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Ⅱ旅が始まる(7)

 アクアが割って入った。


「はいはい。2人とも、子供っぽい喧嘩はやめなさい」


「そもそも、アンタが悪いのよ。こんないやらしい服しか持ってないんだもの。もっとまともな服をもってきなさいよ」


カメリアはアクアにもつっかかった。


「あのね。この世界はカメリアの居た日本のように布が豊富にあるわけじゃないの。ここの普通の人たちはね、日本にいた時のようにカラフルできれいな布を使った服を着るというのはまずないことだから、気を付けた方が良いのよ」


この世界には、布の材料となる綿や麻といった素材や、染料がほとんどない。現代日本のように産業革命を経験した後の世界ではないので、一般の人たちまで十分な物資が行き届いていないのだ。殆どの人たちは、色もくすんだような感じの服しか持っていないし、水で洗うだけの着回しである。布を何度も再利用できるために、裁断することは極力避けている。服は単純な形で、特別な時に着る服は、服を体にあわせたものではなく、着物のように服を体に合わせるように着つけるようなものである。




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