時間(とき)
もういいよ、もういいよ、
私のなかの諦めの言葉。
繰り返し、繰り返し、
おまじないの呪文のように口にした。
終わったのか、そうじゃないのか、
わからないままフェードアウト。
時間って怖いね、
いつの間にか無関心…。
考えなくなった…
想い出すことも少なくなって…。
逢いたいと思わなくなった…
声が聞きたい?そんなわけもなく…
気にしているうちが花で、
もうどうでもよくなって…
どうでもいい…。
そしてとうとう終わってしまう、
終わってしまった…。
現在形から過去形に…
自分自身に問いかけて
変わってしまった答えに納得。
もういいよ…は私にとってのさよならの言葉。
今までずっと幸せだったからかな…
後悔はない。
このまま二度と逢えないとしても
後悔はしない。
あなたがこう、決めたのだったら
私も受け入れる。
本当にあなたが好きだったから…。
あなたもきっと、私のこと好きでいてくれた、
想ってくれてた…。
過ごした時間がそう思わせる…
私は幸せだったから。
だからこのまま、
ズルい二人でさよならしないままの
さよならになるけれど…
それらさえも、もういいよ…
そう、もういいの…
もう、おしまい。
そしてまた、時間は過ぎてゆく。
新しい出逢いに期待する私が、居る。




