22話『オネット視点:初授業』
「はぁ…なんか。どっと疲れた。」
そう言って俺は机に突っ伏すような形で脱力する。
「まだ授業前なのに。」
呆れたようにシャロは告げる。
「9割お前のせいだけどな?」
「それは純粋にごめん。ただ君を見てると
つい揶揄いたくなるんだ。」
申し訳無さそうに告げるシャロに俺は溜息を吐く。
「悪気がないなら咎めはしないが。
次やったら絶交するからな?」
そう釘を刺すように告げるとシャロは血相を変える。
「それだけはやめてくれ。オネットに絶交されたら。
生きて行けない。」
必死で訴えてくるシャロに俺は告げる。
「だったらもうしない事だな?」
「分かった。」
しゅんとしたように肩を落とすシャロ。
「まあ。そう落ち込むなって。」
そう言って俺はポンポンとシャロの肩を叩く。
「そんな事を言われても。君を口説く事こそが
俺の生き甲斐なのに。」
「そんな事生き甲斐にすんなよ。」
俺は思わずツッコむ。
そんな会話を繰り広げていると教室の扉が開く。
「ホームルーム始めるから。皆席に付いて。」
そんなルシー先生の声に生徒達は一斉に着席する。
「では出席を取るので。自分の名前を呼ばれたら。
返事してください。」
そう言ってルシー先生は名簿に綴られた生徒達の名前
を読み上げていく。
そして最後の生徒の名前を読み上げると。ルシー先生は
満足そうに微笑む。
「今日は全員出席しているようね?」
それから今日の日程や連絡についての説明が行われ、
何事もなくホームルームが終了する。
「それでは10分後に授業を始めるので。
授業に送れないように。各自準備しておくように。」
そう言ってルシー先生は教室を後にする。
「1限目は確か。権能学の授業だったよね?」
「そうだな。」
そう言って俺は教科書を取り出す。
「楽しみだね?ルシー先生の授業。」
そう意味ありげに告げるシャロに俺は微笑む。
「ああ。」
そう俺が相槌を打つと教室にルシー先生が入ってくる。
それと同時に授業の開始を告げるチャイムが鳴り響く。
ルシー先生は教科書を開いて告げる。
「それでは授業を始めます。」
最後までお読みいただきありがとうございます。
初投稿から早半年。今年も後僅かとなりました。
来年も引き続きこの作品を読んで頂けると幸いです。
それでは皆さん良いお年をお迎えください。




