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同級生と龍

葵の能力の一つ《魔法制作(クリエイト)》はその名の通り魔法を作ることが出来る能力だ。


魔法制作(クリエイト)

ありとあらゆる魔法を作ることが出来る。

作る魔法によって使用魔力が違う。


中々に面白い能力だと思う。



今回はおれと葵だけでのクエスト依頼だ。

蓮華は調べものがあると言って街の大図書館に向かった。


ということで葵と湖のクエストを受けた。


メインターゲットは河童。

というのはおれが名付けただけでホントはコポラというモンスターだ。


見た目から河童に似てたからそう呼んでいる。


「おし。到着。」

ギルドから片道30分と意外と近くにある。


これでも近い方である。

そのうち馬車とかも用意しないとな。


「夜空君。夜空君はどういう人嫌い?」

「いきなりだな。んー自分の考えを人に押し付ける人。かな。」

「なんで?それって意見の共有とは違うの?」

「大分違う。意見の共有は意見を言う事で押し付けはその意見を無理やり押し通そうとすることだ。」

「といってもおれ個人の考えだから合ってるかどうかは分からないけどな。」


「じゃあ、逆にどういう人が好き?」

「んー。可愛い子とか?」

「可愛ければ誰でもいいの?」


葵のジト目が心にくる。


「そ、そういう訳じゃない。髪は短い方がいいとか黒髪より茶髪がいいとか他にも色々ある。」

「そうなんだ。よかった。」

「?なにが?」

「なんでもないよ。」


葵はなにがしたかったのだろうか。

嫌いなタイプと好きなタイプを聞いて何をするつもりだろうか。全く分からん。


女心は複雑すぎてよく分からない。


もう少しギャルゲーみたいに選択肢とかがあってもいいんじゃないかとずっと思っている。



後で気づいた事だが葵が最後喜んだ理由はおれのタイプが葵と似ていたからだった。


だから、なんだと言う話だが。


*****************


湖に到着して20分ほど探しているが一向に河童は見つからない。


出現ポイントは近くの川からこの湖に入ってくる河口部分だと説明にはあった。


しかし、3つある河口の内どこにもいなかった。

いたのは湖に水を飲みに来ている鹿とか小動物位。


普通に日本でも見られる光景だった。


「どこにもいない。誰かが狩った後だったのか?」

「でも、それだとここにくるあいだに誰かとすれ違うんじゃない?」

「それもそうか。」


ギルドから湖まではほぼ一本道でちらほら横道がある程度だ。

河童を倒したのならそのままギルドに向かうはずだ。

しかし、ここに来るまで誰ともすれ違ってはいない。


「取り敢えずもう少し待ってみるか。もしかしたら湖の中かもしれないし。もう少しおれと二人きりだけどいいか?」

「うん。大丈夫だよ。」


葵は前の世界でいじめを受けていたと聞いたが意外と大丈夫なんだな。

それとも、無理をしているのだろうか。

それは、彼女の顔からは伺えなかった。



一方蓮華は街最大の図書館に来ていた。

少しでもこの世界のことを知ろうと思ったからだ。


蓮華が知っているのはこのくらい。


・この世界世界に来たのは日本人。

・この世界では身体能力が大幅上昇する。

・今いるメンバーには特殊な能力がある。

・それが、どういうタイミングで現れるか分からない

・夜空はそれを『視る』ことが出来る。


この二日でそれだけ集めれば大したものだと思うが。

蓮華的には足りないらしい。

確かにこの世界の重要なことは何一つとして分かっていない。

そんな訳で大図書館に来ている。


(さてと。どこから漁ろうかしら。)


蓮華はこの世界にまつわる書物から漁ることにした。


この世界の歴史を簡単に説明するとこうだ。


今いる時代から大体1000年前。


天の神と地の魔がこの地上で衝突した。

これを聖戦は呼ばれる。


聖戦は50年という長い歳月を掛けて終結した。

聖戦を終結に導いたのは魔を裏切った一人の少年だったという。

少年は魔の主力であり要だったためその均衡は簡単に崩れ魔は敗れた。


少年も魔の一員であることからある条件下でないと本気が出せないようにされてしまった。


それからこの地上でも人が暮らせるようになり。

そこから、『帝国』、『王国』、『法国』の三国に別れてくらすようになった。


そして現代まで特に大きな戦争や災事もなく平和だという。


次に蓮華が漁ったのはこの地域にのことがある書物だ。


この地域は冒険業が盛んで大体の冒険者はらこの地域から始めるとか。

理由として、凶暴なモンスターがいないこと。

小動物が多くなにかあったらすぐに分かること。

(小動物が全くいなくなるから。)

しかし、決して近づいては行けない場所がある。


─────湖だ。


その単語を見た瞬間蓮華は寒気がした様な気がした。

さらにページをめくる。


湖には水龍が住んでいるといわれあまり騒いだり湖に危機が迫ると出てきて人を襲うという。


特に魔剣持ちには酷く辛辣で一切の躊躇なく攻撃するという。


いけない。

そう思って蓮華は夜空の元へ行こうとしたその時。


外から図書館の窓が割れるんじゃないかというくらいの轟音が響いた。


窓の外を見ると一体の龍がいた。



いきなりの轟音におれは身構えた。


河童を探して疲れたからちょっと休憩をしていたところ湖から水柱が上がった。


水柱が収まると一体の龍が姿を現した。


湖から出てきた体は蛇のようでいて全身が鱗で覆われているため生半可な武器では擦り傷一つ負わせることは出来ないだろう。

次回水龍戦。

戦闘シーン...難しい。

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