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最強勇者の育て親  作者: 明希 光
第二章
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12話『独り善がりの決意』

オネットが合格した日の夜。


私はいつものようにその人物と文通を交わす。


「本音を言えば。文通じゃなくて。

直接会って言葉を交わしたいけど。

そうゆう訳にもいかないし。」


そう不満げに愚痴を零す。


そんな私にリナーシャは呆れたように告げる。


「主様は身内が絡むと。極端に馬鹿になりますから。

そうゆう意味でも会うのは控えた方が宜しいかと?」


「否定出来ないのが辛いわね。」


そう言って私は苦笑を浮かべる。


「まあ。それだけ主様が家族を大切にされている

という事ですから。否定はしませんが。

そうゆう甘さが失態を招くと。私は思うのですけどね?」


ぐぅの音も出ない正論に私は沈黙を返す。



そんな私の欠点をリナーシャは補ってくれているのだから。

本当にリナーシャには頭が上がらない。


「リナーシャが居なかったらと思うと。ゾッとするよ。」


「それを見越していたからこそ。

陛下は私を生み出したのだと思いますよ?」


「まあ。ちょっと過保護過ぎる気もするけどね?」


そう言って私は乾いた笑みを零す。


「そろそろ。陛下に会いに行かれた方が宜しいのでは?」


その言葉に私は思わず顔を顰める。


「そんな資格。私には無いよ。」


「そんな事ありませんよ。だって主様は陛下の――」


「その資格が私にはないの。」


そう言って私は表情を悲痛に歪ませる。


「主様。」


「それにあいつとの因縁にもまだ決着が付いていない。

だからそれまでは――」


そう言って私は改めて決意を固める。


「勝機はあるのですか?」


「逆にあると思うの?」


そう問い返すとリナーシャは困った顔をする。


「それは…」


「だからと言って諦めるつもりは毛頭ない。

どのみち。後には退けないしね?」


そう告げるとリナーシャは表情を曇らせる。


「ですが。戦力的にもこちらが圧倒的に劣勢です。

やはり。今からでも陛下に助力を仰いだ方が――」


「それじゃあ。何の意味もないのよ。」


そう告げるとリナーシャは沈黙する。


「あの人の力を借りて勝っても。

それは私の功績とは言えない。

そんな勝利に一体何の意味があるというの?」


「それは…」


言い淀むリナーシャに私は言葉を続ける。


「これは私自身の戦いなの。

だからこそ誰の力も借りない。

私1人の力で戦いを終わらせる。

もう誰も死なせない。」

最後までお読みいただきありがとうございます。


次話もお読みいただけると嬉しいです。


良ければ感想、評価よろしくお願いいたします。

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