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死闘と生活準備

今回はセリフテキストが多めだと思います。


その日の夜。


宿で一部屋しかとらなかったおれ達は一緒の部屋で寝ることになった。

年頃の男子校生としてはかなり危惧することは沢山ある。


いや、まぁ、おれが自粛すればいい話なんだけどそれが苦行である。


考えてもみてほしい。


同い年の女の子(美少女)が隣で無防備に寝ていたらどうだろうか。

そういうことに興味が無ければ別に可愛いなで済むがそうでなければかなりの苦行となる。


その苦行を耐え抜いた結果。

寝不足である。


そもそも最初、おれは床で寝るつもりだった。

ベットが二つしか無かったから女の子二人に寝てもらおうと思ったから。


しかし、『床じゃ疲れ取れないでしょ。』といっておれをベットで寝るように強制した。


強制したというのは、『寝ないと明日夜空に変なことされたって言いふらす』という。


かなり冗談にならないことを言われたからで仕方なくベットで寝ることになった。


一つだと狭いから二つのベットをくっつけて寝た。


だから、両側に女の子が寝る状態となりおれは一晩中自身の欲望と死闘を繰り広げていた。

よって寝不足である。



「どうしたの?夜空。顔色悪いわよ」

「もしかして、私寝相悪すぎた?」

「いや、大丈夫。ちょっと考え事してたら寝そびれただけどから。」


と、適当な嘘をついておく。


なにが1番怖いって自覚が無いことだもんな。

自覚がないって幸せだな。


「これからどうする?一応この世界で暮らしていける程の状況にはなっただろ?」


「そうね。でも、それは一時的なものよ。いつか底を尽きるわ。その前に収入源を確保しておいた方が良さそうね。」

「というと、冒険者がいいのかな?」


「冒険者?そんな職業があるのかまさにファンタジーだな。」

「冒険者はあくまで総称。実際はもっと細かいわよ。」


剣士

騎士

弓使い

暗殺者

魔法使い


主にこれらが主力職業だ。

しかも、これから派生して様々な職業があるらしい。



「といっても、おれと蓮華はいいとして葵は大丈夫なのか?」

「私はちょっと無理かな。運動音痴だし。」

「そうね。葵は見学ね。無理に戦う必要は無いもの。そのための男の子でもあるしね。」


つまり、おれは駒ですか。そーですか。


────────いじけるぞ。



とはいえ蓮華の言う通りだから従うしかない。


「冒険者やるにしても装備とか揃えなきゃいけないな。」

「そうね。さすがに素手では限界があるだろうしね。」


猪は拳でいけたがこの先ずっと素手という訳にはいかなくなる。



俺達は武器屋に行った。


そこには色んな武器が置いてあった。

普通の剣や盾。

一つ上をいくと大きな大剣や白銀の刃を持つ剣などが所狭しと置いてある。


そういうのに興味があるから目移りしてしまう。


「あ、これ。アレに似てるな。」


おれが手に取ったのは全身真っ黒な剣。

前の世界で見たアニメのキャラが持っていたものに似ている。


正直一目惚れだった。

振り回してみたところ問題なく戦える重さだった。


うむ。これにしよう。


「お!お前さんそれ持てるのか?」


声を掛けてきたのはこの店の店主だった。

おれ達が入ってきても新聞から目を話そうとしなかった無愛想店主だ。


「あぁ、問題なく持てるが?」

「それ、かなり重いんだ。俺でも運ぶのは一苦労だ。」


店主の見た目は筋肉隆々のいかにも元冒険者といった感じの見た目をしていた。


そんな人でも運びずらい剣って誰が買うのだろうか。


「うちにきた連中は大体の奴がそれを見るがさっきも言ったようにかなり重い。だから、ずっと売れ残ってたんだ。欲しければやる。代金は要らない。こっちも処分に困っていたところだ。」


まぁ、確かに道端に剣を捨てるわけにはいかないしそもそも持ち上げるのも一苦労だから移動させるもの億劫なんだろう。


「分かった有難くもらう。」


《神眼》で剣を見てみた。


魔剣・ザード

スキル[闇属性付与]、[呪い]、[不壊]、[共鳴]

能力《魔法破壊(スペルブレイク)》、《???》



[呪い]

その物を使用すると実現。どういう形で実現するかは不明。


[共鳴]

呪いを解除するスキル。所持者がその物に似ていれば勝手に共鳴する。


この剣強すぎね?

