天邪鬼にもほどがある
 俺の名前はエミール。
とある田舎の村で四兄弟の末っ子として生まれた。
物心つく前に帝国騎士団の騎士であった父親が戦死し、母親が女手一つで育ててくれたけど、まぁ、年の離れた兄貴達が父に代わり俺を溺愛してくたお陰であまり寂しい思いはしなかった。
だけど兄貴達は成人を迎えるとすぐに帝国騎士団へ入団。
元々父親が有名な騎士であったこと、そしてその遺伝子を濃く受け継いだ兄貴達は養成所へ入学することなく入団していった。
いわゆる飛び級ってやつ。
だから俺も成人を迎えたら勝手に推薦状が届いて騎士になれるのかなって思ってたけど、現実はそんなに甘くない。
俺の体は屈強な体躯の兄達とはまるで違い華奢で色白、おまけに容貌もよく女性に間違えられる。
そのことが原因で村の領主の息子であり、幼馴染のアルフレートからは毎日のように揶揄されて、もううんざり。
だから俺は現状を打破すべく、成人を迎える前の十五の歳に、帝都にある騎士養成校への入学を決意。
そして心配する兄達を必死に説得して推薦状を書いてもらい、これで夢だった騎士へ一歩近付けたぞって意気込んでいたんだけど……。
 
はぁ?なんでお前が入所式にいるんだよ、アルフレート!
とまぁ……俺の騎士への道は前途多難なようだ……。
初めてBLを書きます。
気ままにのんびりと更新をしていきます。
とある田舎の村で四兄弟の末っ子として生まれた。
物心つく前に帝国騎士団の騎士であった父親が戦死し、母親が女手一つで育ててくれたけど、まぁ、年の離れた兄貴達が父に代わり俺を溺愛してくたお陰であまり寂しい思いはしなかった。
だけど兄貴達は成人を迎えるとすぐに帝国騎士団へ入団。
元々父親が有名な騎士であったこと、そしてその遺伝子を濃く受け継いだ兄貴達は養成所へ入学することなく入団していった。
いわゆる飛び級ってやつ。
だから俺も成人を迎えたら勝手に推薦状が届いて騎士になれるのかなって思ってたけど、現実はそんなに甘くない。
俺の体は屈強な体躯の兄達とはまるで違い華奢で色白、おまけに容貌もよく女性に間違えられる。
そのことが原因で村の領主の息子であり、幼馴染のアルフレートからは毎日のように揶揄されて、もううんざり。
だから俺は現状を打破すべく、成人を迎える前の十五の歳に、帝都にある騎士養成校への入学を決意。
そして心配する兄達を必死に説得して推薦状を書いてもらい、これで夢だった騎士へ一歩近付けたぞって意気込んでいたんだけど……。
はぁ?なんでお前が入所式にいるんだよ、アルフレート!
とまぁ……俺の騎士への道は前途多難なようだ……。
初めてBLを書きます。
気ままにのんびりと更新をしていきます。