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・・・あ、ヲワタ

何言ってるんですか!?。

だから逃げるって言ったんだよ。

何も考えずに突然出てきた敵の部下・・・作戦会議もなしにどう戦えと?。

逃げるしかなくね?。

アヤちゃんが詠唱をキャンセルして走ってくる。

・・・分かりました。なんか作戦を練るんですよね?。

まぁね、ここで対峙しても相手の方が強いのは明らかだ。

作戦を考えないとと言おうとした刹那

アヤちゃんの頬から赤い鮮血が流れる。

フフッ頂きます♡。

その血を手に取り舐める。

うわぁ・・・汚いっすよ?人の血を舐めるなんて。

あら、そうかしら?それより面白いものを見せてあげる。

手をかざし詠唱をしだす羨望の狂者

そ、それはアヤちゃんの魔法の詠唱・・・何で。

私は羨望。私に無いものならそのものを持つ者の血、肉、体液を取り込むことでそのものを取得することができるの。魔法、体質、能力すべて例外は無いわ。

だからってその力見せるために女の子の顔に傷つけるとか傷痕残ったらどうすんだよ。

アンタは俺の魔力を欲しがってるんだろ?。

大量の魔力はあとからでもゆっくりと貰える。

まずは脅しから・・・だから魔法から貰ったわ。

この存在まるごとチートめ。

なんとでも言いなさいな。

詠唱を完了させた羨望の狂者が魔法を放つ。

まだこれは脅し・・・まだまだこれからよ。

詠唱により完成した魔方陣から放たれる炎。

ねぇ、明らかアヤちゃんが使ってるときより威力高いよ?。

・・・この期に及んで皮肉を言ってるんですか?。

そんなガチトーンで言わないでよ。

陽くん逃げるの戦うのどっち!?。

良い作戦もないし・・・

はい、時間切れ。

もう待てない、逃げるなら逃げれば良かったものを。

あ・・・ヲワタ・・・

血の気が引いていく俺たちに向けられた魔方陣

じゃあ、これでおしまい。貴方の魔力も私の物。

アヤちゃん、詠唱に掛かる時間は?。

そっと耳打ちをしてみる。

ざっと二分、一気に魔力を込めるのならば一分・・・。

回避しようが無い・・・。

薔薇色どころか異世界生活さえ満喫してない気がしたがもう後の祭り。

もう魔方陣からは真っ赤に燃え盛る炎が放たれていた。

ここで死ぬのか?・・・リス地は何処からだろうか。

炎が俺たちを包み込む。

熱・・・くない。なぜだ?。

目を開けると目の前にはデカイ土の壁。

・・・間に合って良かった。

このタイミング見計らって発動した人が何言うのかと思ったら・・・。

背後から聞こえる野太い声とその発言に突っ込みを入れる幼さが残る声。

振り返り姿を見ても声を裏切らない屈強な男性とその隣にちょこんといる女の子。

年齢は10、11と言ったとこか。

それは言わない約束だろ!?。

控え目に言ってろくでなしね。

・・・あなた方は一体何者?

いや、助けて貰ったのは良いけど・・・なにこの人達、お、親子?。

いやいや、親子があんな会話するか!?。超暴言チックなこと言ってるけど。

あなた方は誰ですか?。

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