1話『当然の報い』
罪を犯せば必ず報いを受ける。
例えそこにどんな理由があろうとも。
一度犯した罪は絶対に消えない。
だからこそ一生罪を背負って生きていくしかない。
償いなど所詮ただの自己満足だ。
そんな事をしても罪を犯したという事実は
決して消えない。
一度失ったものはもう二度と元には戻らないのだから。
更正も、懺悔も、償いも。ただの偽善でしかない。
罪が許される事など絶対に有りはしないのだから。
その瞬間、私は目を覚ます。
「ゔっ…」
目を覚ますと共に猛烈な吐き気と不快感に苛まれる。
「はぁ…はぁ…」
冷や汗が滝のように全身を流れる。
過呼吸に陥ったせいで呼吸もままならない。
激しい動機と息苦しさに苛まれながらも。
私は何とか魔法陣を展開し、自身に魔法を発動する。
この魔法には今のような症状を緩和する作用がある。
だから数分もすれば症状は収まる。
それから数分後、症状はすっかりと収まった。
「はぁ…本当。嫌になる。」
苦虫を噛み潰したような表情で私は吐き捨てる。
私は起床と共に毎朝あの症状に見舞われている。
あれは過度なストレスによって引き起こる発作の
ようなものだ。
だからこそ治療する術は存在しない。
死ぬまで一生治る事のない。一種の呪いみたいなものだ。
「当然の報いね。」
嘲るように私はそう吐き捨てるのだった。
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