4話『オネット視点:魔法鑑定』
魔力測定を終えた俺は2つ目の試験である。
魔法鑑定を行う会場へと赴く。
どうやらこの試験はアーティファクトによって作られた
別次元世界で行うらしい。
別次元世界は超高度な空間魔法の一つで。
上から2番目の階級である“超級”に位置する魔法だ。
それ故にこの国で使用出来る者は数人しかいない。
そこでリーシェは誰にでも超級クラスの魔法が扱える
ように。アーティファクトや魔導具などを開発した。
その為この試験で使用されているアーティファクトも
リーシェが作った代物だ。
そう考えると。リーシェの存在は本当に欠かせない
ものであると実感する。
「やっぱり。リーシェは凄えよ。」
そう自分にしか聞こえない声で呟く。
リーシェの事を思いながら自分の番が来るのを待つ。
それから数十分後。
ようやく俺の番が回ってくる。
「それでは〈次元ノ秘石〉に触れてください。」
試験官の指示通り。俺は次元ノ秘石という名の宝石の
ような球体に触れる。
すると一瞬にして別空間へと移動する。
俺は瞬時にここが別次元世界であると理解する。
「完成度高いな。」
そんな感想を口にしていると。試験官らしき人の声が響く。
「それでは貴方が持つ最大限の魔法を見せてください。」
試験官の言葉に俺は率直な疑問に口にする。
「ちなみに。この空間って壊したら駄目ですか?」
俺の質問に試験官は動揺の声を漏らす。
「駄目も何も。その空間はそう簡単に壊せる物では…」
「万が一がありますから。」
そう念を押すように告げると。試験官は答える。
「一応。アーティファクトの予備はある。
だから壊れてもそこまでの支障は出ない。
まあ。本当に壊せたらの話だがな?」
壊せる筈がないと言わんばかりの発言に俺は不敵な
笑みを零す。
(よし。言質は取った。)
そう心の中で呟くと。俺は魔法陣を展開する。
火、水、風、土、雷、氷の6つの属性を統一させた
複合魔法。
「究極奥義〈聖なる裁き〉」
そう俺が言霊を発すと。6色の閃光が爆ぜ、
この別次元世界を破壊する。
それと同時にその場一帯が更地と化す。
「ふぅ…こんなものか。」
そう俺が吐き捨てると。この場に居た全員が絶句する。
そしてこの場に居た全員が思い知った。
これがオネットという最強の勇者の片鱗であると。
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