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最強勇者の育て親  作者: 明希 光
第一章
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8話『リナーシャ視点:気に入らない男』

私は主様の為だけに生まれた存在。


だからこそ私にとって主様は全てであり、

生きる意味そのもの。


それ故に主様の為であれば何だって出来る。

主様に尽くす事こそが私の生き甲斐だから。


だけど。1人の赤子を拾ってから主様は別人のように

変わった。


今まで感情を一切表に出さなかった主様が感情を

表に出すようになった。


それはまるで子を持った1人の母親のようだった。


正直それが良い事か悪い事かは分からない。

だけど。主様は生きる意味を見つけたかのように

生き生きとしていた。


私はそんな主様が幸せそうに思えた。


その一方で。私は赤子に嫌悪感を抱いた。

その赤子の存在全てが私の神経を逆撫でした。

それ故に赤子の頃から気に食わなかった。


それなのに。そいつはあろう事か。

私の役目までも奪おうとして来た。


だからこそ私は幾度となくそいつを叩きのめした。

二度と主様を守りたいと思わぬよう徹底的に。


それでもそいつの心が折れる事は無かった。


現に今も私の蹴りを受けて肋が折れているにも関わらず、

そいつは立っていた。


それ程までにそいつは主様の事を守りたいと

思っているのだ。


そんなそいつの姿を見る度に虫唾が走ってしょうがない。

どう足掻いてもお前如きの力では主様を守れない。

足掻くだけ無駄だ。


だと言うのに。一向に諦めようとしないそいつに

苛立ちを覚える。


「本当にどこまでも気に入らない。」


そう忌々しげに私は吐き捨てた。

最後までお読みいただきありがとうございます。


次話もお読みいただけると嬉しいです。


良ければ感想、評価よろしくお願いいたします。

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