や、やった!。い、生きてる!。
ダメだ、声が震える。超怖い、体格的に。
あぁ俺らか?。俺らは・・・
魔導第6衛兵団 魔王軍幹部討伐部隊
隊長の5元魔導師、サラ・リントスと
副隊長の地面魔導師、ダレン・ルークだ。
変な空気がすると思って来てみたら・・・アンタか。
・・・はい?、あの。あなたが隊長?。
あなたじゃなくて!?。
とアヤちゃんが驚愕の叫びを上げる。
ちょこんといる子が隊長って。
しかも5元魔導師だと?。
五つの属性を極めた魔導師がなることが出来る職業だぞ。
まさか冗談だろ?。
5元魔導師はなるまでに早くて60年は掛かる。
あの容姿で5元魔導師?本当かよ。
そうだけど、何?私が隊長でなんか不備でもあるの?。
まぁまぁ落ち着けって。
いや、無いですけど。
・・・この壁、貴方が作ったんですか?。
あぁそうだ。
いつでも展開出来るのに相手が魔法を放って絶望的な時に展開して好感度を上げる。
控え目に言って自害してほしい。
なぁ隊長?、(吊り橋効果)って知ってるか?。
その話は何百回、何千回も聞かされてる。
・・・そうかい。
土の壁がガラガラと崩れ羨望の狂者が現れる。
まさか衛兵が出てくるとは・・・ね。
その言葉とは裏腹にとても満面の笑みを浮かべていた。
どうしましょう♡。私、捕まれば死罪は免れないわね。
・・・でも私を捕まえられればの話だけどね?。
新しい魔方陣が組まれ詠唱をしだす。
・・・次は違法魔術か。
本来魔術はそれほど殺傷能力を出すことはできない。
しかし自分の命と魔力を使うことで威力を最大まで高める法律により禁止されている魔術。
まだ罪を重ねるか・・・。
サラも魔方陣を展開し詠唱を始める。
・・・すごい、これが魔法?。
周囲の空気が淀み酸素が消失したかのように呼吸がしづらくなる。
ここから離れるぞ!。
爆発に巻き込まれる!。
ダレンが叫びながら退避を促す。
爆発するんですか!?。
あぁ、嬢ちゃん。上手くいけば衝撃波で済むが下手したら爆発する。
貴女の魔法と私の魔法、どっちが強いかしら。
そう言い魔法を放つ狂者
罪を重ね罪無き者を襲い自分を満たしたいがために人を殺めた。
アンタに下る判決はそうそう優しくは無い。
そんなこと分かりきってるわ。魔王の部下ですもの。
両者が放った魔法がぶつかり生じた衝撃波で周囲の地面が窪地になる。
ひゃぁああ!飛ぶ!、吹っ飛んじゃう!。
エリスさん軽いですもんね(今。
軽いって言うな!。
こんな会話をしているが
現在、目の前は砂埃が舞ってどこに誰がいるかわからない状態である。
・・・チッ、逃げられた。
舌打ちをして砂埃から現れたのはサラであった。
惜しかったなぁ。
ダレンが笑いながら言う。
っるさい!、・・・とにかくまずは本部に戻るしかないわ。
・・・俺らはもう行っても大丈夫なのか?。
あぁアンタらの身柄は一回こっちに預からせて貰う。
一応関係者だし。とサラ
それもそうだな。と同意するダレン
俺らの冒険は一時中断で行き先は第6部隊本部らしい。
安全は確保されたらしいな。




