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「階段を降りたらこんな所にっ…!」

「まあ地下鉄ですから。ここは来られる人が限られているんですけどねぇ」

 極稀に、彼のような人が来る。

「出口を探していらっしゃるんですよね? ご案内しますので…」

「いっいや、このまま電車に乗る」

 …やっぱり。

 まあ何となくは予想できる答えだ。

「…ご乗車ですか。では少々お待ちください」

 わたしは腰に付けていた機械を取った。

 そして操作すると、機械から小さな切符が出てくる。

「こちらをどうぞ。乗車券です」


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