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第二十一話 新しい景色

ベスト4まで行けた事で、私達は前より少し自信を持てるようになっていた。


「次も頑張ろう!」


みんなそんな気持ちだった。


次の試合へ向けて、毎日必死に練習を重ねた。


だけど。


次の大会で、私達はあっけなくまたベスト8で負けた。


甘くなかった。


他のチームも、ここまでどれだけ練習してきたのだろう。


私達のベスト4が、まぐれだったと思われたくなかった。


私達には攻撃力があった。


だけど、大事なレシーブ力が足りなかった。


そこを狙われると、次へ繋がらない。


攻撃まで持っていけなかった。


私達は、自分達の弱点を見直した。


そしてまた必死に練習した。


次の大会が迫っていた。


どうしても、ここでベスト5に入りたかった。


全道大会へ行きたかった。


気持ちが熱くなる。


自然と練習にも力が入った。


肩の痛みを抱えながら、それでも私は練習を続けた。


試合前日。


部活後のミーティングで、私はみんなへ声を掛けた。


「明日の試合、私達二年生にとって最後のチャンスなの。どうしてもベスト5に入って次へ繋げたい。だから、みんなの力を貸してほしい」


そう伝えた。


プレッシャーをかけてしまっただろうか。


だけど、本当に負けたくなかった。


試合当日。


いつになく、みんなが緊張しているのが伝わった。


もちろん、自分も緊張していた。


試合の笛が鳴る。


一試合目。


二試合目。


三試合目。


四試合目。


私達は勝ち進んだ。


次を勝てば、全道大会。


私は息を呑んだ。


対戦相手は、何度も練習試合や大会で戦ってきた互角のチームだった。


まだチャンスはある。


私は前へ進んだ。


笛が鳴る。


みんな必死にボールを繋ぐ。


相手も必死に繋ぐ。


お互い、負けたくない気持ちがぶつかり合っていた。


会場の空気も熱くなっていく。


行ける。


そう思っても、次の一点で押し返される。


これが、私達の最後のチャンス。


味わった事のない景色が見たい。


ここまで、どれだけ悩んだだろう。


どれだけ下を向いただろう。


それでも私は、負けたくなかった。


だからここまで来られた。


もう私は、このポジションに誇りを持っていた。


私がいるべき場所はセンターなんだ。


その気持ちだけで戦った。


だけど。


私達は、そのチャンスを掴む事は出来なかった。


試合終了の笛が鳴る。


新しい景色は、そこにはもうなかった。

ここまで読んでくださりありがとうございます。


この大会は、本当に気持ちが入っていました。


「絶対に全道へ行きたい」


その想いだけで練習していた気がします。


ベスト4まで行けた事で、チームもかなり自信を持っていました。


だからこそ、その後またベスト8で負けた時はかなり悔しかったです。


自分達の弱点もはっきり見えました。


それでも、「次こそは」とみんなで頑張っていました。


そしてこの頃の私は、やっとセンターというポジションに誇りを持てるようになっていました。


一年生の頃は悩んでばかりだったので、自分の居場所を見つけられた気がして嬉しかったのを覚えています。

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