎ合わせ1つの物を完成させる。
ただ異能は抽象的なもの故、時に反発する素材に触れる行為が難しい。繊細な感性やセンスがなければ味さえわからないだろう。
(繋がった)
「いっけぇー!!」
美しい水流が花の如く広がり敵を中心に鳥籠を形成。
どこか建造物のようでもあり、拘束や防御に注いでいた力を解き騎士達が次々と乗り込んでいく。周囲に大小の雪の結晶みたいな浮遊物があった。
「攻撃の手を緩めるな!」
「右から攻撃来ます」
「なにっ!?」
果敢に攻める前線部隊。狙われた騎士を守るように風と雪の結晶が動く。
「防御は任せてよさそうだ。進めぇ!」
敵を目掛けて炎や雷が飛ぶ。地や植物なども同様にだ。
鳥籠は敵の行動を妨害するだけでなく、外への被害を抑える役割も果たした。
特殊な戦場での攻防は長く続き、ゼノンはその間必死に場の維持に努める。放出面での負荷が減っているとはいえ苦しいのは違わない。長く留めるのは想像以上に集中と精神力を必要とした。
(負けねぇ、最後までやり切ってやる)
踏ん張るゼノンの視界にふとマルクの姿が映る。
剣を手に飛行する敵へ駆けこんでいく。集中力からか、動きがよく見えた。動きに合わせて足場や盾となる結晶を動かす。
「先輩、付与をお願いします」
「了解だ。炎よ」
「はあぁぁぁっ!」
「ピィギャアァァァッ」
火炎を纏った刃で一撃。だが倒せない。
同じように足場を飛び移って2人が接近してくる。
「まだだ。合わせろ後輩」
「畳みかけるぞ」
「はい!」
『でりゃあぁぁっ!!』
後輩の左右に一瞬並ぶ2人。右が雷で左が光だ。
動きは交錯し連携して一気に連続攻撃を叩き込む。後方からも援護射撃が飛び、敵の体勢が崩れるの同時に3人が一斉に斬り込んだ。これがとどめとなり断末魔の声を上げ倒れ伏す。
勝利と共に氷の鳥籠は弾け消えて皆は勝鬨をあげた。余韻が冷めやらぬ中で後処理を行う。ゼノンは一息ついてから忙しく動き回るのであった。
☂ ☀ ☂ ☀ ☂ ☀ ☂ ☀
いろいろ展開に悩んでて遅くなりました。
後からエピソード追加したり、変更したりした所為で文字数がえらいことに……。




