魔導師は冗談通じない
第6本部で俺らはダレンと雑談を交えながら
隊員が淹れてくれたコーヒーを頂いている。
しかし旨いな。このコーヒー睡眠薬を入れられても気付かないんじゃないか?。
陽さん、サラッとフラグみたいなもの建てないでください。
それは比喩してんの?揶揄してんの?。
揶揄してんなら控え目に言って死ねばいい。
・・・やっぱキッズにはこの言い方はうまく理解出来なかったか。いや、残念だな。
お、オイオイ止めとけって。
ダレンが焦り顔で言う。
いやいや流石に誉めてんのに死ねなんて言われたら普通はこんな反応しますよ?。
・・・アンタも言ってくれるね?。そんなに来世が楽しみか?。
何が(控え目に言って死ねばいい)だよ。素直じゃねぇな?。
そういった俺の方へ手をかざし魔方陣を展開する。
おいおい!隊長!、アンタも冗談通じねぇな!?。
周囲の空気が氷結したように冷え込みサラの方に冷気が集まっていく。
ダレン、少し黙ってて。
冷気から電気が発生し魔方陣に集まる。
・・・雷雲の原理で電気を?。
アヤちゃんが興味深そうに言う。
しかも相当強い電撃を出せるように大量の冷気を集めたようね。
自分は魔法を使えないくせして。
とエリスさんが呆れ気味に言う。
そして放たれる電撃は俺に当たり体に走る電気を感じながら俺の意識がフェードアウトした。
・・・ここは?。
目が覚めると俺はベッドの上にいた。
病院の天井では無いためここは病院では無いのだろう。
あ、起きました?。
とアヤちゃん。
このまま死ねば良かったのに。
とサラが言う。
今度キッズとか言ったら電撃とかじゃなく5元魔法でいくから。
殺さないだけありがたく思いなさいとついでに言いながら立ち去るサラ。
・・・どうでしたか?、5元魔術師の電撃魔法は。
含み笑いのアヤちゃん。
あぁ、死んだかと思った。
・・・でもアヤちゃんの勉強になったろ?。
魔力減少の少ない冷却魔法で冷気を作り冷気の中で作られる静電気を集めて電撃を生み出す。
本来電源がなければ撃てない電撃魔法だが冷気の静電気も電源になり得るって事が。
まぁそうですね。
いい勉強になりました。
まぁ陽さんは死にかけましたけど。
アヤちゃんが苦笑いをする。
全くもう、陽くんは5元魔導師に勝てるわけ無いじゃん。
魔法も覚えてないのに。とエリスさん。
へぇ・・・アンタ、魔法も覚えずに私に挑んだわけ?。
一丁前に勇気だけはあるんだね?。
コーヒーを手に持ったサラが鼻で笑って言う。
ならあんたに教えてやろうか?、最強の5元魔法を。
・・・まぁ5元魔法の中では下の中ってとこか。
まぁそれでもアンタの魔力はそこそこ量がある。
5元魔法も撃てるはずだよ。
・・・にしてもそれの魔力を使わずによく今日まで生きて来たな?。
逆に尊敬モノだ。と言うサラ
てかそれ控え目に言わなくても宝の持ち腐れだから。
後、・・・アンタは魔王を倒す為に冒険してんだろ?。
なら一発くらいドカンと食らわせるもん持っておいた方が気休めにはなんでしょ。
・・・まぁアンタの意思に任せるよ。
やるのか?、やらないのか?。
・・・ここで俺が5元魔法を覚えると俺は5元魔導師になれるのか?。
私が聞いてるのは「やるのか、やらないのか」だけだ。
他の意見は受け付けない。
いいよ、やるよ。
魔法を撃てる仲間が一人より二人居た方がいい。
アヤちゃんばかりに負担かけてらんないからな。
俺が守られてばかりにはならない。逆にコイツらを守りたい。
エリスさんもアヤちゃんもマーガレットも。
俺の大切な仲間だから。
次の言葉を言う前にサラが遮る。
はいはい、やるんだな。
なら明日から練習だ。
私はお前の教官だ。
生易しいモノは無い。
覚悟しろ。
・・・まぁなんだろうな。
本部に連れてこられて電撃打たれて属性史上最強の5元魔法を教えてもらえることになったと。
全く何なんだろうな?。




