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変化

「そういえば、お前どうやって悪夢の内側から

外に出たんだ?」

確かに、俺はどうやって外に出たんだ? 

お腹の中で必死に殴った。

だが、あの化け物の体を突き破る力が

なぜ出せたのだろうか?

「えーと、よくわかんない。

ムカついて、殴ったら出れた。」

そう言うしかなった。


「そうか・・・まぁ、いいや!

よし、現実に戻ろうぜ。

ほら、俺の手に触れば戻れるぞ。」

「う、うん。」

なぜあんな力が出たのか疑問は残るけど

生きて帰れることがうれしい。

俺は手を触り現実に帰ろうとする。


あのクソみたいな現実に


「・・・なぁ」

おじさんは、真剣な顔をしている。

まるで覚悟を決めたような顔。

「何ですか?」

話を促すように質問する。

「・・・お前、俺達と一緒に戦わないか?」

おじさんが、俺の目を見つめる。

真剣で、それでいて気まずそうな顔。


「おれが、おじさんたちと一緒に戦う?」

おじさんの言葉に戸惑いを隠せない。


「いや!!あの、忘れてくれ!

俺は、きっと疲れてる!!もう帰ろうぜ!

そいじゃ!!」

と早口で喋ったあと、

俺の手をいきなり掴んだ。

その瞬間、目の前が暗くなった。


「んんっ。」

目が覚めると、カーテンから光が指していた。

雀の声が聞こえる。

体を起こして、背伸びをする。

今日もまた始まるのだ。

クソみたいな学校生活が


モヤモヤと嫌な気分が胸から溢れてくる。


トントンとドアからノックの音がする。

カチャ

「お兄ちゃん!朝だ・・って

起きてる!!珍しい!」

と起こしに来たのは妹だった。

白いフリフリのシャツに襟に赤いリボンをつけて

赤いスカートを履いてる。

いつも学校に行く服装だ。

髪は栗のような茶色い髪を

サイドテールにしている。


「もう朝だよ〜!朝ご飯食べて!」

妹に朝ご飯を食べるように促され、

朝ご飯を食べた後に学校に行くことにした。


「昨日って現実だよな?」

通学路を歩きながら

昨日のできごとを振り返る。

おじさんと悪夢に立ち向かった昨日の夜は

なんだか、怖かったことも多かったが

久々に自分をさらけ出せて気持ちよかった。

あの悪夢に立ち向かえたことは

ビビリな自分が少しだけ変化したように思えた。


学校に着いて教室に入ると。

「うぇーい!しゅ~〜んく〜〜〜ん」

と気持ち悪い声で話しかけてくるやつがいた。

いじめっ子だ。

名前は武田、新井、濱田

俺の目の前に3人が立つ。


「授業を始める前に、

サンドバックになってくれよ。

お前殴るとスカっとするんだよな〜。」

「お前殴るとキモい声して面白いんだよな。」

「いやいや泣き声の方が最高でしょ。」

と3人がいつも通り馬鹿にしてくる。


「いや、俺はサンドバックになんガッ!!」

断ろうと喋ってる途中で俺を殴る。

殴られた衝撃で後ろに倒れる。


「ははは!!!!きんもちぃぃいい!!! 

お前、よーーーーわっ!!はっははは!!」

「ざーこっ!!!」

「倒れ方もだっせぇ!!!!」


俺を笑う声が気持ち悪い。

俺を見るニヤついた顔はなんて

さらに気持ち悪い。


(・・・この世界は残酷なんだ。


助けてくれる人なんて僅かしかいない。


もし、自分を助けれるとしたら自分だけだ。)


おじさんの言葉が頭に浮かぶ。


確かにそうだ。

この世界はクソで。

助けてくれる人なんてほとんどいない。

自分でどうにかするしかないのだ。


ゴッ!!!!! 

「ガッ!!」

俺は、イジメっ子の一人の武田を

いつの間にか殴っていた。

後ろに倒れだす。

「いってぇ。」

武田は、鼻から血が出ている。

溢れ出る感情が止まらない。


「お前らのせいで!俺の人生は

クソだっ!!毎日怯えて学校に行き!

給食で出てくる好きなカレーすら

美味しくない!!全部全部全部全部全部

お前らのせいだ!!!このクソゴミが!!!」

今まで溜めていた文句を言う。

 

「あ?駿のくせに生意気な。」

「お前の方がゴミだろ。」

「くそが、殺してやる!」


そこからは、3対1の殴り合いが始まった。


「お、お前ら!何をやっている!!!」

先生が止めに来るまでケンカは終わらなかった。

もちろんほとんどボコボコにされた

結果だったが、初めてイジメっ子に

立ち向かった瞬間だった。


いつもサンドバックになるよりも

体は痛かったが、心はいつもより爽快だった。

感想をお待ちしてます。

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