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異世界転移、生活作戦

同サイトの『最強は異世界でも最強ですか?』を執筆中に書きたくなったので書いてみました。

(ちゃっかり宣伝)


この作品も上の作品同様、超不定期更新です。

突然だが人間が100メートルの高さから落ちたらどうなるだろうか。


勿論死ぬ。

どんなに運が良くても無傷では居られない。


おれこと蒼嶺夜空は絶賛落下中だ。


高校生のおれは4時間目の授業が終わって昼休み。

中庭で友達と昼飯を食べていた。


途中トイレに行きたくなったからトイレに行って戻ろうとしたらトイレの入口が無かった。


窓は空気の入れ替え用の小学生が通れるかどうかの窓だけ。とても高校生がで入り出来る隙間はない。


入ってきたはずの入口が閉じられていて出ることができない。


どうしよか悩んでいたら床が抜けて落ちた。


既に落下して5分は経っている。


「いつまで落ちるッ!」


おれは暗闇の水?の中に落ちた。

とりあえず泳いでみる。

直ぐに岸についた。


改めて辺りを見渡してみる。

すると、次第に景色がハッキリしてくる。


どうやら森の中にいるようだ。

好奇心から探索して見たくなった。


自分でもバカだと思うが好奇心の方が勝っておれは歩き出した。


といっても森は直ぐに終わり街らしき場所に出た。


これまた好奇心で街に入った。


すると、あるこのことに気づいた。

人を見るとなにか数字と文字が現れた。


お、これはもしや《ステータス》ではないか?

ゲームをしている人なら分かる、《ステータス》


攻撃力とかHP(ヒットポイント)とかのアレである。


試しに自分を見てみた。



蒼嶺夜空

性別:男

Lv1

スキル[剣術]、[体術]

能力《神眼》、《???》、《???》、《???》、《???》《???》



自分のも見ることが出来るらしい。

《ステータス》は神眼の能力かな?


?の項目が多い気がする。


それにしても能力とかもあるしスキルもある。

完璧にファンタジーだな。


そんなことを考えながら歩いていると気になる《ステータス》の持ち主がいた。



琴葉葵

性別:女

スキル[料理]、[育児]、[慈悲]、[癒し]

能力《万能料理》、《???》、《???》


鈴峰蓮華

性別:女

スキル[弓術]、[勤勉]、[統率]、[交渉]

能力《完全記憶》、《???》、《???》



どう考えても元いた世界の名前だ。

それに、ご丁寧に制服まで着ている。

どこのか分からないけど。


取り敢えず声をかけてみる。


「なー。お前らって日本人?」


いきなりお前ら呼ばわりはどうかと思ったがこれ以外に呼び方が分からなかったから仕方ない。


「そうですけどなにか?」


清楚系の女の子がぶっきらぼうに言った。

黒髪を腰あたりまで伸ばした美しい女の子だった。

やっぱりお前ら呼ばわりが不味かったか?


「蓮華。この人私たちと同じだよ。ほら、制服着てるし。」


蓮華ってことはこっちの自然な茶髪を肩のところまで伸ばした髪をしているのが葵か。


「あら、ホント。また、ナンパかと思ったわ。」


「ごめんなさいね。ここに来てから声を掛けられる事が多くなって適当に答えるようになったのよ。」


「あぁ、おれは蒼嶺夜空。高校生1年生」

「私は鈴峰蓮華高校生2年生」

「わ、私は琴葉葵です。高校生1年生です。」


やっぱり蓮華は先輩だったか。そんな感じはしてたけどさ。


「蓮華達はここに来てどのくらい経つ?」

「そうね。20分と言ったところね。夜空は?」


後輩のタメ口にも寛容な蓮華先輩流石っす。


「おれも同じだな。さっき、この街に着いた。下が池で助かった。」

「あ、だから濡れてるんだ。」


葵と目が合う。

みるみる内に顔が赤くなっていく。

ふいっとそっぽを向かれてしまった。

なんか可愛い。


「ところで夜空1つ相談があるのだけど。」



「これから私達と行動してもらえないかしら。」

「なんで?」

「ほら、女の子だけじゃ色々物騒じゃない?それに、男の子が入れば声も掛けられないでしょ。」


それは、つまり、その全てが俺に降りかかるという訳ですよね?

