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意識を無くした妻にAIを使って、妻の深層心理に問いかけて僕への愛を確かめる!

作者: 七瀬
掲載日:2026/04/18





“意識を無くした妻にAIを使って、妻の深層心理に問いかけて

僕への愛を確かめる!“




僕の妻は3年前に交通事故に巻き込まれて今までずっと昏睡状態に

なってしまった。

病院のベットで目も開ける事なくずっと3年間眠っている。

僕はいつか彼女が目を覚ましてくれると信じて彼女が眠りから覚めるの

を今か今かと待っているのだが、、、。

なかなか僕の思い通りにはならないみたいだ。



・・・そんな時、彼女の専属の医師が僕にこんな話をしてくれた。




『”口中さん、これは実験ではありますが、それでも奥様が目を覚ます望みが

ほんの僅かの可能性があるなら口中さんは試してみたいと想いますか?“』

『・・・せ、先生、何を試すというのですか?』

『”AIを奥様の脳と繋げて奥様の深層心理に直接問いかけて意識を取り戻せ

るようにしてもらうのです。“』

『・・・そ、そんな事、本当に可能なんですか?』

『一応、海外では事例として結果も出ていますがもし失敗したらもう二度と

意識は戻る事がないかもしれない、だから少しこの事を真剣に考えてもらって

結論を一度聞かせてほしいんです。』

『・・・わ、分かりました、少し考えさせてください。』

『これはワタシの意見ですが、可能性があるならワタシは試した方が

イイのではないのかと思います。』

『・・・あぁ、はい、少し考えさせてください。』

『勿論です、よく考えてください!』

『・・・はい、』






・・・僕は目覚めない妻の顔をずっと妻が眠る病室で見てきた。

いつか妻が目を覚ましてくれると信じて今まで頑張ってきたが、

僕ももう限界だったんだ。

“どうしても妻のあの笑顔にまた会いたい!“

また二人で時間をゆっくりでもいい進めていきたいんだ!

その為だったら? 二度ともう目を覚ます事がなくなったとしても

僅かな可能性があるならその可能性にかけてみたい!

また僕は妻と残りの人生を歩んで行きたいんだよ。

だったら、“僕は覚悟を決める!“




『”先生、決めました! よろしくお願いします。“』

『分りました、我々も全力を尽くします!』

『はい!』




治療方法はこうだった!

妻の頭にAIと繋がった機材を装着させ、後はAIに妻の深層心理に

直接アクセスしてもらい現実世界に戻してもらうというモノだった。

勿論リスクはあるようで、もし失敗すれば二度と意識が戻らないと

いうものだが、これは試してみないと分からない。

僕は既に3年も待ったんだ!

もし? 妻の意識が二度と戻らなくても僕が最後まで妻の傍に居ると

心に決めている。

だから僕は妻ともう一度あの頃のように、、、。




『さあ、はじめます!』

『はい!』

【ビビビビビッビビビッ、、、、】

『アクセス完了しました。』

『後は頼む!』





AIは妻の深層心理に直接問いかけてるみたいだった。

妻の顔が少し歪んだように感じる。

何かAIが妻に問いかけているのだろう。



・・・だが時間は虚しくどんどん過ぎていく。

本当に妻の意識が戻るのだろうか?

一日、二日、三日と時間だけが過ぎて行った。

それでも長い間、妻の意識は戻らないままだった。








 *







・・・あれから3カ月が過ぎた頃、妻に変化が起きる!

妻の目から涙が零れている事に僕は気づいたんだ。

妻に何が起きているのだろう?




そしてまだまだ時間は過ぎて行き、1年が過ぎた頃ようやく妻の

意識が戻る事に、、、。



『陽香、陽香! 僕が分かるか? 光聖だよ、分かるよな、陽香!』

『口中さん! 少し落ち着いてください、奥様はまだ目覚めたばかり

なんです、ゆっくりゆっくりと、、、。』

『・・・そ、そうですね、スミマセン。』

『陽香さん、ココが何処だかわかりますか?』

『・・・えぇ!? びょ、病院みたいだけど、』

『そうです、ご自分の名前は言えますか?』

『糸田陽香です。』

『そうです、じゃあ、ワタシの指の数は今何本に見えますか?』

『”3本です。“』

『そうです。』

『じゃあ、彼は分かりますか?』

『”私の夫です。“』

『はい、じゃあ彼の名前は言えますか?』

『口中光聖です。』

『良かった、脳に異常はないみたいですね!』

『本当に良かった、陽香会いたかったよ。』

『・・・あなた!』




・・・AIのおかげで無事に妻は意識を取り戻す事に成功した。

でも妻は意識を取り戻して僕にこう言ったんだ。



『”ずっとベットで寝ている間もあなたの愛を私は感じていたわ。“』




その妻の一言で、僕は今までの妻への想いが溢れて涙が止まらなくなった。

そんな僕を妻は僕の頭を撫でて慰めてくれたんだ。

こんな日が来るなんて今は僕にとって最高の日に変わったんだ!




最後まで読んでいただいてありがとうございます。

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