開けて開けて
俺は自分の部屋にいた。
「……で、これはいったい何なのだろうか」
目の前には綺麗に包装された小包が1つ。
まさか入学2日目でこんなことになるとは……。
「開けてみるか」
危険なものは入っていないだろうし。
そう思い、リボンをほどき、テープを剥がす。
すると、中から箱が出てきた。
――そのとき、不意に嫌な予感がした。
「…………」
無言で箱を開ける。
箱が出てきた。
「……っておい!」
急いでその箱を開けると……、
また箱。
「……はぁ。マトリョシカ箱?」
ツッコみたいのだが、ツッコむ相手が不在だ。
「……さて、どうしようか」
捨ててもいいのだが、それでは△△に何か申し訳ない。
……それに何か負けた気がする。
俺は覚悟を決めた。
「最後までたどり着いてやる!」
それから俺は、箱を開け続けた。
開ける、開ける、開ける、開ける、開ける、開ける…………。
気付くと、すっかり外は暗かった。
「はぁ、はぁ、はぁ……」
既に箱は、ピンセットを使うほどのサイズと化していた。
「どうやったらこのサイズのものを包めるんだ……?」
……謎だ。
「というか、なぜこんなものを……」
そんな思いを振り切り、その後も黙々と作業に打ち込んだ。
そして、とうとうその瞬間は訪れた。
「これで、どうだ!」
……開ける。
どうやら最後のようだ。
いったい何が……?
目を凝らして見てみた。
そこにあったものは……、
「折り紙の…鶴?」
部活に入ったんです。疲れたんです。
……何を言いたいか。
はい。遅れてごめんなさい。




