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救いようの無い何か

貧欲の劣者

羨望はそう言った。

しかし彼はそれを否定した。

もう俺は貧欲の劣者じゃない。

俺はただの見知らぬ旅人さ。

羨望の狂者と俺たち全員はこの時多分意見が合致したと思う。

(何言ってんだ、コイツ))この人)あの人))あいつ)っと。

この先は多分別れた。

所詮お前も敵の仲間だろ?。何が見知らぬ旅人だよ。

俺はこう思った。

俺以外がどう思ったかは知らないが多分全員が困惑した。

しばらく無音の空間・・・訂正、建物の燃える音しか聞こえない空間が続いた。

先にその空間を破ったのは羨望だった。

貴方がそんなこと言うなんてね。

(裏切った)って考えていいのよね?。

じゃあ容赦は要らないわねと言い魔法陣を展開する羨望。

・・・敵の裏切り者でもサラは守るだろうか。

多分守るのではないか。

なら俺も守るべきだろう。

5元魔法を展開して羨望の展開した魔法陣に向ける。

・・・羨望、俺が裏切り者だって?。

彼の声に少しドスがかかり彼を中心にバリアのような物が広が・・・

語り部交代だな。

どうも初めまして貧欲【gluttony】カードを持つ者だ。

まさかこの能力をまた使うとは思わなかったよ。

貧欲の能力・・・創作。

自分の思い描いたように出来る。

時間を止めるのも簡単だ。

ならなぜこの能力を使いたがらないかって?。

・・・言うなればコイツが嫌いだと思うとそいつが死ぬかも知れない。

感情を抱けない。これがどれだけ辛いか誰も知るはず無いさ。

魔王軍なら尚更だった。

ここまで動いたらもう魔法は外れるだろうな。

語り部の権利を返還するぜ。

って・・・瞬間移動しただと。

羨望の撃った魔法は外れ建物を更に破壊した。

・・・あら?、裏切っておいて能力だけは活用するのね。

使いたくないさ。事実、久々に使ったよ。

魔王様から頂いた能力を使わなかったなんて貴方貧欲じゃなくて怠惰になれば良かったんじゃないの?。

魔王様ったら何でそこを間違えちゃうのかしらと笑う羨望。

しかし乾ききって表情だけの作られた笑いだと言うのがすぐわかった。

相変わらずの乾ききって愛想の無い笑いだな。

皮肉めいたことを言い挑発とも受け取れる行動をする彼に羨望が言う。

生憎裏切り者に見せる笑顔なんてこれぐらいよ。

それは失礼。

・・・理解に苦しむ俺を置いてどんどん二人の会話はヒートアップしていく。

俺、ハブられてね?。

えっと、まずあんたは部下だった奴なんだな?。

聞いてみるが返事はない。

シカトされてるのか気づかれてないのかどっち何だ?。

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