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「そうだねぇ…。相変わらず『迷い人』が多いぐらいだね。でも私達ではどちらなのか、見分けが付かないからねぇ」

 説明を受けているうちに、若い駅員がお茶を淹れてくれた。

「どうも」

 お茶を一口飲み、中年の駅員を見た。

「対処は?」

「とりあえず、いつもの通りだよ。あとはルカちゃんに任せるよ」

 困った様子の駅員2人に、私は苦笑した。

「はい、それがわたしの仕事ですから。それよりも帰り道にはくれぐれも気を付けてください。表の世の犯罪者には、わたし達の力は行使できませんから」

「分かっているよ。ルカちゃんの親族の人が、送迎してくれるから大丈夫」


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