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カルン王国記演義  作者: ユリシーズ
最初の英雄
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対応

ボルテはカインが帰ってくるまで、テレシアを守らなければならない。



カインが帰ってくるまで大体1週間だが、今回、中隊長のセシルが離反し、テレシアに兵をあげた。


鎮圧されたがこれより、もともとテレシア首脳部に対して面従腹背の心持ちでいたものたちが、一気に戦いに挑もうとするのではないか。と、いう心配がある。


これ以上、反乱が起きて仕舞えば、抑えることも難しくなることに加えて、他の国、特にアイン帝国に隙を見せることになる。何より、総監であるカインの顔に泥を塗ることになる。


それだけはなんとしても避けなければならない。だが、いくら反乱を起こしそうだからとは言え、全ての危険分子を排除することはできない。


第一にそのようなことをすれば、皆の反感を買い、かえって、反乱を起こさせてしまうことになる。歴史に無能な代理総監として名を残して死にたくはない。


では、それ以外の方法があるだろうか。皆に恩賞を与えて、反感を逸らすべきなのか。それは一時的なものではあるが、有効な手だ。


このような状況下では、どのような方法かはこだわっていられない。こだわって、本質を見誤るのは不味い。


ボルテは国庫から今回の件に功績があったものたちには充分な褒賞を配り、自治を求めていたものたちの中で、今回の動乱に参加しなかった村々にも、多少の会談の機会を与えることにした。


これにより、多少の叛意が薄れた。そして、約1週間後、カインが戻ってきた時まで無事に反乱を起こさせずに済ました。


ボルテはのちに

『一揆を鎮圧することより、その後の一揆を起こさせないための政策の方が苦労した』

と、側近に話したとされている。




俺が戻ってきたときには、テレシアの秩序は回復していた。ボルテが


「一揆をこれ以上起こさせないために、国庫から金銭と、自治を求めていたものたちに会談の機会を与えてしまいました。申し訳ありません」


「いや、ありがとう。俺がいない間、テレシアをよく持たせてくれた。会談については俺が対応する。自治、か、、、。多少は認めてやる必要があるかもしれないな」


正式に俺が総監として戻ってくると、ボルテが色々と手を回してくれたことを知った。ベルン鉱山の開発においての問題処理や産業の強化のために、金銭の調整などなど。


俺がいなくても、ボルテはずっとやっていけるな。そもそも俺が総監を務められるわけだから、彼にできないわけがない。


さて、周辺国と手を切ろうとするヴァルメリオを抑えることができた。敵はアイン帝国だ。


どうやら、アイン帝国はミュラーが権力を握っているらしい、、、。ミュラーは元帥になり、宰相となったそうだ。皆が、次期皇帝としてアイン帝国を乗っ取るつもりだと言っている。


おそらくそうだろうと思ったが、ミュラーの性格からしてそれはありえないがな。しかし、本人の意思とは関係なく、そう言ったことにもなるのだろう。


帝国にいた頃は、一番仲良くしていたやつなんだがな、、、。これからは何度も何度も戦わなければならない。この前の比ではない兵力でだ。


悲しいことであると思いつつ、どこかで自分は喜んでいた、、、。

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