3話『オネット視点:入試試験』
待ちに待った王立魔法騎士学園の試験当日。
俺は多少の不安を感じながらも試験会場である
王立魔法騎士学園へと足を運ぶ。
試験には実技試験と筆記試験の2通りの試験があり、
午前と午後に分けられている。
午前は実技試験がメインとなる。
実技試験の内容は魔力測定、魔法鑑定、剣術指導の
主に3つ。
魔力測定は魔力の総量を計測する試験。
魔法鑑定は魔法の質と完成度を見定める試験。
剣術指導は試験官の1人と剣術を用いた模擬戦を行い、
剣術の精度を測る試験。
それが実技試験の主な内容となる。
俺は若干の緊張を感じつつ、魔力測定の試験会場
へと赴く。
会場に着くや否や。周囲から熱烈な視線を浴びる。
「ねえ?あの子。めちゃくちゃかっこよくない?」
「分かる。めっちゃイケメン。」
女子達は俺を見るや否や恍惚とした表情を浮かべる。
それに対し男子達は俺を見て青褪めていた。
「おい。何で?『蒼聖の勇者』がここにいんだよ?」
『蒼聖の勇者』はいつの間にか付けられていた
俺の二つ名だ。
「しかも。目が合ったら氷漬けにされるって話だぞ?」
(しねえよ。そんな事。というか。誰だよ?そんなデマ
流した奴。)
そう俺は心の中でツッコミを入れる。
そんな中。試験官の声が響く。
「受験番号208番。魔力総量160。」
そんな声に会場に歓声が上がる。
(160程度で歓声が上がるのか?)
その事実に俺は驚愕してしまう。
(人間でも1000超えている奴は普通に居るし。
そんな驚く事でもないだろ?)
そんな事を心の中で呟く。
そんなこんなで。俺の番となる。
「それではこの機械に全魔力を注いでください。」
そう告げる試験官に俺は率直な疑問を口にする。
「ちなみに。魔力総量の平均と最高記録を教えて貰う
事は出来ますか?」
「はい。可能ですよ?」
「なら参考にしたいので教えてください。」
そう告げると試験官は答える。
「平均が82で。最高記録が2万7000です。」
(思ったよりも低いな。)
そんな感想を心中で呟きながら俺は告げる。
「ありがとうございます。」
「それでは全魔力を機械に注いでください。」
そう試験官に促され、俺は全魔力を機械に注ぐ。
機械に表示された数値を見た試験官は愕然とする。
「なっ…」
「どうかしましたか?」
そう尋ねると試験官はしどろもどろになりながら
俺の記録を読み上げる。
「受験番号217番。魔力総量287万6000。」
その言葉に会場は騒然とする。
「なっ…まじかよ?」
「あいつ。本当に人間か?」
そんな状況に俺は思わず小首を傾げる。
「魔力総量は鍛錬さえ積めば、誰でも簡単に
伸ばせますから。そんなに驚く事でもありませんよ?」
俺の言葉に皆口を揃えて叫ぶ。
「「「「「お前が異常なんだよ!!」」」」」
ちなみに。リーシェの魔力総量は多過ぎて数値化出来ない為
測定不可になります。




