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「なら安心ですね。寄りたい所とかあったら、遠慮なく言ってくださいね。下手に夜道を歩かれるより、迷惑にならないんですから」

「分かっているよ。さて、そろそろ私達は行こうかね」

 中年の駅員が、若い駅員に声をかけた。

「それじゃ、また明日」

「ああ、頑張っておくれ」




 ―そして終電が行き、駅が閉まった。

 わたしは一人、薄暗くなった駅の中を歩く。

 そして一通り見回りを終え、誰もいないことを確かめると、駅員室に戻った。

 駅員室の奥に、給湯室がある。

 水場の下の棚を開け、水道のパイプが目に映る。


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