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うさ耳くん、魔物と死闘する ①

 八歳になって少し経った頃、相変わらず俺は魔物討伐に勤しんでいた。戦うことで、着実に強くなれている。そのことを実感出来るから――俺は戦うことが好きだった。

 なんて少しだけ戦闘狂みたいなことを言ってしまっているが、やっぱり異世界に来たからにはどんどん強くならないとだよな。中二病的な感じでいうと、最強になりたいといったところだろうか。

 うん、俺みたいな見た目で最強ってかっこよくない? ギャップがあればあるほど、ワクワクする展開だと思う。

 俺は相変わらずかっこいい見た目にはなっていない。というか、このまま育つと可愛い男の子になるだけである。

 森の中を駆ける。

 毎日走り込みをしているから、俺はかなり体力がついてきている。もっと思う存分動き回れるぐらいにもっと身体づくりをしないと。

 今はまだ強大な力を持つ魔物には勝てなかったりもするけれど、少しずつ強くなる実感を持てるのは嬉しい。

 誰にも負けないぐらいに強くなりたい。

 何かあった時に頼られるぐらいにはなりたいし、ノアレを守れるようにはなりたい。

 ノアレにかっこいいと言われるためには頑張るしかないのである。それにしても天気が良いと、動き回りやすくていいよなぁ。

 雨も嫌いじゃないけれど、雨に打たれ続けると風邪ひいちゃうし。魔力を周りに纏って、雨を弾くことも出来るけれど、腫れの方が動きやすいし。でも五感の一部をふさぎながら戦闘訓練をしているのと同様に悪天候の場合も行動出来るように訓練は続けなければならないけれど!

 どんな場所でも思いっきり動けるのが一番だよな。

 最終的には空中とか水中でも戦えるようになりたい。魔法とか、道具とか使えばそういうのもいつかできるようになるのでは? とか勝手に思っている。

 俺はうさぎの獣人だから、その適正でいうと草原とか平地の方がずっと動きやすい。でもそう言う場所でばかり戦えるわけじゃないのだ。

 襲い掛かってくる魔物への対処をすぐさま行う。この山で普段生息している魔物に関しては、割と簡単に倒せるようにはなっている。

 食べられるものばかりを倒すようにはしている。もしおそいかかってきてやむをえずに倒すのならば別だけど、理由もなく魔物を倒すのはどうかと思うし。あとは素材として使う場合は別。

 魔物とはいえ、結局同じ命であることには変わりないので無差別に倒しても良いことないしな。

 大体、死体の処置なども上手く出来なかったらそれだけで逆に魔物がゾンビ化したりもしたりするらしいし。うん、そう言うの発生すると大惨事らしい。まぁ、余程の条件が重ならないとそんなことは起こらないっぽいけれどさ。

 俺って、結局耳も使って戦いたいから、敵対する魔物が毒などを持つ存在だったら考えないとな。でもまぁ、癒し系の魔法も使えるからその辺でどうにか対応できるか?

 常時、自分の身体を治し続けられるぐらいになれたらそれはそれで戦い続けられていいよな。

 うん、そういう戦い方はロマンがあって俺は好きだ。効率を求めることも当然大切だし、無駄なことばかりするのはどうかと俺も思っている。

 ただとはいえ、俺は自分にとってかっこいいと思えないような戦い方はしたくない。あくまで俺が許容できる範囲に、こういう戦い方だといいなっていう動きをしたい。

 そういうのを出来るようにするためにも、どんどん力は付けないとだめだよなとも思っている。

「これで解体をして……」

 今、俺は倒した魔物を解体している。小さい魔物なので、この場で解体をしてそのまま食べようと思っているのだ。

 俺、結構自給自足で自分で狩ったものを食べることも多いんだよな。調味料とかも持ち運びが簡単なものは持ってきたりしている。火を熾して、焼いて、それらをかけるだけでも十分美味しく食べられるし。

 でもちゃんと両親から頼まれたこととかはちゃんとしている。それに俺が狩った魔物のお肉とかは、村にちゃんと受け渡しているしな。そうすることで村にも貢献しているので、比較的自由にしていても文句は言われない。

 相変わらず年の割には子供らしくない変な行動ばかりしているから、そのことに関しては変な視線を向けられたりはしているけれどな! また、変なことをしているよ……っていう呆れた目ではよく見られる。

 俺、村人たちの前でも特訓を行っているし。

 でも俺と同じうさぎの獣人って、一緒になって特訓とかしてくれないんだよな。耳を強化するのってロマンなのにさ。

 普通のうさぎの獣人はそんなことをしたがらない。というか、戦うことを嫌がるタイプの人の方がずっと多いんだよ。だから根本的に合わなかったりもする。逆に父さんたちみたいに肉食系の獣の獣人たちとの方が話は合う。

 そっちは戦闘が好きだったりするし。

 俺は転生者だから、こういう変わった思考なんだろうなとは思っている。



 



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