11話『オネット視点:試験の結果』
入試試験から3週間が経過した日の朝。
俺の元に試験の結果を知らせる手紙が届いた。
手紙の入った封筒を手にした瞬間、
どっと不安が押し寄せる。
「めっちゃ不安になってきた。」
そんな俺にリーシェが言葉を掛ける。
「心配しなくとも受かるわよ。多分。」
「何で?そこで多分とか言っちゃうかな?」
俺は呆れたように溜息を吐く。
リーシェは完璧そうに見えて。いつもどこか抜けている。
俗言う天然と言う奴だ。
(まあ。そうゆう所も含めて。好きなんだけどな?)
そんな事を思いながら手紙の入った封筒を開ける。
そしてリーシェに見守られながら俺は封筒の中身を
取り出す。
封筒には折り畳まれたメッセージカードのようなものが
入っていた。
俺は意を決したように折り畳まれたメッセージカード
を開く。
するとそこには俺のフルネームと合格の二文字が
記されていた。
その瞬間、俺は全身の緊張が解けたように脱力する。
「良かったぁ~。これで不合格とかだったら。
まじで悲惨な事になってた。」
そう言って俺は安堵の息を漏らす。
「でも安心するのはまだ早いわよ?
合格はあくまでスタートライン。
卒業出来なきゃ元も子もないんだから。」
「そりゃあそうだけどさ。今言う事じゃなくない?」
リーシェの言葉に俺は不貞腐れたように告げる。
「ふふっ…冗談よ。合格おめでとう。オネット。」
そう言ってリーシェは俺の頭を優しく撫でる。
その瞬間、途轍もない達成感が湧き上がる。
「頑張ってきて良かった。」
俺は心の底からそう思うのだった。
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