だって、壊れないしなんか属性まで付与されるし能力も魔法消せるしもう一個はわかんないけど。


おれが今回買ったのは剣だけだ。

盾も買おうか迷ったが重いし移動の邪魔にしかならないことが分かって辞めた。


蓮華が買ったのは弓にスコープみたいのがついた弓だった。


「これで必中ね。」


それはいいことだ。


しかし、何故おれの頭を見る?おれなんかした?


心辺りが全くない。昨日の夜はちゃんと我慢したしな。うむ。分からん。


武器屋で買い物を済ませておれ達はギルドに向かった。




「ようこそ。ギルドへ。新規のご登録ですか?」

「あぁ、そうだ。」


受付してくれたのは葵にも負けないくらいの可愛い受付嬢だった。


蓮華は可愛いというよりは綺麗と行ったほうがしっくりくる。


「では、冒険者について説明しますね。」


・冒険者は全員冒険者ギルドに加入している。

・冒険者は全員ギルドカードを持っている。

・ギルドカードは個人にあり複製、偽造はできない。

・冒険者の失踪、死亡にギルドは一切関知しない。


実際はもっと細かいが重要なのはこのくらいだろう。

あと、冒険者五人でユニオンというものが立ち上げられるらしい。


ゲームでいうところのギルドにあたるだろう。


「以下のことに注意して活動して下さい。これがギルドカードです。」


おれたちはギルドを後にして森に向かった。



しばらく狩っていると、どこからか矢が飛んできた。

飛んできた矢を全部打ち返した。

飛んできた方向を見ると数体の緑のモンスターが何やら喋っている。



グリーンゴブリン

Lv3

スキル[棍術]、[弓術]、[集団]


やっぱりゴブリンだった。


見た目はゲームとほとんど同じで小鬼にいろが付いた感じ。


おれは地面を勢いよく蹴ってゴブリンたちがいる木を駆け上った。


この世界に来てから体がものすごく軽い。

だから、こうやって木を駆け上ることもできる。


「ギギッッ!」


突然おれが現れて驚いたゴブリン達は木から木へと移ろうとした。


そこを蓮華が狙撃してゴブリン達は地面に落ちていく。


「さすが弓道部。的が小さくても必中だな。」

「さっき買ったこの弓のおかげね。」

「蓮華凄い。私は何もできないのに。」


「葵は料理が得意じゃん。おれは料理できないからな。いつもカップ麺かコンビニ弁当だったし。」

「夜空君はお父さんとお母さん、居ないの?」

「いや、居なかった訳じゃないんだけど共働きで帰るのは二人とも夜中だから。一応姉貴がいたけどこっちも料理は全然で。だから結局そうなちゃうんだよ。」

「そうなんだ。その、夜空君は日本に帰りたいと思ってる?」


「なんで?」

「その、私はもうこのままこの世界に住んじゃってもいいかなって思ったの。ごめんなさい。」

「理由を聞いてもいいか?」

「うん。私は前は学校でいじめられてて唯一部活動はそんなことがなかったから部活動に真剣に取り組むようになってだから、料理は得意だし帰りたくはないの。」

「そうなのか。あーなんでそこにおれはいなかったんだ。ちくしょー!」

「ありがと。夜空君は優しいね。」


そういって葵ははにかんだ。

おー!今のは150/100点の笑顔だな。


「二人ともイチャイチャしないの。よかったら今日夜部屋開けようか?」

「余計なお世話だ!」

「蓮華。そんな風に見える?仲良さそうに見える?」


葵さんや。なんで、顔を真っ赤にして嬉しそうに俯いているんですかね。


「えぇ、見えるわよ。そりゃもう恋人同士みたいにね。」

蓮華が悪ノリし始めたのでは話を無理やり外す。


「それより、このまま狩るのか?それとも一回帰る?」


腕時計で丁度12時を指している。


「あ、私昼食作るよ。夜空君≪無限収納≫から道具と狩った動物のお肉出してくれる?」


≪無限収納≫

おれの能力の一つ。

物体を亜空間?にしまう能力。

生物は不可能。死体は可能。


そんなに入れたことないから限界が分からないけど『神眼』で無限ってあるから多分無限だと思う。

おれは言われた通り料理道具一式とさっき狩った鹿みたいな肉を出した。


こうして探索する時に気をつけらければいけないことは料理中が最もモンスター達が寄ってくること。


葵が作る料理に釣られてどんどんモンスター達が寄ってくる。

それをおれと蓮華で殲滅する。


出来上がった料理はやっぱり美味かった。

異世界転移してみたい!(切実)


異世界転移って夢ありますよね。

そこで無双してみたい。

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