決闘とか申し込まれたら勝てる自信ないぞ。


しかし、2人とも声を掛けられるだけあってかなりの美少女だ。

一緒にいて悪い気はしないだろう。


「構わないぞ。俺も可愛い2人と居られるのは悪い気はしないからな。」


「ありがとう。」

「わ、私が可愛い?眼科に行った方がいい気がする。」


葵は何を言ってるんだ?十分に可愛いじゃないか。



「で、これからどうする?」


ここはどこかも分からない未知の世界。

帰る方法を探すのが先に だろうけどまず何をすれば良いのかわからない。


「そうね。まずは食料ね。その次はお金。その次に宿ね。」

「段取りがいいのは助かるがなんで分かる?」

「この世界に来て葵に会うまで情報を集めてたの。」


まー頼れる先輩だこと。


「食料は確か森の中の動物から獲れるはずだ。お金はそれを売れば手に入るし宿をとるにもお金がいるから、まずは動物を倒しに行こう。」


いかにも分かってます風にしているが実際はほとんどゲーム知識である。


学校の友達と遊ぶこともあったが特に用事がない日はずっとゲームをしている。

それこそ格ゲーからほのぼのとした農園系まで様々だ。

今披露した知識は前にやった異世界転移もののゲームで主人公が言っていたセリフを丸パクリしたものだ。



俺達は森に入った。

最初に通ったときは分からなかったかが今改めて見ると木が生い茂っていて地面は暗くなにか目印がないと迷ってしまう程だ。


「あ、あそこに猪みたいな動物がいるよ。」


葵が指した方向を見ると700CCバイク(レーシングバイク位)ほどある猪がいた。


「あれはデカ過ぎないか?あんなのに突進されたら死んじゃう気がする。」


700CCバイクに突っ込まれる様なものだからな。


「大丈夫よ。遺骨は拾うわ。」


うん。なにが?

今の発言のどこを聞いたら大丈夫と思えるのだろうか。

むしろ不安要素しかない。


「冗談よ。半分は。」

「半分は本気なんだね。」


冗談はさておき、猪の倒し方をきめる。

といっても武器がないので拳で殺るしかないのだが。


俺はこっそり近付いて猪の横っ腹に拳を叩き込む。

拳を受けた猪は逃走した、かと思いきやこちらに突進してきた。


俺はさっきより腰を落として構える。


猪が射程圏内に入った瞬間正拳突きを放つ。

こう書くとカッコイイんだけどね。

ぶっちゃけタダのパンチである。


渾身のパンチを鼻に受けた猪はその場で倒れた。


ふー手強い相手だった。


「お疲れ様。どう?」

「中々いいんじゃないか?これなら俺たちで食べても十分に売れる量は獲れる。」

「料理は任せて。前の世界では料理研究会入ってたから。」

「私は弓道部所属よ。」

「へーそうなんだ。おれは、特には入ってきた無かったな。あ、でもよくチャンバラしてたから木刀を振り回せるぞ。」



これは特徴がない唯一の取り柄?でもあった。


容姿に特筆すべき点はなし。

運動も可もなく不可もなく。

勉強は全然ダメ。

別にモテてた訳でもない。


というどこでもいるような普通の男子高校生。

そんな奴が異世界に来てしまった。

この先が俺的に1番心配。


「てか、これどうやって運ぶ?」

「「え?夜空(君)が運ぶんでしょ?」」

「あ、はい。」


デスよねー。

俺は猪の足を両肩で支えるようにして担ぎ上げて街に戻った。


帰り道は勿論分からないけど蓮華の《完全記憶》で無事帰る事が出来た。


街に戻って猪を売った。

俺達全員相場が分からないからここは蓮華の[交渉]スキルの出番だった。


最初銀貨60枚だったのを金貨5枚まで引き上げた。


ゼッテー蓮華は敵に回したくない。


ちなみに、この世界の貨幣のレートはこんな感じ。


銭貨100枚=銅貨1枚

銅貨50枚=銀貨1枚

銀貨20枚=金貨1枚

金貨10枚=ミスリル貨1枚


一般的には銀貨で生活は出来るらしい。

ミスリル貨なんてものは富裕層の中でも更に富裕層、又は王家しか持って無いらしい。


あ、この情報全て蓮華が聞いた情報です。

いったいどれだけの情報を集めたのだろうか。


お金の管理は蓮華に一任して俺達は宿屋に向かった。


「いらっしゃい。お泊まりかな?」


宿屋らしき場所に入るとよぼよぼのお婆さんが受付の所に座っていた。


「えぇ。部屋を一部屋借りたいのこれでどのくらい泊まれるかしら。」

「金貨とは珍しいね。そうだね、10泊はできるよ。夕食付きでね。」

「では、それでお願いします。でも、今日の夕飯は自分達で作ります。」

「はいよ。」


流石最年長。進行がスムーズだ。


あれ?ちょっと待てよ。今()()()って。


「ちょ!蓮華。なんで一部屋なんだよ。俺はどこで寝ればいいんだ?」

「経費削減よ。寝るのは一緒の部屋でいいでしょ。その代わり変なことしないでよ。」

「頑張る。」


まぁ、そんな度胸はないから大丈夫だとは思うが。


1日目からこの調子でちょっとこの先が心配になった。

この作品はもう一つの作品(前書き参照)とは一味違った作風で作ってあります。


よければ先の作品も読んでいただければ幸いです。

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