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カルン王国記演義  作者: ユリシーズ
最初の英雄
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傍観

街道に沿って進軍すること4日間

敵防衛軍が出兵したことを告げられた。


2日後その敵軍とみられる団体を見つけ、厳戒態勢に移り睨み合いが始まった。


敵の総数はおそらく8000程度、逆にこれだけ用意できたのが驚きだ。しかし。お互いにすぐ見つかったものだから詭計を弄する暇がないな。


1時間後の睨み合いの末、痺れを切らしたエルンストが突撃を開始。開戦の火蓋が切られた。


後詰の隊はただ傍観するだけだった。こちらの方が数が多くかつ、強い魔物だ。


魔物たちの主な戦い方は、オークたちが敵の動きを抑え、リザードマンが機動で翻弄して敵を減らし、オーガがトドメをさす。という形で、ゴブリンや混成部隊もそれぞれの特徴を活かした戦い方によって戦果を上げる。


昔はどの魔物が強いかと争いがあったらしい。

だが魔王が現れたことで、それぞれの長所でアピールすることが重要になったことや、人間の台頭によって魔物たちの結束が高まったことにより、今はどちらが上とかはないようだ。無論表面的には、であるが。仲の悪い種族もいるらしいが一番嫌われているのは人間なんだろうな。


魔王が勇者に負けて力が弱まり、いまだに回復しない。このことにより、絶対的なバックを失った魔物たちは自分たちで身を守るしかなかったのだろう。だが、滅亡の目の前まで来ていた。


いろいろみんな考えることも多いのだろうな。

俺も結構考え方が変わったな、、、。


そんなことを考えていると、いつのまにか掃討作戦に移っていた。行動が早いものだな。というよりテレシアの兵が逃げ出したからだろうが。


結果、我々はリザードマン174名、オーガ92名、オーク153名、ゴブリン376名、混成隊から35名の被害が出た。


ゴブリン隊は功を焦って前に出て右翼のリザードマン隊を混乱させた上、自分達の被害も大きくしてしまっている。まずい戦をしたな。勝ったからいいものの。

対して、人間は6000名近くが逃げ出し、残り2000名が戦死した。あくまでも推測値でしかないが。しかし、逃げたところでどこに逃げるのだろうな?このままでは、母国がなくなるだろうに。


そんなことを考えつつ敵第二首都トリタバを占領した。当然ながらもぬけの殻だった。


ここで俺にある疑問が生まれた。気づくのが明らかに遅かった。あまりにも愚かしいことだった。


なぜ、俺がカルンに来た時にあれしか兵力がなかったのだ?これだけの兵を連れてこれるのならば防衛に当てられただろうに。


そこで、急いで俺はオーク隊の統括のコーグのもとへ向かった。そしてその件について聞いた。すると、嫌そうな目をしつつ


「アイン帝国だ。あそこの援助をしていた。非公開だがな。アインはひた隠しにはしているが、ほぼ同盟国でな、要請があったのだ。どうやら大敗したから防衛のために兵を貸して欲しいとな。まぁ、隠すのは大変だったが」


非公式にカルンとアインが同盟?聞いたことがない。

そして俺の脳内でいろいろなことが繋がった。テレシアの出兵時の援軍要請、同盟がわざわざ非公式であること、今回の戦いでテレシアが8000もの兵力を持ってきたこと。そのうち6000が逃げたこと。


アインはカルンを潰す気だ。今の逃げた6000はアインの者たちだろう。わざわざ非公式なのは裏切って潰した際各国の非難を受けないためだ。本来はテレシアにカルンをつぶさせ、テレシアごと征服するつもりだったか、カルンの地の権利を取るつもりだったのかわからないが、テレシアが失敗したからこのような手に出たのか!


だとすれば、今6000の兵を追うのは危険だ!

しかし、我が軍はすでに追っていた。


そして、霧の中太鼓の音が聞こえ、周りをアイン印の鎧を着た何万もの兵に囲まれた。

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